ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.41
  • (29)
  • (58)
  • (162)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 751
感想 : 47
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840241410

作品紹介・あらすじ

彼女は彼が好きで、彼は別の彼女が好きで、でも彼女が好きな人には恋人がいて…そういうありふれた三角関係に、合成人間どもの異形なる死闘が-逃げ続けて隠れる者と、それを追いながらも己の恋のみを追い求める者と、そいつらを喰いものにしている怪物と-奇怪なる三角形が重なるとき、そこにひとつの質問が生まれる…「ブギーポップってなんだよ?」憶えていること、忘れてしまったこと、消えてしまった愛と、友情と、夢と-答えの見えない問いかけを巡る、これは想い出せそうで、でも決して想い出せない物語。死神をさがしながら、消えてしまった過去をたどる少女たちの運命の先にあるのは、解放か、あるいは沈黙か…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「ブギーポップ」シリーズの第15弾です。

    竹田啓司に想いを寄せていた館川睦美(たてかわ・むつみ)が、小守時枝(こもり・ときえ)、真下幹也(ましも・みきや)とともに、統和機構の合成人間であるメロー・イエローに出会います。フォルテッシモのことを先生と呼び、その強さにあこがれをいだいている彼女は、統和機構についての秘密をいっさいかくそうとせず、睦美たちと行動をともにして、ブギーポップのゆくえを追います。さらに、ブーメランを中心とするチームに所属していた者たちが、統和機構の敵とされた「メザニーン」の謎をさぐります。

    メロー・イエローのキャラクター性が印象的でしたが、ストーリーそのものはやや見通しが悪かったように感じました。

  • 単に私が阿呆なんだろうけど、
    登場人物がとにかく多くてわちゃついています。出版順に上遠野浩平作品を読んでいますが内容も一番難解。読むのやめようかと思った。
    イラストもデジタル移行した辺りから変化がありましたが、明確に女の子をエッチな感じに描くのはここがスタート?

    2023/02/28読了
    付箋の数がスゴイwww バトルシーンは登場人物及びその能力が複数入り乱れてワケ分かんないwww
    上遠野浩平初見の人にはこの作品はマジでオススメできない。

  • 恋って気持ちは不思議なものだ
    これで終わりにしようって思っても、当人に会うと終わってなかったりして自分のことなのにコントロール出来ない
    まあ、自分の感情を100%コントロールするなんて無理な話しで、いいとこ60%(希望的数値で70%)コントロール出来れば上等だろう

    ブギーポップシリーズは永遠に続いていくのかな?
    終わり見えないし
    はじめの頃の感動が欲しいな~

  • 三年前に彼女と死神が残した残骸のお話。

    結末はちょっと物悲しいけどメローと一緒に消えた彼女は今後登場することあるかな?

    嫌いじゃないよ、こー言う話。

    扉絵の質問と答が「ブギーポップだな」って感じられるものでした。

    ちなみにこのへんから緒方さんの絵に丸みが出て可愛く描かれてきた気がする

  • 読み返し。

  • 前巻から3年後ではあるけど、続きです。
    メザニーンやらブーメランチームやら出てきます。
    最後付近には結構やられましたな。
    宮下藤花やらブギーポップやらの活躍の場面は少ないデスねぇ。
    メロー・イエローが主体かな。
    ブギーポップは最後のおいしい場面と、最初の道案内だけだしなぁ。
    超能力者バトルって訳でもないのがいいところ。
    館川睦美の青春恋模様が中心かも(笑
    いや~、毎度の事ながら面白かったです。

  • ブギーポップらしい話じゃないでしょうか。前作よりは面白く読みました。

  • まあなんつーか。

    人生ってやつはままならないわけである。

    それをどうにかしていくのもまた人生ってわけで。

    何かに問いを求めたところであるのは沈黙ばかり。そこにある虚空に対して答えを出せるのは自分ばかりっていう具合である。

    人というものは理性なんてものがあるばっかりに沈黙という、何も返さない、言わば過ぎ去ったものに対して真理や価値を見出だすことが出来る。

    しかしそれは言うなれば鏡に反射している己に向かって問い掛けているようなものであり、答えなんてものは既に存在しているのだ。それも問い掛けている己自身の中に。

    そう、ピラミッドを見て、そこに力や感情を見出だそうともそこに見えているのは自らそのものの写し絵に過ぎない。
    それは無意味なことではない。偶像や茫洋な感情とて、時には意味を持つ。
    例え、それが過ぎ去った意味のないものだとしても。
    それはこれは過ぎ去った奇妙な日々の残滓でしかない。
    そこにあった感情は確かなもので、恋のように鮮やかな色合いで輝いていた黄金なのではないだろうか。

  • 久しぶりすぎて設定を忘れてしまった(汗)登場人物っていつもこんなに多かったっけ?把握できなくてページを行ったり来たり(笑)でも改めてこの作品が好きなんだと再確認できました(*^-^)b 今回は過去の話だったのかな?

全47件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

第4回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞。『ブギーポップは笑わない』ほかシリーズ著作多数。

「2019年 『ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上遠野浩平の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×