半分の月がのぼる空7another side the moon-first quarter (電撃文庫 は 2-23)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 1141
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840234504

作品紹介・あらすじ

秋。里香にとって初めての文化祭-山上祭。裕一はまったくやる気がなく、だらけにだらけていた。だが、山西に無理やり引っ張られていった視聴覚室では『古典ロシア映画上映会』なるものが始まろうとしていてそれはつまり先生にバレたら停学もののいわゆるエ○ビデオ鑑賞会でそこに先生が突入してきて…。一方里香は、みゆきと共に演劇部の練習を見学していた。そこで部長の柿崎に、ある目的で声をかけられ-。書き下ろし番外編『雨 fandango』の前編に、『気持ちの置き場所』『君は猫缶を食えるかい?』『金色の思い出』の番外編三篇を加えた『半月』短編集第1弾。

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズは短編の方が好みかも。ダラダラしてなくて良い。あまりキレイではない言葉づかいはやっぱり気になるけど、とんでもな感じは薄くなったかな。何てことないエピソードの方が響いたりする。あと、文化祭の話は映画を思い出させる。後編、どうなるのか、、

  • 幸せになれる短編集でした。

  • 短編集。
    前後編で分かれている物語の続きが気になった。

  • 「奇跡のおまけ」時間です。

    学校生活なんて、本当に送れるとは思ってなかったでしょう。
    文化祭、学校帰りの寄り道、バイトに友達とのあれこれ。

    どれも宝石みたい。

    でも流石なのは、裕一の本音を、
    里香には言えない言葉を、はっきりと書いてること。

    「本当は僕も東京に行きたかった。」

    それは、言えないけど、本当の言葉。
    里香のいない、都会。

    出ていくはずでなかった、みゆきたちが東京へ行く
    その、容赦の無い対比も含めて。

    里香を選んだんだ、とそのあと繰り返しながら
    どこか血が滲んでいる、裕一の言葉が刺さりました。

    里香にとって、いつ命が終わることが幸いなの?
    この裕一の叫びを、知ってから生きるのは、里香…。
    あなたには…。

    けれど、早く終われ、なんてふたりとも思っていないよね。
    そうだけど、失うものも大きかったんだね。

    閑話休題

    虚構の中に真実があるから、小説ってすごいです。
    互いに都合いいだけじゃ、ないところが好き。

  • 短編集です。本編との時系列が少しわかりにくかったですけど、まぁそんなこと気にしなくても読めますもんねっ♪

    「雨(前編)fandango」
    見事にダブって高2のままの裕一と、18歳にして高1になった里香にとって、おそらく気まずい以外の何物でもなかろう行事・文化祭のお話。
    でも考えてみれば里香にとっては初めての文化祭、司やみゆきや山西にとっては最後の文化祭なわけですから、やっぱり楽しいんだろうと思いますヽ(´∀`)ノ
    ―後編に続く☆

    「気持ちの置き場所 find my way home」
    亜希子さんと入院患者・中原さんのお話。
    7巻で一番好きな短編ですv まだまだ人生半ばだけど、大人になって少しはいろんなこと(昔の過ちとか、ね)がわかるようになった‥みたいなところが共感できたので。
    亜希子さんと中原さんが、いつか再びめぐり逢えたらいいなと思います(〃^ー^)人(^ー^〃)

    「君は猫缶を食えるかい? a cat never die」
    猫缶食べる人、本当にいるんだ!?
    ちなみに我が姉は、その昔〝猫のお煎餅〟的な猫餌を食べて、結構うまいと言ってましたョ‥笑

    「金色の思い出 water」
    森鴎外の『高瀬舟』はいつか読んでみたいと思っていた作品だったのに、思わぬところでネタバレしてしまいました( ̄□ ̄ι)
    裕一にとっても里香にとっても、お父さんとの思い出やお父さんへの思いには、それぞれ特別なものがあるんだろうなと思います*

    8巻に続きます―

  •  文化祭それだけで、イベントはニヤニヤしっぱなしだし、他のキャラクタのないよも申し分ないものだった

  • 短編集その1

    こういう外伝的なものが充実している作品は、
    世界観的なものが感じられてすごく好き。

    この作品は、時系列的にはいろいろだった。
    んで、本篇に出てくるキャラクター達のキャラクターを存分に感じさせてくれて、面白かった。

  • ■書名

    書名:半分の月がのぼる空〈7〉another side of the moon―first quarter
    著者:橋本 紡

    ■概要

    秋。里香にとって初めての文化祭―山上祭。裕一はまったくやる気
    がなく、だらけにだらけていた。だが、山西に無理やり引っ張られ
    ていった視聴覚室では『古典ロシア映画上映会』なるものが始まろ
    うとしていてそれはつまり先生にバレたら停学もののいわゆるエ○
    ビデオ鑑賞会でそこに先生が突入してきて…。
    一方里香は、みゆきと共に演劇部の練習を見学していた。そこで部
    長の柿崎に、ある目的で声をかけられ―。書き下ろし番外編『雨 fandango』
    の前編に、『気持ちの置き場所』『君は猫缶を食えるかい?』
    『金色の思い出』の番外編三篇を加えた『半月』短編集第1弾。
    (From amazon)

    ■感想

    色々な時系列での短編集が入ってます。

    『雨 fandango』は唯一、時系列としては全巻からの続きのお話しです。
    今回は、後編への布石といった感じです。

    『気持ちの置き場所』は、亜希子さんの子供時代と恋愛観のお話し。
    今回、一番面白かったです。
    少し期待しても、それが一瞬で淡く消えてしまう瞬間で見事に表現
    されていると思います。

    『君は猫缶を食えるかい?』は、題名の通り。
    3人の男が、猫缶を食べるまでのお話し。
    ギャグのお話です。

    『金色の思い出』は、1巻の頃の物語。
    これは、普通に物語の中に入れても良かったけど、何となく本編に
    入れなかったのを発表したと思わせるお話し。
    一番、本編よりだと思います。

    総じて、面白いけど、5巻、6巻に比べると短編集なだけあり、少し
    見劣りする気がしました。
    ただ、気楽に読めるのはいいです。

  • 伊勢、志摩などを舞台とした作品です。

  • 短編集。作者の心理描写がうまいので、すらすらと読める。
    書き下ろし番外編の「雨」は、最終巻に後編がついていて、本編で拾えなかったフラグを回収している。

    目次
    雨(前編)
    気持ちの置き場所
    君は猫缶を食えるかい?
    金色の思い出
    多田良蔵のうれしはずかし病院ライフ

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