神栖麗奈は此処にいる (電撃文庫 み 8-2)

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  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840232388

作品紹介・あらすじ

彼女は、「わたし」の親友。陸上部に所属していて、クラスは違うけどいつも一緒に下校している親友。彼女は、「僕」の家族を殺した憎い仇。僕は彼女を許さない。僕の家族を殺してなおのうのうと生きている彼女を許さない!彼女は、「わたし」の仲間。人型エネルギーを消すため…世界の危機を救うために一緒に戦う仲間。彼女は、「僕」の…彼女は、いつもおかしいくらい美しい微笑みを浮かべている。彼女は、「あなた」にとっての、何…。

感想・レビュー・書評

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  • 何かでお勧めされたので買ったみた作品だけど、中々面白かった。最初はイマジナリーフレンド的な?くらいに思ったけど、不特定多数がそれぞれに「神栖麗奈」と関わり、そして死んでいくという不可思議な展開。
    神栖麗奈は現象である、とか予想外の方向に話は転がって、なかなかに小難しいところもあったし、最後はちょっとよく分からない部分もあったけど、それでも読んだなという満足感が強かった。

  • 電撃文庫なめてた。衝撃を受けた本。
    恩田陸の六番目の小夜子を思い出した。
    めっちゃ好みの不気味さ。

  • 中毒性あり。

  •  この神栖麗奈というのが、幽霊のようなキャラでホントは一体どんなモノなんだと、そう思わせられる。そのキャラが持つ心の動きや周りの反応など不思議な雰囲気を持った人物はそれだけで、色々と考えさせられるしどんなことを思っているのか気になる。
     あとは、あまりライトノベルっぽくないし。流行りの萌えっぽさもないし、かと言って中二病って感じでもないので興味があれば読んでみてもらいたい。

  • 神栖麗奈に会った人間が、彼女に翻弄される物語。終末は大体が死を迎える形になり、まるで呪いを振りまいている印象を与える、所謂都市伝説系のストーリー。クライマックスで神栖麗奈が何者なのか、に迫るが結局よく分からない。
    次巻の前日譚は未読なので、そこではっきりするのかな?と期待してみる。
    個人的にはこういう都市伝説系の話は好きなので全然アリだが、万人受けはしないだろうというのは断言できる。

  • 続編扱いの『神栖麗奈は此処に散る』がある。
    どちらもイラスト一切無し。

  • 神栖麗奈は人の「逃げ」だったんですね。
    友達がいない人には友達として、恋人を失った人には恋人として。
    結局みんな救われませんでしたが。

  • とにかく救いがない

    これに尽きる

  • "神栖麗奈"に関わった青年達の一部始終を、オムニバス形式で書き連ねた作品。各章ごとに話は完結しているものの、時間軸は章の流れに沿っている。

    ふと気付くと、"神栖麗奈"は此処にいる。
    「おかしいぐらいに美しい」彼女は、登場人物らにとって欠かせない存在となっている。そこにはさまざまな事情が含まれている。あるときは唯一無二の親友。あるときは家族を殺害した犯人。また、あるときは共にこの世界を救う救世主。彼女は一体何者なのか。本作のテーマはそこにある。

    本編では、"神栖麗奈"という現象を視るために、"神栖麗奈"という名前を知ることと、自分にとっての美人のイデアが人間の神栖麗奈と似ているという条件が必要だと述べられている。そこに、「常識」というフィルターをはずした狂人のみにしか視えない、という条件を改めて追加したい。

    ここで、私は二つ目の条件に疑問を持った。
    登場人物によって

    気になるのは、"神栖麗奈"が美人のイデアであるならば、全ての人に
    とって美人のイデアは"神栖麗奈"となるのか、という点である。
    私はイデアについて深くは知らない。イデアと理想像はほぼ同義、程度の
    理解しかしていない。私はこの作品を読むまで、全人類が共通して同じ
    イデアを持っていると思っていた。ならば、"神栖麗奈"の名を知った者は
    全員彼女を認識し、取り込まれなければおかしい。この矛盾に対して、
    「狂人にのみ視える」という条件を持ち出すのは納得できない。

    もし、個人によってイデアは多少姿形が変わるのであれば、この疑問は消える。イデアについて詳しく調べ、また読み直したい。

  • ストーリーが深過ぎて驚いた

    この人はすごく頭がいいんだろうなぁって思った
    こんなすごい物語思い浮かばないって…
    (少なくとも私では絶対思い浮かばない)

    神栖さんこわい御影さんすごい

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著者プロフィール

『空ろの箱と零のマリア』『Fランクの暴君』(ともに電撃文庫)『恋する殺人オーディション』(MW文庫)など、多くの著作を持つ実力派作家。

「2019年 『利他的なマリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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