海の底

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  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (451ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840230926

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の本

    内容(「BOOK」データベースより)
    横須賀に巨大甲殻類来襲。食われる市民を救助するため機動隊が横須賀を駆ける。孤立した潜水艦『きりしお』に逃げ込んだ少年少女の運命は!?海の底から来た『奴ら』から、横須賀を守れるか―。

    これは海のそこから来たやつらと人間の戦いの形をとって描かれているけれど
    本当は、日本の構造と戦う自衛隊と警察の機動隊の物語が隠れていた。
    戦えない自衛隊が戦える武器を持ち、戦える機動隊が戦うための武器を持たない。
    そして米軍の顔色を見ながら、官僚が無理難題を押し付ける。
    自衛隊の立場はっきりさせてあげたくなりました。
    普通に冬原&夏木と子供13人の潜水艦での生活が、みんなを成長させていくさまが見える。
    望と翔はこの事件がなければ愛情を取り違えたまま大人になり、ほかの子供たちも真の自分の価値を見つけるまで長い時間がかかってしまったのだろうと思う。
    「眼下の敵」を見たくなった。

    それにしてもグロテスクでとても前半は読むのに苦労しました。
    なのにラストのあのすがすがしさ。有川節全開だった気がします。

  • 自衛隊3部作。どれも「あり得ない!」というような荒唐無稽な非常事態で、今回のもまた…。巨大エビ来襲!漫画のようだけど、描かれる凄惨な場面は、とても笑えるものではない。

    巨大甲殻類の来襲から逃れて潜水艦に立てこもった自衛官2人と13人の子ども。狭い空間の中でさまざまなできごとが起こる。子どもたちも意外に深い事情を抱えていて、2人の大人と関わっていく中で少しずつ変化していく。
    若い自衛官、夏木と冬原の名コンビがいい。

    一方、陸上では警察と自衛隊の縄張りという傍から見れば滑稽な線引きによって、事態がなかなか解決に向かわない。現場を熟知した明石と、派遣されてきた烏丸参事官の二人の大人がかっこいい。そしてさらに、悲痛な決意で任務を遂行しようとする機動隊の面々。フィクションとはいえ、思わず頭が下がります。

    しかし、こんな混沌とした状況の中にもラブ要素を忘れないのは、さすが有川浩。ベタ甘とはいかないけど、にやにやさせてもらいました。この話の続きがぜひ読みたいと思うのは、私だけではないはず。

  • ザリガニ恐るべし

  • 冒頭はちょっとスティーブンキングに似たようなシーンがあったのを思い出した。

    マジレスすると、海に囲まれた日本が舞台なのに、横須賀に意識集中しちゃってる視野の狭い登場人物がかわいそう。
    結果に向かって突き進んでいるから、細かいことは気にせず読めば、ハッピーエンドな感じはよい。

    描きたかったのがグダグダのお役人達だったのならそれなりに成功している。
    が、不幸なことに、今の民○党はその上をいくダメっぷりだけれども(笑

  • 『クジラの彼』と合わせて読みたい 好きすぎる 押井守監督にアニメ化してほしい

  • 怖~いお話でした。

    でも、とっても引き込まれるし、子供たちの成長や夏木と冬原のコンビネーションはかっこいい!

  • SFなかんじ。
    面白さは塩の街、海の底、空の中ってかんじかな。

    天変地異が最近多いからこんなことが本当に起こりそうな気もした。
    潜水艦って、すごく頑丈に作られてるようで見学したくなった。

  • 有川さん作品といえば、やっぱり「きゅんきゅんの恋愛模様」で、私もそこが大好きなのだけれど、この作品ではそれに加えて、潜水艦に閉じ込められた少年少女の葛藤と成長がとてもリアルに描かれていて、そこが大好きなポイントです。

    事態が収束して潜水艦を降りた時点で突き放してしまってもいい圭介の、その後の成長ぶりを丁寧に綴ってくれたことで、私の中では「海の底」は「十五少年漂流記」を超えました!

    軍事オタクくん達の掲示板のやりとりや、図書館戦争シリーズの堂上・小牧コンビの最強の相棒ぶりにつながっていきそうな、夏木・冬原の会話にも心躍る、名作です。

    • なっちゃんさん
      コメントとフォロー返しありがとうございます。有川さんは最初ラノベの方だと思って読まず嫌いだったのですが、読んでみるとハマりました。きゅんきゅ...
      コメントとフォロー返しありがとうございます。有川さんは最初ラノベの方だと思って読まず嫌いだったのですが、読んでみるとハマりました。きゅんきゅんするし、オタクの描き方もいいですよね!

      私もまろんさんと猫好きのことや好きな作家が多いことから勝手にフォローさせていただきました。またレビューを読ませていただきます♪
      2012/09/29
    • まろんさん
      なっちゃんさん、コメントありがとうございます♪
      私こそ、なっちゃんさんのレビュー、楽しみにしています!
      有川さんの新作は、いまだに図書館では...
      なっちゃんさん、コメントありがとうございます♪
      私こそ、なっちゃんさんのレビュー、楽しみにしています!
      有川さんの新作は、いまだに図書館では予約47人待ちとかで
      みんな~!早く読んで~!と祈る毎日です(>_<)

      それにしてもプロフ写真のねこちゃん、かわいいですね~♪
      安心しきってだっこされてる表情が、心をくすぐります(*'-')フフ♪
      2012/10/02
  • 横須賀には勤務していたコオがあったので、すごくリアリティを持ってたのしくよめました

  • 甲殻類の話。
    間違えた、潜水艦で生き残る話。クジラクジラ。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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