イチゴミルク ビターデイズ

著者 :
  • メディアワークス
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840240413

感想・レビュー・書評

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  • 軽く、さらさらと物語は進んでいくけれど、なんとなく心情とか、分かるなーと思いながら読んだ。
    好きな人に嘘をついてでも引き止めようとする気持ち。
    好きだからこそ、うまく伝えられない本当の自分とか。
    何があっても離れていかないだろうって信頼できる人がいてくれるって嬉しいけど、そういう信頼をされちゃうのはきつかったりもするけど。
    本当に、普通の人の普通にある気持ちを上手に表してあるなって思った。

    • kuroayameさん
      レビューを拝見させていただき、『とっても共感できそう』と思い、早速読んでみたい本に登録させていただきました♪( ´▽`)。
      レビューを拝見させていただき、『とっても共感できそう』と思い、早速読んでみたい本に登録させていただきました♪( ´▽`)。
      2012/10/20
  • 記録用

  • 【あらすじ】
    現金3千万円と紫色のちっちゃな下着をトランクに詰めて、高校時代の親友・鞠子が部屋に転がり込んできた。「人を殺したの」と言って……。その日から、普通のOL千種の悪夢が始まる、と思いきや?! 腐れ縁の元カレ・都丸も巻き込んで、3人の過去に一体何があったのか。幼くも一途な恋、将来への期待と不安、そして奇妙な友情。17歳の過去と24歳の現在を交錯させながら描く、異色の青春ストーリー!

    【感想】

  • ごく平凡な8畳ワンルームが私のお城。携帯ゲーム機の中で飼っている柴犬が同居人。しがないOL三年目。先輩のお小言と香水の悪臭を毎日食らい、人員整理によりリストラ寸前。腐れ縁の元カレが時々生活費を無心にやってくる。
    これが憧れと希望を胸に地方から上京してきた私の東京生活の、なれの果て。
    そんなある日、高校時代の親友であり魔性の美少女であり、“強盗殺人犯”――鞠子が、三千万円の札束と紫色のちっちゃい下着をトランクに詰めて私のマンションに転がり込んできた。
    17歳の“わたし”と24歳の“わたし”の日々が交錯する、青春のビフォー&アフターストーリー。

    発売当初に買って積んでいた本。ノーコール同様ようやく読了。
    こちらもいつの間にか文庫化しているらしく、若干複雑な気持ちになるけど仕方ない。
    ノーコールの後に読んだので、こっちはまた随分と趣の違う青春だなぁと感じた。とりあえず主人公含めで登場人物三人がダメ人間ばかり。
    比較的主人公はマシだとは思うけど、あの彼氏をずるずる引きずり続けるあたりがもう救えない。本人も自覚あるから余計に残念。
    学生時代の過去と、OLをしている現代が交互に描かれることで、謎めいた女性・鞠子を徐々に紐解いていく感じが良かった。
    しかしやっぱり千種は京本さん選らんどくべきだったよなぁ、絶対に。
    いくら腐れ縁でほっとけないんだとしても、都丸のダメ彼氏ぶりは多分一生直らないと思うし。共倒れする未来しか見えない。
    それにしても七分の下りにはいっそ笑ってしまった。

  • 2015.12.5 読了

    24歳 東京でOL生活3年目の 千種いづみの現在と、
    17歳の頃のいづみの交互の話。

    24歳のときは、過ぎてしまった青春の日々を
    振り返りながらも、日々 何があっても
    仕事に向かう。。。。

    高校のときは こんな自分じゃなかったのに。
    ギャルメイクに命かけたり。。。
    大人になってしまったのね、自分。。。

    一方 高校の頃は、見事に青春な話で、
    この作家さんの青春の描き方
    キライじゃない。

    脇を取り巻く 親友の鞠子と
    カレシ(ひっついたり、離れたりを繰り返してる)の都丸(とまる)の過去と現在も絡んで、
    読みやすい話でした。

  • 東京で一人暮らしするOLいづみ、高校時代から何度も付き合って別れてを繰り返す都丸、突然3000万を持って現れたかつての親友鞠子。

    24歳の今と17歳の頃が交互に描かれる。
    嘘をつく鞠子と浮気性の都丸に振り回されながらもそれに慣れてしまっているいづみに共感できず、憧れの先輩からのせっかくのプロポーズも断ってしまう。
    主人公たちのその後を見たくない話だ。

    現実はイチゴミルクみたいに甘くない。

  • 2015/4/20
    千種は24歳OLは高校生時代のうそつきな親友鞠子、女にだらしなく何度もよりをもどす元彼都丸に振り回される。

    千種、都丸なんか選んだらだめだよー京本さんのプロポーズうけないと。京本さんといればしあわせになれるって分かってるのにどーして選べないんだ?!
    千種はややこしくて、面倒な人がすきなんだろうなー

  • ミステリーかと思って読み進めたが、主人公と一緒に、鞠子にだまされた。
    しがないOL。どんどん社会慣れしていく自分と、夢を追う恋人と、高校時代から変わらない友達。
    大人になっていく過程の、甘酸っぱいような、苦いような感情が入り混じった作品。

  • あまったるいいちごみるくのような作品。あまったるい青春と。過ぎ去ったら苦々しくて、なんであんなのが好きだったんだろうといつの間にか飲めなくなるいちごみるくのような。登場人物は愛すべきダメ人間たち。ダメ人間たちの過去と今。2013/422

  • 【要旨】ごく平凡な8畳ワンルームがわたしのお城。
    携帯ゲーム機の中で飼っている柴犬が同居人。しがないOL3年目。
    先輩のお小言と香水の悪臭を毎日食らい、人員整理によりリストラ寸前。
    腐れ縁の元カレがときどき生活費を無心にやってくる。
    これが憧れと希望を胸に地方から上京してきたわたしの東京生活の、なれの果て。
    そんなある日、高校時代の親友であり魔性の美少女であり、“強盗殺人犯”―鞠子が、3千万の札束と紫色のちっちゃい下着をトランクに詰めてわたしのマンションに転がり込んできた。
    17歳の“わたし”と24歳の“わたし”の日々が交錯する、青春のビフォー&アフターストーリー。

    グダグダな私の日常が面白い。
    サイテーでグズグズの腐れ縁の元彼と、嘘つきの美少女の友達に振り回される日々が、最悪なんだけれど、なんとなく笑えてうらやましく思えるから若いっていい。
    うん、そういうもんだよね。
    そういうのを本当に腐れ縁って言うんだよね。
    そして、きっと一生続いていく、一生自分と周りに呆れながら、でもそんな自分も周りも意外と好きかも、って思いながら生きていくんだよね。
    そう思えるのがすごい素敵。

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著者プロフィール

第9回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー。その他の著書に、『鳥籠荘の今日も眠たい住人たち』(電撃文庫)、『エンドロールまであと、』(小学館)など多数。

「2009年 『NO CALL NO LIFE』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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