ビートのディシプリン SIDE2 ブギーポップ (電撃文庫 か 7-15)

著者 :
  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840224307

作品紹介・あらすじ

あなたは"とりかえしのつかないこと"というのがどういうものだか知っているかしら。私はザ・ミンサー。私と、懐かしい友だちのピート・ビートは"それ"と出逢ってしまった。その絶体絶命の危機に、ビートは、そして私はどんな選択をすれば良かったのかしら-天涯孤独になり、統和機構からも狙われる身となった合成人間ビートは強敵バーゲン・ワーゲンとの激闘の中、過去の断片を思い出す。かつて彼が経験した別離、そしてそこで彼が出逢った黒帽子が見せたものは、はたして-現在と過去、ふたつの事象が交錯する過酷な試練の第二章は、霧の中に血の匂いが幽かに漂い、消えゆく追憶と爆炎の死闘がすれ違う-。

感想・レビュー・書評

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  • ブギーポップのサイドストーリー。ブギーポップの色々なところから派生して話が展開されるので、本編の展開をちゃんと抑えておかないとおいていかれること間違いなし。言い換えると、ブギーポップが楽しめれば同様に楽しめる作品でした。
    本編との違いは、本編はブギーポップが最後に出てきていいところを全部持っていってしまうけれども、本編ではそれが無いということ(と冒頭に明示されている)。
    個人的には、ブギーポップの存在価値ある?と思っているので、こういうビートが最後まで頑張って解決してくれる話のほうが面白いと思います。

  • 統和機構の「リセット」こと雨宮世津子の襲撃から逃れたビートは、反統和機構組織である「ダイアモンズ」のパールに救われます。しかし統和機構は、刺客のバーゲン・ワーゲンを彼のもとに差し向け、ビートはパールを慕うジィドという男とともに戦うことになります。

    一方で、ビートがモ・マーダーのもとで統和機構の合成人間として訓練を受けつつ、ザ・ミンサーという少女と過ごした過去の回想が差し挿まれます。さらにミンサーは、ビートたちが戦いをくりひろげている背後である事件を引き起こし、そのために彼女の前に「世界の敵」の敵としてブギーポップが登場することになります。

    ビートたちとバーゲン・ワーゲンとの戦いは、ビートとジィドの二人のキャラクターが生きていて、たのしんで読むことができました。一方、ビートとミンサーをめぐるエピソードはせつない結末です。ただ、この二つのストーリー・ラインをもうすこし緊密に結びつけてほしかったという気がします。

  • 好きなシリーズ。

    初めて読んだ時は
    合成人間側視点だったので
    どうなるのかと
    止まらなかった。

  • 読み直し

  • 2冊目。

    ビートは過去に本編の死神に会っていたとは(本人覚えてないけど)。
    ということは過去といっても結構最近の話なのかな?

    『カーメン』のことは噂程度でも知ってる人は結構いるのかなという印象が。
    あと、ジィドが強すぎるという印象がした。
    コレで合成人間じゃないとか、何らかの能力を持ったりしないかな。

    そして凪が関わってくるのか!

  • ミンサーと、モ・マーダーとビート。
    淡く柔らかでそして切ないね
    ビートのディシプリン2巻目、すごく好き。

  • 合成人間ピート・ビートの過酷な試練(ディシプリン)、第二章
    今回は戦闘描写もあるが、ビートの過去に起こった話がメインとなっていて
    その過去の話はブギーポップシリーズに近い雰囲気になっている
    ピート・ビート、モ・マーダー、そしてザ・ミンサーの死神をも呼び込んだ話は、ほんのり暖かでいて、とても切ない

  • 3巻に伏線を残すような終りかたでとても続きが気になります。

    内容的には主人公の過去の回想部分が多く、1巻でわからなかったことがわかります。

    あと例の死神が出てきます。

  • 無関係の者を犠牲にすればするほど、私たちはどんどん自らの行動の“正しさ”をなくしていくのよ。どんなに立派な目的でも、それは全部言い分けにしかならなくなり、どんどん“意思”ではなく“結果”ばかりに縛られて行動しなければならなくなってしまう。

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著者プロフィール

第4回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞。『ブギーポップは笑わない』ほかシリーズ著作多数。

「2019年 『ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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