ほうかご百物語 (電撃文庫 み 12-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840241687

作品紹介・あらすじ

「いきなりで悪いけど、あなたの血、吸ってもいいかな」高校生で美術部員の僕は、夜の学校で銀色に輝く瞳を持つ不思議な少女に出会う。少女の正体を"イタチ"だと見抜いて吸血(!)の難を逃れた僕は、その夜、彼女とある『約束』を交わす。翌日。美術室に現れたイタチ少女は、僕に告げた。手遅れになる前に約束を果たしに来た。約束を果たすその日まで、僕のことを守ってくれる、と。一守るって、一体何からっ!?ピュア可愛いイタチさんと僕の、ちょっと不思議な放課後物語。第14回電撃小説大賞"大賞"受賞作登場。

感想・レビュー・書評

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  • 本編9冊、後日談含む短編集1冊の全10冊完結。色んな妖怪が割りと専門的な解説込みで出てくる。それを退治というか穏便に対処する話。でも8巻のラスボス的なものとの決戦は熱くなった!この巻のあとがきの仮想映画予告編はとても雰囲気でてる。
    主人公がヒロインのイタチさんへの愛情を全く隠すこと無くだだ漏れにしてるところが、面白かった。途中から登場のヘビ女房こと山楝蛇鱗さんがとても良いキャラクターです。

  •  第14回電撃小説大賞<大賞>受賞作。人によっては激しく好き嫌いが分かれそうな作品。

     妖怪退治物に分類されるだろうけど、従来の作品とは少々趣向が違い登場する妖怪たちに危険性のあるものが少ないという事で武力により押さえつけるのではなく、妖怪が信条としている行為やキーワードをぶつけることによって穏便に解決を図ろうとする手法。一応イタチがそれなりの戦力を有しているもののそれを前面に出しているような印象はない。こういった手法は主人公を天才系にして読者の意表をつくことを狙った作品に見られるような気もするのだが、本作の主人公は凡人タイプなのである意味特殊なタイプの作品ともいえる。

     基本的に30~60ページほどの短編形式で進んでいくので読み易い。ただ発生する事件が小規模なので緊迫感が伝わってこない点はちと物足りないかもしれない。

  • 傍若無人な先輩を初めとして、登場人物が面白いし、それぞれの短い話も充分面白いが、そうした話で妖怪の法則をきちんと積み上げ、最後の大物話にもっていくのが上手い。無闇に引っ張るなあ、というのはあるけど。

  • あんまり妖怪ものが好きじゃないんですよ
    地獄先生とかうしおととらのせいかな?
    キャラはかわいいです
    伊達さんかわいいよ

  • 2013 1/22読了。自宅にあったものを自炊してiPhone5で読んだ。
    海外出張中に日本の活字に飢えた時用・・・と思ってデータ入れていったのだが、思った以上に電撃文庫でも普通に読めるなあ。
    ただし設定の問題か白黒イラスト部分はやや汚れが目立つ。

    肝心の中身については、ラノベのフォーマットは守りつつ、かなりマイナーな妖怪も拾ってきたり、その妖怪についてのうんちくも豊富で設定にもこだわりがあったりと、あらためて大賞受賞は伊達じゃないな、と思ったり。
    民俗ネタはオタクの鉄板だし、「なんか頭良く思える」快感をライトに提示してたのはいいと思う。

  • イタチっ娘萌えの歴史は,今ここから始まる。
    とりあえずレジに行こう―――
    “この話”はそれからだ.

    ということだそうですよ.
    学校がいつの間にかミステリースポット化してて
    放課後に次々と遭遇する日本客地の妖怪たち.
    そんな妖怪たちに対して美術部の面々が今,立ち上がった.
    何故美術部なのか?
    まぁ,そこらへんは本編で.

    頑張り屋さんなイタチちゃんもいいけど
    九尾のお姉さんも捨てがたい.

  • 第14回電撃大賞作品。ほのぼのストーリーを全面にだした作品。 かなりマイナーな妖怪からそうじゃないものまでよく調べられた良作だと思います。 ただ、やはりまだ一作目ということもあり、文章の流れに唐突な部分がある。今後に期待。

  • ヒロインのキャラが薄すぎる…周りが濃すぎるのか?


     あと自分はこの手の文体が凄く苦手とわかりましたorz

     表現があまりに口語的すぎて締まりに欠ける気がするんですねぇ。良くいえば読みやすい。悪くいえばまぁ…イラつきますね。自分だけかもしれませんが…。
     そういった文体の印象もあいまって、言葉では伝えづらいですが、話の運びもだらだらとメリハリがないように思えました。


     内容としては可もなく不可もなく。正直言って「よくある話」。また展開やテーマからしてどうしてもMF文庫の「かのこん」を意識してしまう。というか内容や絵的に考えてもMF文庫っぽいですね。電撃らしくはない。


     一応最後まで読み切るつもりではありますが…2巻が出たとしても買うことはないでしょう。辛めの評価ですが、自分が読んだ結論としては人に薦めるのは厳しいレベル、といったところ。





     電撃小説大賞って基本的に大賞受賞作より金賞銀賞のほうが売れてる気がする。ってか絶対そうだ。審査員の人たちは何を審査しているのだろう。

  • 2008・2・25 初版 297p 9784840241687

  • <内容>
    夜の学校で美少女に化けて血を吸いにきたイタチに会う。
    なんとか助かったものの、絵のモデルになってくれと頼み……
    こうして妖怪だらけの学校生活が始まった。。

    <感想>
    これ本当に大賞作品?
    ホント微妙。
    特に字に力もないし、ストーリー的にもいいとはいえない。
    勘弁してくれ。。orz

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著者プロフィール

小説家。2008年に『ほうかご百物語』でデビュー。著作に『少年泉鏡花の明治奇談録』『金沢古妖具屋くらがり堂』『今昔ばけもの奇譚』『ゲゲゲの鬼太郎(TVアニメ第6期ノベライズ)』など。予言獣を扱った作品に『ほうかご百物語8』、『絶対城先輩の妖怪学講座 十』(いずれもKADOKAWA)、『アマビエを探しに』(『文芸ラジオ』8号)などがある。
○推し予言獣は「左立領」。中に二人くらい入っていそうなデザインが着ぐるみ怪獣愛好家としてはたまりません。

「2023年 『予言獣大図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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