- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840233613
感想・レビュー・書評
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色々なところで映画が絶賛されていたので、観に行ってみたら案の定読み返したくなった罠。初めて読んだのがもう6年以上前だなんて…。あの時読みながら、このままだと図書館戦争のような世界になってしまうと本気で考えた思い出。残念ながら現状はもっと近付いているような。
しかし堂郁…いいよね堂郁…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ずっと気になっていた作品。映画は見ていないけど、郁と堂上が榮倉奈々ちゃんと岡田君にピッタリ。
映画予告を見て、恋愛要素の強い作品を予想していたらそうでもなかった。
途中漢字だらけで読みづらい部分もあったけど、軽快で楽しめた。
普段ミステリーやホラーばかり読んでいる私がたまに有川作品を読むとホッとする。
もどかしい2人の恋の行方がとても気になるから、他の図書館シリーズも読んでみようと思う。-
2013/05/05
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映画を観たので再読。
有川作品は「阪急電車」から入ったので、長い間「図書館戦争」シリーズには手が出せなかった。装丁もそうだし、内容も馴染めないのではないかと危惧していたからだが、それは杞憂だった。
地の文の威勢の良さ、会話のテンポや、語彙の選択など、非常に小気味いい。それは他の作品にも共通するものなのだが、やはり読んでいてとても気持ちがいい。
作者の言葉を借りるなら「痒い」のだが、その痒さが快感に変わるとでもいえばいいのだろうか。
映画は、原作の世界をきわめてクリアに、そして立体的に構築されていた。
セリフが、ほとんど小説のまま、というのもいい。
小説だと、ちょっと荒唐無稽な物語のようにも思えるが(しかしそれを感じさせない完成度であることは確か)、それを映像で表現されると、「本を焼く」ということ、表現の自由を制限することの恐ろしさ、むごたらしさがより際立つ。
こんな世界は嫌だ。でも、現実が少しずつ近づいていっているようにも思えて、背筋が寒くなる。 -
はじめの方は特殊な設定と耳慣れない用語にとまどったけど、後半は目が追いつかないほど一気に駆け抜けてしまった。
もともと好きだった図書館や本にもっと愛着心が湧いた気がする。
それぞれのキャラがとってもいい味だしてて、特に丸くなった手塚がなかなか好き。
ストーリーの先も気になるし、ラブコメ要素の展開も楽しみなので、続きも早く読みたい! -
荒唐無稽を極めると、一級のエンターテイメント作品になる。本作はその法則を当てはめて過不足ない秀逸な作品と思います。荒唐無稽、というとネガティブに聞こえるかもしれませんがそんなことはなく、「だが、それが良い!」
図書館が武装し、表現の自由を規制する組織と戦う……一歩間違えばスラップスティックコメディになりかねない設定を、実にシリアスに描いています。戦いそのものはシリアスに描きながら、登場人物たちの軽妙なやり取りはコメディにも通じる軽さと愉快さ、という、ワリと上手に両立させているんですよね。
ネガティブポイントとしてあげられる、台詞やその派生となる地の文の言い回しなんかは、確かに気になるところではありますが、文体として破綻していることもなく、ワシは問題無く読めました。むしろ良い形でシリアスさを崩しているかな、と。
本作は、「本」や「図書館」が大好きな人の、そして「表現の自由」を大事にしている人の、ツボにざくざく刺さる内容かと思います。そしてそれすなわち、ワシのツボを刺激しまくりなのです。
キャラの書き分けも、ベタな部分もありながらスマートですし、これは、続きが楽しみな一冊です。 -
はじめは図書館が武装化するという内容を見て、吹き出しそうになりましたが(笑)そういったインパクトのある内容なので、内容を何年たっても忘れなさそうな気がします。
またキャラが濃くて、教官がカッコいい!! -
やっぱり有川作品の男性陣は、かっこいいと思う。堂上教官に惚れてしまう(笑)
勿論内容も、「メディア良化法」っていう、私にとって耐えられない世界が題材で、楽しかった(*⌒▽⌒*)次は内乱だ! -
ありえない設定ですが・・・
主人公同士の会話のテンポの良さ
登場人物
すさまじい展開
世界に引き込まれます!! -
何度読んだか知れないこのシリーズ。有川浩さん作品の中では図書館戦争シリーズが一番好き。年末年始にじっくり読みなおしたのが、今回。
戦争では、まず手塚と郁の歩みよりが一番楽しいところ。
必要以上に郁を敵対視する手塚に、歩みよりを示唆する上官たち。手塚はなぜかそこから郁に交際を申し込む。いや、極端すぎ!と思わず笑ってしまう。
まだ堂上への気持ちにも気づけず、どちらかといえばつっかかってばかりの郁の二人が、クマ殺し事件あたりから少しほぐれていく場面も今後の展開の伏線となっていることから、わりと重要。
しかし、文庫版の後書きにもあるように、ちょっとした思いつきからよくぞここまで。そして、有川浩さんの書き方はライブ式。つくづくすごい。
今は亡き児玉清さんとの対談もあり、文庫版はかなり貴重。初読のハードカバーの方で今回レビューをつけたけれど、未読の方は文庫版を是非!とすすめたい。 -
さすが有川浩さんの小説は読みやすい。まさにエンタメ。
この本に関しては男女のあまずっぱい叫び出したいような恋愛描写がなかったので、拍子抜けした。あの恋愛描写、あまずっぱすぎて本を投げ出したくもなるし、クセになってしばらく乙女モードから抜け出せなくもなるし、良くも悪くも求心力はあるんです。
ただし気分によってはちょっと敬遠してしまう可能性もあったので、この本読むのもけっこう見逃したままにしていた。
でも流石、面白い。続刊も読もう。