本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784842911014
作品紹介・あらすじ
近代−資本主義社会は、私たちの主体的な欲望なしには発展し得ない必然性を有していた。しかし現在、資本主義は情報化の波に後押しされるかのように、消費社会へと変貌を遂げている。メディアが主体的な欲望を超えた過剰な欲望を生み出しているからだ。マルクス、フーコー、そしてボードリヤールの理論を駆使し、近代から現代社会への展開を見事に描ききった本書は、明晰で機知に富んだ文章により、社会学という禁断の思考へ誘う、最高度に刺激的な現代社会論入門である。
感想・レビュー・書評
-
「消費社会」や「情報社会」と呼ばれる現代の社会の成り立ちと、それがどのように私たちの思考と行動を規定しているのかということを、わかりやすく解説している本です。
著者自身の社会学的な考察が展開されている本というよりも、もうすこし手堅い社会学の入門書という印象を受けました。著者の議論は、フーコーの権力論よりもボードリヤールの消費社会論に多く依拠して進められており、あつかわれている内容は若干狭くなっていますが、そのぶん読者は社会学についての鮮明な印象を得ることができるのではないかと思います。
さまざまな議論が交わされている現代社会の基本的な性格がていねいに説明されており、社会学をこれから学ぼうとする読者にとって優れた手引きだと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全2件中 1 - 2件を表示