なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉

著者 :
  • エムディエヌコーポレーション
4.13
  • (345)
  • (342)
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  • (20)
  • (5)
本棚登録 : 6785
感想 : 327
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844365174

作品紹介・あらすじ

「デザイン=楽しい」を実感できる!デザイナーのあたまの中を豊富なビジュアルでひも解く。

感想・レビュー・書評

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  • 全体的には雑誌編集に役立つようなデザインの基礎が「目で見て分かる」ように書かれた良書だと思う。私は別の思惑で本書を手に取ったので、その点に絞って感想を述べる。

    20年以上、月1回ある団体のミニ新聞(A4)をボランティアで作っている。ワードで作っているので、あんまり凝った事は出来ないが、それでも一回の作業時間3-5時間のうち、半分以上は「割り付け」「レタリング」に費やされるのである。10年ひと昔、ならぬ20年ほとんど進歩がない私の新聞の少しは改善点があるのではないか?と思って紐解いた。

    割り付けについて
    ⚫︎どんな構成かは「どんな人に」「何を」「なぜ」「いつ・どこで提供するか」で決まる。←当たり前のことだけど、大事。時にはそれを思い起こして作っていこうと思う。←ここまで書いてふと気がついたけど、20年の間に「人」と「いつ・どこ」は大きく変化している。20年ひと昔のように同じ新聞を作ってはいけない、ということに今更ながら気がついた。
    ⚫︎誌面構成の解説は、わかりやすいカラー例示と共に整理されていて、本格的にきちんと頭に入れば割り付けに応用が効くのかもしれない。

    レタリングについては
    ⚫︎書体を声音に例えて擬人化してみる
     体育会系 ヒラギノ角オールドW9
    かわいい子ども 筑紫A丸ゴシック
     しっとりした女性 筑紫明朝体
     おばあちゃん リュウミン+遊筑36ポ仮名
     明快なビジネスマン ゴシック体M
    →ただし、こんな細かい字体は持っていない
    ⚫︎やはり書体や大きさ、時には字間も「煩雑に」変えよ、と解説している。時間がかかるんだけどなあ。
    ⚫︎タイトル・リード以外にキーワードがある。方法は、数字をつける、アイコンや記号、“”、【】、フリガナや英語訳を添える等々。
    ⚫︎写真には「感じる写真」と「読む写真」がある。

    うーむ、作る時間が増える事はあっても、時短にはなりそうにないなぁ。雑誌編集はいつもこんなことを考えてるのか!時間がいくらあっても足りないじゃないか!

  • ☆大前提。

    〇どんな人に、何を、なぜ、いつ・どこで、伝えたいか。

    ☆コンセプトがこれになるわけだ。
    見る人を想定する。

    〇図解とラフ

    ☆まず、どんな紙面にするか、ラフを描いてみる。

    〇方向性を決める

    ☆表現(かっちりかラフか)構造の方向性がある。
    この辺までを結構雰囲気でやってしまっていたんだなあ。

    〇骨格をつくる

    ☆どこに何を配置するか。
    直感的に分かるように並べる。

    〇キャラを立たせる

    ☆書体・字間などを工夫する。

    〇足し算と引き算

    ☆いらないものは削除。
    色を足す。背景、飾りなど。

    〇ブラッシュアップ

    ☆何を伝えたいのかはっきりしていると、おのずと構成が決まる。これは他のことでも同じなのかも。

    • やまさん
      えりりんさん
      こんばんは。
      『蜻蛉の理 風烈廻り与力・青柳剣一郎』への、いいね!有難う御座います。
      小杉健治さんの本は、時代小説は...
      えりりんさん
      こんばんは。
      『蜻蛉の理 風烈廻り与力・青柳剣一郎』への、いいね!有難う御座います。
      小杉健治さんの本は、時代小説はよく読んでいますが、中には字が小さくて読めない本もあります。
      風烈廻り与力・青柳剣一郎は、2016.12.11に1巻目を、字が小さいですが最初なので無理して読みました。
      次は、何とか読める最小の字の大きさの12巻から読んで行きました。
      すごく面白いですよ。
      やま
      2019/12/09
    • えりりんさん
      やまさん
      コメントありがとうございます。
      時代小説は、興味があるのですがあまり読めていません。
      年末のお供にいいですね!
      やまさん
      コメントありがとうございます。
      時代小説は、興味があるのですがあまり読めていません。
      年末のお供にいいですね!
      2019/12/10
  • PRのために作成するポスターやチラシを、もっと利用者に興味を持ってみてもらいたい。
    業務資料やパワーポイントのスライドを、より人に伝わりやすくまとめたい。
    日々作成する様々なものをブラッシュアップするヒントを求めて、初心者でもわかりやすそうなデザインの本を手に取ってみました。

    本を開くと色鮮やかなページが目に飛び込んできて、眺めているだけで楽しいです。
    実際のデザインの例を豊富なビジュアルで見せてくれるので、説得力がありました。
    ちょっと余白を作ったり、色を変えたりするだけで、印象が一気にスタイリッシュになったりするのが不思議。
    「ここをちょっとこうしてみる」というポイントがいろいろ見つかったので、ほくほくです。

    どんな人に、何を、なぜ、いつ、どこで、伝えたいのか。
    基本的な、けれどとても大切なことを忘れずに、いろいろ試していこうと思います。

  • 名前の通り、終始「なるほど~」と言いながら読んでいた。
    本書を手に取った目的として、デザインをする上で着目すべきポイントなどを知るというのがあったが、最初の1/4程度がまさにそれを満たすもので、デザインをする際の進め方や何を大事とすべきかなどが分かりやすく説明されている。
    それ以降はフォントや写真や図などの情報に注目しているが、常にデザインする上での「考え方」を伝える方針で進む。
    全ページが鮮やかで、印象的で、分かりやすく、情緒も感じる。本全体で「デザイン」を教えているように感じた。非常に良い。

  • タイトルと表紙がぴったりすぎる。デザイナーではないけれどデザイナーと深く関わる仕事に就いたので非常に勉強になった。デザインに関するものごとを目で見て楽しめる形で、かつわかりやすく説明してくれている本。ずっと手元に置いておきたい一冊になった。

  • デザイン系の読みやすそうな本をアレコレ漁っているなかで見つけた本。
    手に取ると、とても分厚い本なのですが、読みやすい上に、
    文字数はそんなに多くない(ビジュアル中心)ので、
    あっという間に読めます。
    先日読んだ「素人ですが、デザインしてみました。」よりはもう少しレベル高めで、
    内容も充実しています。

    ※素人ですが、デザインしてみました。-プロのきほんが学べる14のストーリー-

    所々、専門用語も入っていますが、
    素人でもまぁそんなに気にすることなく読めました。
    何よりも、デザインの本だけあって、
    ビジュアル感がスゴイ。
    見ているだけで、楽しくなってきます。

    本棚に置いて、デザインの確認をしたいときに、
    パラパラ読み返したい本です。

  • 見出しとはなにか。キャプションとはどうあるべきか。人は何に目を奪われるか。フォントがもつニュアンスをとらえろ。余白の意味合いはなにか。
    作品を見るときはなんとなくわかっていても、いざ自分で作るとなるとあれこれ迷ってしまうものに、ガチっと解説をくれる本。
    ビジュアルブックになっているので説得力がある。

  • ビジュアルで勉強できる書。デザインについては、デザイナーに任せることが多かったが、なんとなくいいよねっていう部分を脱するための共通理解を生むために読んで良かったといえる本であった。

  • ☆4と5で迷ったのですが、5で!

    豊富なビジュアルと実例で、初めてデザインを知りたい初心者から、何か忘れていること、知らないことはないかを確認したい初~中級者まで、楽しく読み進めることができるのではないでしょうか?

    かっちりしたデザイン学習の本にはないとっつきやすさが、この本の最大の魅力だと思います。

    これ1冊で理論から具体的な考え方・方法まで学べます。
    ただ、基本的にはチラシや本など印刷に関するデザインですので、ウェブデザインを知りたい方は他の書籍の方が良いかもしれません。

  • デザインについてあまりにも無知な私でも楽しく読むことができた。趣味の一つとしてデザインのことも知りたいと思い、おすすめに出てきたこちらの本を読むことにして正解だった。目で見てわかりやすい表現がたくさんあって、読み物として一気に読み切ってしまった。デザインに少しでも興味があるという人にはすぐに勧めたい。

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