- Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840239219
感想・レビュー・書評
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近未来の話だからSFのほうがいいのかな。
でも恋愛の話だし。大筋は。
ジャンル分けに悩みました。
ベッタベタの恋愛の甘さがありますが
不思議と嫌いではないです。
普段読まないだけに甘さが最初は重く感じ大変でしたが。
全体のテーマを表している言葉がすきです。
「人々は…」という文です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3.4
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真奈も秋庭もすごく魅力的!
おもしろかった -
有川氏の原点にして、自衛隊シリーズ第1弾。
人間の綺麗な部分も汚い部分も見えるのは災害時だということを教えてくれる。愛する人と世界を天秤に掛けて、前者を選択した男たち。
陳腐かもしれないが、人って素晴らしい。 -
星3つは辛いかな。本当は3.8くらいにしたい。
小説として読むというより、片っ端から映像化しながら読むエンターテイメント。
3.8なのは、随所のいろいろなラブシーンが自分の年だと食傷気味な描かれ方だから。著者らしさは全開で、好きな人は好きな展開だと思う。
実際に映像化したら、入江氏役の俳優さんはたまったもんじゃないとは思うけど、自分の中でキャスティングして動かしながら読むと大変面白かった。
ネタバレはしないけど、大丈夫。
「彼らの幸運を心から願っております。」勿論! -
非常にふしぎな雰囲気の小説。ライトノベルに分類するかどうか結構悩んだ。
塩害と呼ばれる原因不明の状態。人が完全に塩になってしまう。現在の科学ではそれを治療することができない。
国中が混乱し、政府もかなりの部分が機能しておらず、街の中には治安の悪化が見られる。
そんなある種の極限状態のなかで、描かれる人の心の結びつき。
この有川氏の作品では、「アーミー」的な要素と「恋愛」的な要素が変な具合にミックスされた世界がとても印象に残る。
アニメ化された図書館戦争でも同様の雰囲気がある。
現代的でありながら、ファンタジー的な要素を持つという意味でもライトノベルという分類しかないかな、という気がする。 -
人が塩になって死んでゆく病の流行のなかでも人は恋をする。ゾンビ映画のような退廃的な街の景色が浮かぶ。対象的に生きている人の思いが色濃く感じられた。
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元々はラノベの文庫。それに登場人物のスピンオフやその後の短編を加え、書き直して単行本化したらしい。地球外から降ってきた塩化ナトリウムの生命体に静かに侵略される話。その姿を見ると何故か身体が徐々に塩に変わってく。それから救おうとする自衛官、しかし人類のために戦うのではない。この何かしっかりしていて太い、でもスカスカしてる世界観がとても面白い。続きが読みたい。
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「塩の街」
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。
塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。「電撃」に相応しい、というかライトノーベルの世界観にぴったしな設定。第10回電撃大賞受賞作にて有川浩のデビュー作でもある「塩の街」には、今の有川浩作品の原型があるように感じました。近未来と恋愛のミックスはここがスタートだったんですね。
塩害により街も人も塩になってしまう。そんな世界の主人公は2人。男の名は秋庭、少女の名は真奈。1人ぼっちでいた真奈を秋庭がほっとけず、2人で暮らし始める。そんな2人さまざまな人々が行き過ぎる。あるときは穏やかに、あるときは烈しく、あるときは浅ましく。
複数のエピソードが連なって長編となっている作品。行き倒れになりかけていた少年を真奈が救った際、この少年も主要キャラクターなのだろうと思っていた所を見事に裏切られました。そしてなんと切ないエピソード。んー、こういうテイストなのですね。
秋庭と真奈の2人の前に1人の男が現れたことで物語は、SF要素も徐々に生かされていく。なぜ自衛隊3部作と言われているのか序盤では良く分かりませんでしたが、ここで分かりました。
有川浩の特徴と個人的に思っているSFと恋愛模様の組み合わせの出発点を知れる作品だと思います。行き倒れ少年の話が一番良かったですね。 -
(2014.05.18読了)
前回に続いて有川浩。
航空自衛隊が登場する『空の中』、海上自衛隊が登場する『海の底』、そして陸上自衛隊が登場する今回の『塩の街』
三つあわせて「自衛隊三部作」と言われているようです。
全部読みましたが、どれも現実にはありえない話です(^^;;
でも嫌いじゃないです(≧∇≦)