リリアとトレイズIII イクストーヴァの一番長い日〈上〉 (電撃文庫 し 8-16)
- メディアワークス (2006年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840233422
作品紹介・あらすじ
冬休みに入ったリリアは、トレイズから、「年越しを湖畔で過ごしませんか?」という誘いを受ける。リリアと母親のアリソンは、トレイズが待つ街まで向かうが、途中雪崩によって大幅に到着が遅れてしまう。なんとかトレイズの元に着いたリリアとアリソンは、トレイズが借りたという湖畔の別荘で、年明けを迎えることに-。気を利かせたアリソンが一人街に出て、リリアとトレイズ二人っきりの大晦日になる。トレイズは、この機会に"自分が王子であること"をリリアに告げるつもりでいた。しかし…。巻末に短編サイドストーリー「騎士の背中」をスペシャル収録。
感想・レビュー・書評
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トレイズと一緒に年を越すため、イクス王国に出かけたリリアでしたが、ベネディクトとフィオナが出会うきっかけになった19年前の事件の復讐劇に巻き込まれてしまうことになります。『アリソン』第2巻の話ときれいにつながっていて、おもしろく読めました。
フィオナと彼女の周りを固める人びとの毅然とした態度、凛々しさが印象的です。ベネディクトは危機のなかにあって飄々とした態度を崩しません。そしてトラヴァス少佐は、小さな手がかりから、起こりつつある事件の核心へと迫っていきます。
一方トレイズは、リリアに自分の正体を明かせないヘタレっぷりを示し、ただ一人何も事情を知らないリリアは右往左往させられるばかりです。今回の二人は、親世代にカッコいいところを譲ったかたちになっています。
巻末には、アリソンが父親に連れられて「未来の家」を訪れたとき時のエピソードを描いたサイド・ストーリー「岸の背中」を収めています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リリアとトレイズ〈3〉イクストーヴァの一番長い日〈上〉 (電撃文庫)
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イクスで年明けを迎えようとしたらテロに巻き込まれた話。
アリソンかっこいいな―。ムキムキな腹筋は見たくないけども。
フィオナとベネディクトが登場したりと前巻以上に知ってる登場人物が増えて嬉しいです。
フィオナとベネディクトが人質に取られ、トレイズとリリアがその現場に向かうまでの話。
イクスの秘宝とは一体何なんだか。 -
1・2巻に続き、面白いです。
個人的にはアリソンより好きです。
リリアとトレイズの関わりに進展はなし。トレイズヘタレだしなぁ(笑)
あそこまで言ったのに運が悪過ぎです。
親世代は、アリソンとヴィルだけではなく、ベネディクトとフィオナも活躍しています。イクストーヴァが舞台なだけあって。
続きに乞うご期待、ですね。 -
トレイズがへたれです。
普段がそんな感じだからこそ、しっかりしている時のかっこよさが引き立ちます。
王室警護官さんの最後には胸にくるものが…
この後、どんな展開が待っているのか楽しみです -
冬のイクスに旅行に来たリリアとアリソン。トレイズの秘密を告白するのにアリソンが気を利かせたのに…やはりヘタレトレイズ…。
王宮では女王と夫、そのお付きの面々がテロリストの監視下に置かれ大変なことに。
王室警護官の執念に泣かされた。 -
読了。
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リリアとアリソンが冬のイクストーヴァで新年を迎えることになって…というところから話がはじまります。
ところが、まず、イクスにたどり着くまでが大変。まるで、二人がイクスにたどり着くのを阻むかのように…(汗)
それにもめげず、たどり着いた二人は、イクスではお祭りになるような大晦日を迎えます。
アリソンはお祭り騒ぎの街へ。リリアは眠っていたため、小屋でトレイズをともに新年を迎えることになりますが、その頃、王家の別邸では事件が起きていて…
と、前編なので、まずは「起承転結」の「起承」くらいまでかな。アリソンたちの次代「リリアとトレイズ」の活躍が期待されます