ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

  • 3982人登録
  • 4.07評価
    • (830)
    • (526)
    • (541)
    • (49)
    • (18)
  • 705レビュー
著者 : 紅玉いづき
制作 : 磯野 宏夫 
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2007年2月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840237154

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 優しい優しいお伽話。薄めの本ですので一気読み。

    Amazonでは品切れで諦めていたのですが、出版元に在庫が!で、即ポチッ。十二国記を読んでいたのでちょっと積読状態だったのですが、読破。

    はじめは何だかすごく痛いんだけど、読み進めるうちに心には違う痛みを感じ、涙浮かぶシーンがちらほらちらほら。
    十二国記のような骨太さはないです。童話物語のような細かい舞台設計はないです。あらしのよるにのようなかわいい童話でもない。言ってしまえばありきたりのシンデレラ・ラブストーリー。だけども、登場人物の心の優しさはいずれにも劣らない。ミミズクや夜の王フクロウ、クロ、アンディにオリエッタにディア、そして国王ダンテス、みんなが優しい心をもって、相手を慈しんでいるのが読み手の心に響いてくる。
    オリエッタに抱きしめられながら、泣くことを知り、優しさを知り、「ありがとう」が溢れる。
    クロちゃんがフクロウに指示されて、ミミズクが刺した人間を調べに行き、フクロウの何も言わない気遣い、優しさを知る。市場で、おばあさんに抱きしめられ、アンディと手を繋いで人の温かさを知る。泣くこと、笑うことを知って、なお、フクロウを求めるミミズクの想い。おばあちゃんになっても、死んでも土に還って花になって傍に居続けると言う。とにかく後半はひたすら優しさで溢れかえる。

    あとがきにある作者の言葉、「私安い話が書きたいのよ」を見て、すごく納得。この本はまさにそんな感じ。ストレートに加飾せずに、作者の思うところの「優しさ」「愛情」を書き連ねたのだろうなぁと思います。解説の有川浩さんも「奇をてらわないこのまっすぐさに負けた」と。深く裏を読むような読み方だと満足しないのかもですね。ウチみたいにあっさり読めちゃう人には感動を充分感じれるかと。
    ただやはり内容的に近いのは「童話物語」か。過酷な環境下にいた女の子と成長譚として。あと「アルジャーノンに花束を」も心の成長過程と言う意味では少しラップしたところを感じたな。

    ガツンとくると、あっと驚くような展開やトリックもなく、そういった意味での印象は薄い。だけども、読めてよかったな、と読後感に優しさ満ち足りる本でした。

    次巻も出ているようなので、続けて読むか。

  • 読み終わりました。
    王道は王道だからこそ人気があるっていうことがよくわかる作品でした。奇をてらわず文に余計な情報をのせないからこそ、感情がダイレクトに伝わってきました。
    フクロウとの関係性がもっとあると、フクロウとの描写があるともっともっとよかったのだけれど、それでもダダ泣きする作品でした。
    ミミズク一番最後の言葉が頭に残っています。魔物と人間の恋なんてそれこそ腐るほどありふれているけど、命の終わりをしっかりと見据えて、フクロウの好きな森の一部となって共に生きていく。と笑ってうそぶくミミズクが、純粋に素敵だと思いました。
    ありふれたお話で、ありふれた結末なのに、こんなに心動かされるのはなんででしょう。わたしの心がひねくれたせい?それとも世間の本がひねくれていったせい?
    なんて考えてしまうわたしがいるのはきっと二人が真っ直ぐに生きているのが眩しすぎて直視できないから。
    お疲れ様でした。

  • どうしてかわからないけど、きみのとなりにいたいんだ。

    あたたかい。愛に溢れた世界。最初、どういうことなのかまったくわからないのに、すんなりと読み進めていけた。設定とかを明らかにせず進む、それでも大丈夫。ご都合主義かもしれないけど、「誰かを想う」その気持ちがあれば、みんなうまくいくんだよ。

  • 数年前のライトノベルランキングでトップを独占していた作品。
    以前から気にはなっていたのですが、購入するほどではありませんでした。

    先日図書館で貸し出せると知って、予約後長いこと待って本日ようやく読破。

    ・・・一気に読んじゃいました。

    最近は時代小説にハマっていて、貸出したのは良かったものの、正直めんどくさいという気持ちも少しありました。
    惰性で読んでしまうんじゃないかと思ってましたが、全くの杞憂。

    ストーリーもものすごく内容がイメージしやすい位に読みやすく、すんなり感情移入できた。
    最初森に居た頃のミミズクの口調は正直好きではありませんでしたが、魔物の討伐隊に助け出されて?普通の口調になってからは、森に居た頃のミミズクの口調がとても懐かしく思いました。

    人間の暮らしを取り戻しましたが、結局は囚われの魔王とともに森に帰っていった。
    今まで虐げられて生きてきた少女が初めて得た場所と思いだけは、何物にも変えられないものだったのですね。

    アニメ化したら絶対いいと思うのですが、そのような話は上がってないのでしょうか・・・?

  • 一人の少女の、崩壊と再生の物語。

    生きることは、誰かに存在を認められ、許されることなのだと思いました。

    希望と、夢を、そっと差し出されたような。心地よい読了でした。

    若い世代に是非読んでほしいです。

  • 童話。御伽噺。

    読み出すと目の前が夜の森になる。
    夜の王の御前に下る。

  • 普段ラノベは読まないのだけれど(苦手なの自覚してるから)、これはラノベの範疇を越えてるみたいな高評価をちょいちょい目にしたので、掘り出しもの児童むけでも上質ファンタジー系を期待して手にとりました。

    ・・・が、最初の数行ですでに「ん???」と作者の文章力に疑問、読む勧めるうちにどんどんクエスチョンマークが脳内で増えてゆくばかり。どこかで見たような既視感だらけの設定とキャラクター、むしろその既視感をあてにしているのか掘り下げの薄いこと軽いこと。まさに「ライト」ノベル。

    面倒くさい描写の必要な場面は端折り、気付いたら魔王は捕えられている。萌えシーンと萌えキャラ以外は書きたくないですか?聖騎士だの聖剣の乙女だの魔術師団だの、どっかで聞いたような言葉が並べられているけれど、その国を構成している要素は全く見えてこないし、世界観の奥行ゼロ。はっきり言って中2の妄想レベル。

    途中で何度も、読むのをやめようと思ったけれど、いやきっとラストに何かすごい感動的なオチがあるから評価されてるに違いない、と、ほとんどイニシエーションラブを読んだのと同じ気持ちで我慢して読み進めましたが、結果無駄な時間でした。

    おばちゃんもうそこそこの年だから美食に慣れすぎちゃってファーストフードは受け付けなくなっちゃったのかもしれません。早く口直しがしたい。

  • 魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖、自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。願いはたった、一つだけ。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。―それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。泣いてしまいました。。。。

  • 異種族萌えな方には大変おすすめでございます。
    闇の王と呼ばれる魔物と、名前もない数字だけが額に焼印で捺されている少女の物語。とても良かった。
    良かったんだけれど、サブキャラが聖剣に選ばれた聖騎士とか剣にその命を捧げる乙女とか、その辺がなんとも陳腐になってしまっているというか、ありきたりすぎて誰も手をつけなさそうな設定なのが残念かなー。
    そこを差し引いてもなかなか好みのお話でした。世界観がもっと詰ってたらもっと高評価だったかも。
    最初のミミズクの言葉づかいがどうにも苦手でちょっと読みづらかったかもしれない。
    電撃文庫って感じの話でないですね。
    ラスト、王子の手足があっさり治っちゃうのはちょっと都合よすぎたかもしれない。

  • 残酷さを作り出して深さを与えようとしたように見えてしまった。
    物語を読んだというより、誰かが読んだのを聞いたような感覚が残るのはなぜだろう。
    出来事を裸のまま小説にしたような印象。

全705件中 1 - 10件を表示

紅玉いづきの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有川 浩
有川 浩
米澤 穂信
紅玉 いづき
奈須 きのこ
有川 浩
有効な右矢印 無効な右矢印

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)に関連する談話室の質問

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)に関連するまとめ

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)の作品紹介

魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖、自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。願いはたった、一つだけ。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。-それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。第13回電撃小説大賞「大賞」受賞作、登場。

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)の文庫

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)のKindle版

ツイートする