塩の街

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著者 : 有川浩
  • メディアワークス (2007年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840239219

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塩の街の感想・レビュー・書評

  •  デビュー作品から、有川さんは有川さんだ。ぶれてない。
     愛は世界を救わない。愛が救うのは、愛に関わった当事者だけ。けれど、その愛は、結果として、世界までもを救うことに繋がる、というお話。

     秋庭さんの引き出しの多いこと。航空自衛隊出身で、車に詳しくて、キーピックもできて、入江さんに一目置かれていて。
     入江さんもいい男。辛辣で頭が鬼のように良くて、策士でロマンチストで、自分のしたいことをするためには手段なんぞ選ばない人で。こんなに、世の中なめた男、いますかね・・・?
     でも、この作品中で、キング・オブ・いい男は、野坂正さんだ。
    「ずいぶん、いい表情してた。惚れ直しそうだった。」って・・・そんなこと、さらっと言わないでー。

     世界が変わっても。人は恋をする。それって、とっても素敵なことだ。
     真奈が「世界なんかどうでもいい。あなたがいればどうなってもいい」と願うのに対し、秋庭さんは「俺より先に真奈が死ぬのが耐えられないから、命を賭して、塩害の原因を叩く」と願う。
     どちらの自分の願いを押し通そうとする。その2人のどうしようもないわがままが、切なくて、そして、愛おしかった。

     世界が変わっていくのだとしても、彼らの思いは変わらずに、
    そして、彼らはいつまでも、しぶとく、したたかに、懸命に生きていって欲しいと願いました。

  • これがデビュー作とは、やっぱり有川さんはすごいなぁ!

    図書館戦争シリーズを読んだあとに読み始めたので、最初は女の子女の子している真奈ちゃんにちょっと気恥ずかしさを感じてしまったけれど、ひねくれた(?!)入江さんが出てくるあたりから、俄然おもしろくなってきました。

    大仰に「世界を救う!」ではなくて、「世界はともかく、愛する人をなにがなんでも助ける!」というスタンスがとても素直で、好きです。

  • 拾われた彼。
    なぜ海を目指すのか,何を背負っているのだろう。
    謎は最後に解明する。

    塩の街で,塩の人になり,奇麗な海に帰りたい。

    拾った側の姿勢は有川浩の姿勢なのだろう。
    多くのこぼれ話を拾い集めて欲しいかも。

  • 自衛隊3部作?やっと全て読み終わりました!有川さんが書く男性は、やっぱりあたしにはツボ過ぎますね~!
    特に年上男性がめっさ好みなので、私もあんな風に甘やかされたい!!!
    まぁ自分の今の歳を考えたら、10歳上とか50歳近くになっちゃいますのでw あんなツンデレ男性との出会いはさすがに無理でしょうが。
    自衛隊3部作では、ほんとに登場人物みんなが沢山悩んで、行き詰まって、綺麗事では無い本音でぶつかったりで・・・どの話も全てあり得ない出来事ばかりなのに、全部の言葉が心に突き刺さります。今の自分の甘さとか情けなさとかにも突き刺さったりなんかして・・・結構な頻度で読みながら反省しちゃいます。

    あぁでも、そんな事より何より、やっぱりやっぱり・・・何かもう堪らなくこーんなベタ甘な恋愛がしてみてぇ~!!!って思っちゃうのが、有川さん作品の凄いとこですよねぇ・・・。

  • 誰かのために。
    だけど、なにより、それは自分のため。

    大切な誰かを失いたくない。
    大切な誰かに、できるだけのことをしてあげたい。

    自分の抑えられない気持ちを、満たすため。


    そして、それが世界を救う。

  • 塩害という未曾有の災害のなか、
    通常なら出会うはずのない二人が出会い、
    中が深まっていく。

    高校生と年上男性が、
    恋をして…

    世界を守りたいではなく、
    好きな人とずっといられるように。
    だから災害から守りたい。

    確かに、戦争も同じで
    世界を守るなんてたいそうな思想じゃなく、
    ただ、幸せになりたいから戦うんだと
    気づきました。

  • 人が突然塩になる、塩害。失う物がたくさんあって、でもそのおかげで得た物もきっとある。悲しいけれどほんわかしたお話。世界が終わりかけた瞬間でも、この作品のように人はきっと恋をしている気がする。
    初期作品だと聞いていたので、もっと読みづらいかと思っていましたが読みやすかったです。

  • これがデビュー作か。いきなり突っ走ってる!
    その当時は衝撃的だったろうな。
    塩の街って!

  • 文庫本と単行本で違う部分があるんですね。今度、文庫本版を読んでみたいです。

    そして自衛隊三部作の「空の中」「海の底」も読みたいと思います。

    基本的に有川作品のラブコメ要素はすごく好きなので、順々に読んでいこうと思います!

    塩の街の秋庭さん、絶対かっこいい!!

  •  有川浩さんのデビュー作。自衛隊三部作は、ここからスタートなのですね。いや~デビュー作で、すでにすでに・・・なんだ。
     ストーリー的には「空」や「海」が好きだけど、なるほどまだ洗練されていないような気もするけれど、けっこう無茶な設定の中で、こんなにリアルに展開されていくのって、ただただすごい。

     秋庭がF14で立川駐屯地に戻ってくるシーン。まるで絵本のように登場した挿絵!「意地のように入れた」とおっしゃる意外な展開にしてやられました。
     
     個人的には、「塩の街、その後」の「debriefingー旅の終わり」が好きだな。秋庭と父親、そして真奈のやり取りが素敵。

     気になるのは文庫にあって、ハードカバーにないという爆撃シーン。どんな展開だったんだろう・・。あとがきを読むと、他にもずいぶん違う点があるみたいなので、文庫でもう一度読んでみよう。
     それにしても、例えば年齢設定、言葉の選び方など、筆者の思いだけではないんだ~と、あとがきがとっても興味深かったです。

     そうだ。先日海の底を読み終えたばかりのタイミングで、新聞に「太平洋マリアナ海溝の水深1万900メートルの海底で、原始的な微生物の活動と独自の生態系が確認された」との記事を発見!レガリスみたいな生物がいるのかも!!

  • 同級生にすすめられて読んだ本です。
    話も面白いのですが、何より登場人物がすごく良いので好きです。

  • 秋庭さんカッコよすぎ。こんな人絶対いないと思いつつ、ついつい少女漫画のヒロインに浸る気持ちでキュンとせずにいられない自分が…。私としては入江さんが結構好きかも。面白かったけれど、人の心の弱いところを掘り下げて掘り下げてするので、ちょっとしつこく感じてしまった。

  • ブクログトップバッターに持ってくるくらいよかった作品。有川作品の一番に出会えて幸せだったと思います。

  • よかった。甘さも十分。考えさせられる場面も十分。
    見開き2ページ使った挿絵のインパクトは、すごかった。
    文庫から単行本になる時に改編入ったようなので、文庫も読んでみたい。

  • 私の大好きな有川さんの本です。秋庭さんと真奈のキュンキュンストーリーです。ぜひぜひ読んでみてください!!

  • 世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた。
    世界を救うことと好きな人を救うことっていう題材が素敵。秋庭さんも素敵。他の作品も是非よみたいです〜

  • すごい衝撃。
    なんか続きが気になって一気に読み進めてしまった。

    塩害。人間が塩の彫像のように塩化してしまう現象。
    人口が減り、無法地帯みたいに物騒。

    純粋なマナと ぶっきらぼうな秋庭さんの関係が いいなと。
    いつ塩化してしまうかわからない状況だからこそ、支えであり大切なんだろうなと。

    その後の、秋庭さんのヤキモチ焼きは なんだか微笑ましかったな。

    野坂夫婦のコイバナ。天然なのか優しい正さんと 男気のある由美さんと いいカップルだな。
    ノブオくんとの出会いや本もいいな。

  • 有川さんのデビュー作。こんな世界になって苦しむ人もいれば、こんな世界になったから幸せになれた人もいる。世界が終る瞬間まで、人々は恋をしていたって名言ですな。
    番外編の野坂夫婦が好き。

  • 見慣れた街が、どんどん塩害化されていく・・・。

    確か帯に、「世界が終るまで、人々は恋をしていた。」

    それに惹かれて、購入。
    ある少女と元自衛官の年の差ラブコメ

  • なんか中身が濃い。
    自衛隊の出番はちょっとだけ少なく感じたが、人物や世界の描写はすごい。
    面白かったー

  • 街が塩と化して、残った高校生の女の子と、自衛隊を飛び出した秋庭との、生きる真剣さとお互いの想いが変化していく、小説。
    想像の街だろうが、世界的に異常気象が続く昨今、街が崩壊し、人々が死んでいく事が現実に起りそうで怖い。

  • いいっ!!無力感あふれる世界のなかの登場人物の強さとやさしさに読んでて救われる。絶望的なときだからこそ生まれた恋、っていうのもいい。

  • 有川浩デビュー作。
    人が塩になり死んでいくなかで、偶然に出会った人々によって、男の人と女の子の関係が展開する。

    なかなか面白くて、デビュー作とは思えないとレビューに多く書いてあった理由がわかりました。まだ有川節が軽くて、あとの作品になるにつれて有川節が炸裂してると思います(笑)なかなか初々しさがあってそれも面白かったです。

    私のなかでは野坂さんの旦那がツボです(笑)そして最初の物語はなかなか・・・ぐっときましたね。

  • うっかり電車の中で読んでしまった・・・この本は1人でこっそり読まなくてはいけません~。デビュー作とは思えませんね。ストーリーも主人公二人の関係もとても良かったです。

  • 有川浩のデビュー作ということで、期待して読んだ。すごい!これがデビュー作なんて。期待以上でした。

    目の前にいる人が塩化していく、塩害に犯されたら助からない、自分もいつそうなるか分からない。社会は混乱し世界が滅亡しようとしている。そんな中、偶然出会った青年と少女。彼らが出会った人たちのエピソードはとてもせつなかった。

    世界を救うために、ではなく、「好きな女が塩になるのを見たくない」。すごく個人的な感情なんだけど、人間そんなものだろうと思うし、その方が共感できる。
    一方、「世界がどうなってもいい、好きな人さえ無事でいれば」という真奈の気持ちも、エゴのようだけど、ごく自然だと思う。

    有川さんは年の差恋愛が好きなんでしょうか、でもすごくきゅんきゅん要素がつまっていて、よかったです。強くてぶっきらぼうで、優しいんだけどその優しさが分かりにくいツンデレの秋庭さん、逆上するとギャップがあってかわいい。

    塩害については解決もあっさりだったし、結局詳しいことは分からずじまいで、この極限状況を作り出すために設定された感じだけど、恋愛ものとして楽しむ分には十分。

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塩の街の作品紹介

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた-。"自衛隊三部作"の『陸』にもあたる、有川浩の原点。デビュー作に、番外編短編四篇を加えた大ボリュームで登場。第10回電撃小説大賞"大賞"受賞作を大幅改稿。

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