エンジニアとしての生き方  IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書 1)

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  • インプレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844329947

感想・レビュー・書評

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  • 開始日:2011/7/23
    筆者のブログを普段から読んでおり、共感する点が多かった。この書籍からも多くのものを得た。
    またプログラムを書きたくなった。会社用に購入する予定。

  • 日本のIT業界に勤める人、これからIT業界に就職しようとする人なら、ぜひ読んで欲しい本。日本のITゼネコンの問題点や、ITエンジニアとしてのキャリアパスの考え方などが、具体的な例まで書かれていて、非常に今後の参考になる。

    また、企業で働くエンジニアとしての生き方だけでなく、後半では経営者としてのエンジニアとしての生き方も紹介されているので、ITを使って、何らかのサービスを提供したいと考えている人にもオススメしたい本。

  • IT技術者たちよ、世界へ出よう。言葉だけなら意識高い系と揶揄されそうだが実際にNTTからマイクロソフトに転職して50歳を超えた今もベンチャーを立ち上げて第一線で活躍している著者が言うと説得力が違う。同じように生きられるかは分からないけど働き方や人生、ひいては日本という国について考えるきっかけになった。

  • めちゃくちゃ面白くて、とてもためになった。内容は、元々ブログに書いてあるものを本にしたものなので、節ごとのつながりは薄い。エンジニアとしてこれから、どう生きていくべきか、働いていくべきかが、経験に基づき述べてある。自分はちきりんのブログをよく読んでいるが、通じることが多々あった。自分の頭で考えること。好きなことを仕事にすること。世界を見据えて働くこと、など。よくある中身のない自己啓発書なんかよりも何倍も濃い内容で、やる気を引き出してくれ、大満足。

    【「社内の人間は仕様書だけを書き、コーディングは下請けに任せる」などというソフトウェアの作り方では、絶対にアップルには勝てない】

  • 30代の節目として自分自身がエンジニアとしてどうなのかを振り返るために読みました。
    まだまだ、自分にはできていないこと、意識できていないことが多くエンジニアとして力不足であることを改めて感じさせられました。
    特に英語力や発信力、キャリアパスなどを本気で考えるきっかけになったと思います。
    学生自体や新人自体はどんだけ怠けていたんだと、今更ながらとても後悔しています…
    また、途中にある問題は頭をフル回転させるもので刺激になりました。

  • 読んでいて非常に勇気の貰える本。
    今の自分がどれだけやる気がなかった(やってるつもりだった)かが分かる。
    これからどこまで自分を高めることができるか。
    そういう気分にさせてもらった。

  • エンジニアを職業としている人がキャリアパスについて考える本でした。
    自分はぬるま湯から無知のままエンジニアになった身なので、なかなかつらい言葉が書かれているし、キャリアパスについて大いに考えさせられた。
    あと、実際会社のやり方に対して思うところもあり、自分がどのようにふるまうべきかも考えることができた。
    「技術力とビジネス」「設計からコーディングまで」「顧客に研修代を請求するのか?」「ウォータフォールではコストかかりすぎ」「本当に好き?」「S,M,A,R,T」

  • 基本的には著者の中島さんのブログ等の内容を再編集したものなんだけど、その内容が非常に興味深い。このままじゃいかんよなと、”強く”思わされる一冊。

  • エンジニア目線としては、夢広がる。この本の内容を実行できる人は人生が変わると思う。現状に満足できてない人には良本。

  • 【リード】
    10年後、20年後の自分の生活レベルが、中国やインドの人たちよりも高いか低いかを決めるのは、自分の働いている会社の上司や経営者でも日本の政治家でもなく、自分自身である。

    【内容】
    ○日本のメーカー、エンジニアの特徴
    - 経営再度に立つ40代、50代の多くの人が、『少なくとも自分が退職するまでなんとか会社を維持するのが自分の役割』というメンタリティーに陥っている
    - 日本のソフトウェアエンジニアの境遇は悪すぎる
    > 新3K(きつい・厳しい・帰れない)
    - 日本のソフトウェアビジネスは、官僚主導で、国内の選ばれた数社からほとんど競争のない形で平等に調達するというやり方になった
    - 本来なら「知識集約型産業」として成長すべきだった日本のイT産業を、道路工事やビルの建設とおなじように「労働集約型産業」として育ててしまった
    - SEの役目を、本来の「客が何を欲しがっているか、何を作れば喜んでもらえるかをソフトウェアエンジニアに伝える(要求仕様)」ところにとどめておけば良かったのに、ソフトウェアエンジニアの不足を補う為に「どうやって作るか(詳細設計仕様)」という所まで踏み込ませてしまったのが間違い
    - カタログスペック重視の消費者不在のものづくり
    - 日本の企業の国際競争力を本気で高めようと思ったら、もっと自由に人を解雇できるようにしなければならない

    ○エンジニアとしてやるべきこと
    - できるだけ早いうちに英語を習得しておく
    - どんなに優秀なエンジニアでも、プログラムを自分自身で書かずに良い詳細使用を作ることは、決して出来ない
    - シェフがレシピだけ書いてキッチンにも立たないレストランには行きたくないし、ましてや自分が料理した事もないシェフが書いたレシピをもとに作った料理がおいしいわけがない
    - ドラッカーの「明日を支配するもの」(ダイヤモンド社刊)を読む
    - 新しい技術をすばやく習得して応用する
    - ボキャブラリーというのは、『どれだけむずかしい言葉を知っているか』ではなく、『どれだけやさしい(ひとに伝わりやすい)言葉を知っているか』という意味
    - 実名でブログを書く


    【コメント】
    著者のブログをまとめたもの。
    メーカーにつとめている自分としては耳の痛いことも多く書かれているが、それだけに読む価値は多いにあった。
    仕事へのモチベーションを上げるのに最適。
    「とある家電メーカーでの会話:クラウドテレビ編」は、細かい感想は伏せるが、かなり脱力したので一度読んで見て欲しい。
    あとおもしろそうな本も多く紹介してくれていて、また読みたい本が増えてしまった。
    かなりてんこ盛りでお買い得な一冊。

著者プロフィール

エンジニア・起業家・エンジェル投資家。早稲田大学大学院理工学研究科修了・MBA(ワシントン大学)。1985年に大学院を卒業しNTTの研究所に入所し、1986年にマイクロソフトの日本法人(マイクロソフト株式会社、MSKK)に転職。1989年には米国マイクロソフト本社に移り、ソフトウェア・アーキテクトとしてMicrosoft本社で Windows 95 と Internet Explorer 3.0/4.0 を開発。Windws95に「ドラッグ&ドロップ」と「(現在の形の)右クリック」を実装したことによって、両機能を世界に普及させる。後に全米ナンバーワンの車載機向けソフトウェア企業に成長するXevo(旧UIEvolution)を2000年に起業し、2019年に352億円(3億2000万ドル)で売却。元EvernoteのCEOが立ち上げたmmhmmの株主兼エンジニア。現在はフルオンチェーンのジェネラティブアートの発行など、Web3時代の新たなビジネスモデルを作るべく活動している。堀江貴文氏に「元米マイクロソフトの伝説のプログラマー」と評された。

「2023年 『シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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