鳥籠荘の今日も眠たい住人たち(2) (電撃文庫 か 10-12)

著者 :
  • メディアワークス
3.78
  • (78)
  • (65)
  • (131)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 718
感想 : 37
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840237277

作品紹介・あらすじ

"ホテル・ウィリアムズチャイルドバード"、通称"鳥籠荘"には、普通の社会になじめない一風変わった人々が棲みついている。衛藤キズナ(17歳の少女。バイト・絵のモデル)、浅井有生(新鋭画家。ほぼ外出しない)、井上由起(有生のイトコ。超美形で女装癖あり)。彼らを中心に、妄想癖の美女、ゴスロリ小学生、ネコの着ぐるみ、不気味な双子の老人たちも加わり、繰り広げられる-ちょっとおかしな、けれどいろいろフツーの日常がつづられた物語。今回は、キズナを慕う後輩の女子高校生の話、浅井有生と井上由起の子供の頃のキュートなヒ・ミ・ツのお話、キズナと由起のハプニングな1日の話を収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2009.5.24
    従 兄 弟 か わ ゆ す 。
    もうこの一言に尽きます。何なの、この子たち、私を萌え死にさせる気なの?

  • 今回は番外編1本、有生&由起がらみ2本(実質3本)という構成。
    一応1本目の主役は3話に絡んでくるんですけどね。
    主役の3人がほとんど関わらない、お伽話を実現しようとする女の子とそれに巻き込まれる女の子の第1話、有生&由起の過去話の2話(2エピソード構成)、有生と由起のキズナがらみの話の3話の構成です。
    2話だと有生が由起を女の子と勘違いして、由起は有生を男だと思っている状況かと思ったら3話で由起は有生をお嫁さんにとか言っていたので、お互いに勘違いしていたのかなと。
    1話目は軽いサイコホラー、2話目は普通の過去話と若干重たいサイコホラー、3話はラブロマンスというところでしょうか。
    一応ことごとく恋愛模様なわけですが、あとがきにもあるようにアブノーマルばかりですね。
    1話目はキズナの後輩の女の子がキズナを好きでアタックしようとするし、2話の有生と由起は男同士だし、3話はそこにキズナが入って三角関係?だしね。
    やっぱり面白かったです。

  • “ホテル・ウィリアムズチャイルドバード”、通称〈鳥籠荘〉には、普通の社会になじめない一風変わった人々が棲みついている。衛藤キズナ(17歳の少女。バイト・絵のモデル)、浅井有生(新鋭画家。ほぼ外出しない)、井上由起(有生のイトコ。超美形で女装癖あり)。彼らを中心に、妄想癖の美女、ゴスロリ小学生、ネコの着ぐるみ、不気味な双子の老人たちも加わり、繰り広げられるーーちょっとおかしな、けれどいろいろフツーの日常がつづられた物語。今回は、キズナを慕う後輩の女子高校生の話、浅井有生と井上由起の子供の頃のキュートなヒ・ミ・ツのお話、キズナと由起のハプニングな1日の話を収録。


    ***


    まず表紙をじっくりと見る。真ん中の子供二人は恐らく浅井さんと由起ですよ。かわいいですね!サイドのおじいさん二人、もしやこれが「不気味な双子の老人たち」…!?
    いい感じのおじいさんじゃないですか!かっこいいようぅぅぅ!!
    …と、表紙ではあはあしつつ中綴じへ。たたまれている紙を開く。
    いやぁぁぁぁドレスアップした浅井さんと由起とキズナがいるようぅぅぅぅ!!!!なんなの、ほんとになんなの、あたしを萌え殺す気なの!?とうろたえ興奮する位素敵なイラストです。そう、こんなシチュに弱かったりするのよ…!!
    そしてその裏。部屋番号と住人が描かれたページ。

    浅 井 さ ん の 部 屋 に 華 乃 子 ち ゃ ん が い る …!?

    どういうこと、同棲かなにかなのロリコンに目覚めちゃったの警察に電話した方がいいの、とまたもや動揺。
    目次をざっとみてみると、何やら最後のお話が美味しそうな予感。実際美味しかった!

    一応、今回のお話はみんな恋のお話。レズとホモと三角関係ですね!
    レズ、の方はキズナちゃん。確か前巻で女子からチョコもらったこと有る的なことを言っていたので、それを裏付けるような内容。あとへれんさん。

    ホモ、の方は大体察しがつくでしょうが浅井さんと由起のお話。過去話・家出編、です。
    しかし小さかった頃は女の子に間違えられてたとか浅井さんかわいい!なんだかんだで由起と似てはいるんだよなあ。
    彼らの母親は双子でした。そっくりな双子の子ですから、それはそれはそっくりだったのではないかと思います。
    ちっちゃい由起は何故デフォルトで女の子装備だったのかがよくわからない。母親の趣味、といえばそれで終わりかもですが。
    かわいいがしかしうざったさも感じるユキちゃん。嫌いではない、と思いつつも恋愛にはならないなあ私なら、なんて考えてみる←

    恐らくお互いがお互いを女の子だと勘違いしてたんだろうな。由起は浅井さんをお嫁さんにするとか考えてたみたいだし。浅井さんは浅井さんで意識してたからね。結婚式とかしてキスまでしましたからね。ちゃんとした指輪を買ってあげようと決意したりしますからね。

    相 手 は 同 性 な の に!!!

    キズナを取り合う関係が私の理想なので、昔話といえどもいちゃこらちゅっちゅなんぞしやがって、とかかんがえてむっとしてみたり。大いなる若気の至り。

    キズナと由起のデートはよかった!!あれはデートというか半ば女の子のショッピングだったけど。ちらりちらりと男らしさを出す由起かっけぇぇぇ!女装してるのにかっけぇぇぇ!
    浅井さんに手を出すと宣言したとおり、狼さんになろうとするとことかかなり美味しいと思うの!きゅんきゅん!
    本気かもだけど、浅井さんに発破かけるためでもあるんじゃないかなあ。これで浅井さんが嫉妬とかして自分の想いに気付いちゃえばよいよ!!!

    心配していた浅井さんと華乃子ちゃんの間柄はなんともビジネスライクなものでした。同棲ではなく、華乃子ちゃんが押し掛けて、お父さんへのプレゼント作りをしていた模様。

    浅井さんとキズナと由起が三人でいちゃいちゃしてればいいよもう!
    評価は、浅井さんと由起のキスのせいで減点して☆4!過去話のボリュームの多さでも減点。

    でも面白いし、やっぱり私は恋愛が気になってしまうのです!

  • ◇キズナを慕う後輩の女子高校生の話。
    ◇浅井有生と井上由起の子供の頃の話。
    ◇キズナと由起のハプニングな一日。
    一巻の内容をすっかり忘れていたけど、全然問題なかった。あとがきに書かれている通りだ。
    浅井さんと由起の子供の頃の話は可愛いけど、母親怖い…。
    いや、多かれ少なかれアブノーマルというのは分かるけどね。

  • 面白くて一気に読みました。小さい頃の2人可愛かったです。

  • 陰気オレ様画家とユキちゃんの出会いから駆け落ち編。
    お互いが女だと思い込むって無理があるだろうよ。
    ランドセルは?とか右手が不自由で熱がでる?体操服とか水着とか違うだろ、とか。
    でも可愛いから許す。
    人魚姫編
    海辺のデート編。ユキちゃーん!!
    キズナはジョナサンや千鳥といるときは素直で面倒見のいい正統派不良(で心根が優しい)なのに突然イラッとするほど行動が自分勝手なときがあるのでなかなか着いていけない……年を取ったのか。

  • 2 双子のための物語!

    へれんさんは良い女優になれると思う。
    双子老人の活躍に期待をしていたら双子ママが強烈だった。
    この狂った双子ママ大好きです。
    ユウちゃんとユキちゃん、事実だけを述べればホモになるが、相手を女の子だと思って婚約とキスなんだから、ホモじゃないよね。
    事実を知ってショック受けたんだから。
    子供の純愛ってほんわかするね、可愛い可愛い。
    キズナを押し倒したユキくんに惚れました。

  • 鳥籠荘の、ちょっとおかしな住人たちの物語

    読了日:2008.05.26
    分 類:ライトノベル
    ページ:269P
    価 格:550円
    発行日:2007年4月発行
    出版社:メディアワークス電撃文庫
    評 定:★★★+


    ●作品データ●
    ----------------------------
    主人公 : 衛藤 キズナ ほか
    語り口 : 3人称
    ジャンル : 小説一般
    対 象 : ヤングアダルト向け
    雰囲気 : 淡々と、フツーじゃないフツーの日常
    結 末 : 一話ごとにオチ、悲喜こもごも
    イラスト : 鈴木 次郎
    ---------------------------

    ---【100字紹介】-----------------------
    ”ホテル・ウィリアムズチャイルドバード”、
    通称・鳥籠荘には、普通の社会になじめない
    一風変わった人達が住み着いている。
    ちょっとおかしな住人たちの、ちょっとおかしな、
    けれど色々フツーの日常をつづる連作短編
    ------------------------------------------

    紹介文が、20字も100字も前回と同じもので…どうもすみません。でも連作短編の第2巻なので…。基本的にはどちらから読み始めてもOK、というもの。

    ホテル・ウィリアムズチャイルドバードは、その昔、ヨーロッパの貴族が建てた西洋建築の別荘で、この物語の時点では、家具つきのアパートとして貸し出されている物件。名前はホテルだけど、アパートです。ここの住人は、変人ばかりが集まることで有名。彼らは彼らなりの問題を抱えているけれど、それぞれに干渉することも殆どなく、世間の「フツー」とは違う時間や世界で「フツー」に生きています。これは、そんな日常なのか非日常なのか謎の姿を描く物語。

    今回は全3話。
    第1話「人魚姫になるための間違った方法」は、初めてこのホテルの住人でない人が主人公な物語。キーパーソンは、中学生時代のキズナ。あとはヘレンさんも大活躍(?)。全体の流れとアップダウンが巧く、まとまりもいい、思春期なお話。

    第2話「ザリガニ/万引き/スケッチブック」は、浅井有生と井上由起の、過去のお話。前半と後半に分かれています。有生の右手と由起のザリガニ、そして前巻のエピソードでちらっと登場した「結婚」な話も織り交ぜて、贅沢なストーリー。有生たちの底辺に漂っているところは、基本的にはカスタム・チャイルドの主人公と同じものかも。

    第3話「彼女と彼の気まずい日曜、彼女と彼女?のハプニングな土曜」はまあ、ご想像の通り。ちらっとヘレンさんも登場!?読みどころは最初の2P、サンダースおじさんの事件とか(笑)。

    著者も言っているように、全体に井上由起出没率高しな第2巻。こういう展開というか、エピソードの選び方でくるとは!…とちょっと驚きつつ、しっかりはまっているから凄いです。「またこれかー」とか「王道だよねー」という部分もありつつ、最終的には「あー、面白かった」で終われるからまあいいか、で。次巻もすでに発行されていますので、読むのがとても楽しみです。


    ---------------------------------
    文章・描写 :★★★★
    展開・結末 :★★★
    キャラクタ :★★★+
    独 自 性 :★★+
    読 後 感 :★★★
    ---------------------------------


    菜の花の一押しキャラ…衛藤 キズナ

    「「自分で自分のことを変だってわかってる人は、
       自分で思ってるよりは意外と普通の人なんじゃない?」(衛藤 キズナ)

  •  二巻です。けれど先にこの本を読んだ方もいるかm、、、、いないですよね。
     ちなみに作者いわく、短編になっているからどの巻から読んでも大丈夫とのことです。今更なかんじもしますけど、、、、、

     二巻は一巻にくらべて恋愛色が強いようなきがしました。
     <通りがかりⅠ>とⅡはカットで。ここんところけっこう好きですけどね。

     第一話『人魚姫になるために間違った方法』
     一言で言えば百合話。
     キズナを中学のときにみかけてからずっと恋してた女の子のはなし。ウィリアムズチャイルドバードホテルのとある住人がけっこうひっかきまわしたはなし。
     へれん、という住人なんですが、まぁかかわりたくないような人間でしたね。個人的な意味で、です。

     第二話『ザリガニ/万引き/スケッチブック』
     由起と有生の過去のはなし。この二人が表紙にのってます。
     感想としては、まず二人の老人。この二人は何歳ナノやらとかおもってしまった。イラストみるかぎりだとまったく変わってないっていう。
     有生くんが女の子と間違われてた、ってのはけっこうおどろきましたね。
     そして親のところはちょっと恐怖を感じました。

     第三話『彼女と彼の気まずい日曜日、彼女と彼女?のハプニングな土曜』
     由起・キズナペア、有生・華乃子ペアのはなし。主な登場人物の名をあげておけばだいたいどんな意味なのか理解できるとおもいます。
     第二話にでてきたことなんかもちょっとでてきてるもんだから二話をちゃんと読んでないと、、、ちゃんと読むと思いますので略。
     そうですね、由起がどんな声をしてるのか読んでると気になってきてしまう。そんなところでしょうか、、、、、、ヘタですんません。

  • 続き買わなきゃ。
    2巻を久々に買ったので、
    1巻は読み返しでした。


    やっぱ髪の長い女の子好きです
    赤髪も良いなぁ~
    ふわふわ猫っ毛もいいな~

    ダウナーな雰囲気にやられる

全37件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

第9回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー。その他の著書に、『鳥籠荘の今日も眠たい住人たち』(電撃文庫)、『エンドロールまであと、』(小学館)など多数。

「2009年 『NO CALL NO LIFE』 で使われていた紹介文から引用しています。」

壁井ユカコの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×