ひとつ上のアイディア。

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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844321880

作品紹介・あらすじ

新企画をつぎつぎと生みだすプロのクリエイターたちは、どうやってアイデアを出しつづけているのか。その技術、ノウハウ、経験、哲学を収録。"企画稼業"クリエイター20人アイディアづくりのすべて。

感想・レビュー・書評

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  • 誰もが見たことのある「あの広告」の舞台裏をクリエイター自身が解説。上手いコピーを見ると、「どんな頭してたらこんなの思いつくんだろう」と思うけれど、この本にはそんな疑問に答える、見る人をハッとさせる広告作りのノウハウやヒントがあります。一流の人の頭の使い方ってすごいなぁと改めて思ってしまいます。

  • 著名クリエイター総勢20名が考える、アイデアという言葉についてまとめられた本。
    それぞれの属人的ノウハウをまとめた本であり、体系だって学ぶには不向き。しかし、体系立てた後に補強として読んでみたらだいぶ役立った。

  • 広告業界やらで活躍する第一線の人達が「アイディアとは?」みたいな話を語ってる一冊

    色々な人が色々な事を言ってるけど、アイディアについての考え方に共通するものを感じた それは「アイディアは無からキラッと閃くものではあんまりないよ」という事だ 仕事の経験や遊びの体験などを通して、常に考え感じ続けた中で、ある問題に向き合い、そこから沸き上がるものだと

    あとアイディアはあくまで問題解決の為の手段であって、問題がなければ必要ないと言うのにはアイディアをただ盲目的に賛美してそうな連中だと思ってたけど、リアリストなんだなぁとか思ったりした

    他にも「売れた広告がいい広告」とか 例え納得できない内容でも売れりゃOK その逆はただの自己満足だと 特に佐藤可士和氏の「広告は基本的に誰も見てない」と言う考え方は自己否定にも繋がりかねない中、グッと現実を見つめ、実際の消費者の目線で据えているなと思えた

    その一方で「この広告が企業の就職人気ランキングを上位に押し上げた」とかペラペラな事を自慢げに話してる人とかギョーカイ人でぇすみたいなのもいてまぁ色々だなぁとか

    所々ためになるけど全体的には仲間内の誉め合いみたいなところもあって広告業界目指す人は読むべきかもしれんけどそれ以外はまぁ読んでもと思いました あぁ、佐藤可士和氏と杉山氏のはいい事言ってるなぁと思いました。

  • オムニバス。体験談で内容薄い。

  • 広告業界のトップクリエーターたちが「アイディア」についてかたり倒す。アイディアの発想法、アイディアを通して見える仕事への取り組み方、そもそもアイディアってなんだろう、とか。ありがたい言葉がたくさん書いてありました。

  • 「アイディア」とは何か、20人のクリエイターが語る。

    ハウツーやノウハウの類ではなく、アイディアを常に求められるプロならではの、「アイディアとは何か」という本質に迫っている。

    我々凡人は「アイディアが浮かばない!」と悩んでしまう。しかし、優秀なクリエイターでさえ、被写体について自分事としてトコトン考え、大量の案(ほぼボツ)を出し、岩崎氏や杉山氏がいうようなアイディアを「見つける」、そうした事実を知るだけでも非常に励みになる。

    おまけ:複数のクリエイターが「1~2時間考えてアイディアが出なければ、また仕切り直しにする」と発言している。ほぼ取り組む時間が同じなのは興味深い。

  • 佐藤可士和さんの「問題点が見つかればアイデアも見つかる」という話に、アイデアを出せないのではないかという漠然とした不安が晴れた気がしました。

    何が本当の問題なのか、解決したい問題なのかを見つけることが仕事上も好きだっただけに、自分が心がけていたことが、自分の目指すものとリンクした気がして、何かが晴れた気がしました。

    仮説と検証を常日頃からこころがけていったら自然とアイデアを出せるようになった・・・といっていた某社社長。目標はここなのですが、仮説を立てるためにも、まずは問題点を見つけなければなりません。そういう意味では佐藤さんと某社長の考えは一緒なのかもしれません。

    問題発見と解決という手法がアイデアとリンクしていることに今まで気づかなかった自分の能力のなさがくやしいです。

  • 「アイディア」は、左からでも右からでもアイディアと読める、一種の回文である、という冒頭の言葉にショックを受けました。
    これまで、全く気付かなかったからです。
    自分って頭が固いんだなあと、のっけからジャブを入れられた気分でした。

    アイディアとは、情報に吹き込まれたイノチだという感覚は、広告クリエイターとしては大切だと思います。
    この本は、そんなアイディアにあふれた広告クリエイターたちの考え方について、インタビュー形式でまとめられたものです。

    私は、時代の潮流に乗ったヒットものには疎い方ですが、そんな私でも街を歩いていると、TVを飛び出して一大ムーブメントになっているような流行りのものを目にすることがあります。
    その仕掛け人たるクリエイターたちの発想の原動力や発想法などにターゲットを絞ったこの一冊。
    以前コピー作品集を読んだ、岩崎俊一氏も登場しています。

    広告の世界を目指す人には欠かせないバイブルとなりそうですが、他ジャンルの人にとっても、価値観の置き方、揺らがせ方など、自由で柔軟な思考をもつことの大切さが理解できるようになっています。
    誰も天才的に、ぱっと世界を動かすアイディアをひらめいているわけではなく、その人自身の人間性を含めた思考の中かから、今この時の社会にうまく乗せられるものを選んでいく、その段取りも、隠すことなく教えてくれている業界の人たち。

    やはり、最終的に、作品の良しあしを左右するのは個人のセンス。そこをどうやって磨き続けていくか、ブラッシュアップへの飽くなき努力など。
    普段の考え方ひとつからして違うため、人気クリエイターたちのアンテナの動かし方が新鮮でした。

    簡単でさりげないものは、一般に受け入れられやすいものであり、そういう普遍的なものこそ生み出しにくさも生じます。
    奇をてらいすぎると、人の心はついてこないか、すぐに離れてしまいます。
    そんな、時代と人間を先読みする感性をどう育てていくのか。
    地道な努力がやはり必要だということも分かりました。

    いろいろな人が、自分なりのアイディアの生み出し方を持っていますが、基本は一つ。
    「それまで構築してきた自分の中にしか、アイディアはない」ということです。
    人間力と感性を高めることが大切だということでしょう。
    業界以外の人向けにか、わかりやすく書かれていますが、もう少し広いジャンルの人たちを集めても面白かったのではないかと思います。

    それにしても、ペプシマンはアメリカ本社のキャラクターだと固く信じていましたが、大貫卓也氏が編み出したものだったと知って、驚きました。
    完全にアメコミ調なんですけれどね。
    受入られやすさも全てコミで、創造したんですね。
    「あったあった」と懐かしくなる、印象深いCMがたくさん紹介されて、懐かしくなりました。

  • 110416*読了
    アイディアの見つけ方は人それぞれ。でも広告クリエイターの方に一貫しているのは、広告は自己表現ではない、と考えていることのように思います。
    問題を見つけ出して、それを解決するのが広告の役目。児島令子さん、佐藤可士和さん、竹山聖さんのアイディア論が印象に残っています。伊右衛門、VIELAの広告も印象的。
    上から読んでも下から読んでもアイディア。いろんな角度から考え、発見するのがアイディア。
    アイディアには必ず出会える。

  • 全体として個人的には、すごく好きです。

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