誰とでも仲良くなれる人の聞き方・話し方

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844371182

作品紹介・あらすじ

話がうまい人のマネは、逆効果でした。-44歳まで人付き合いが苦手だった研究者が、街頭で3000人に声をかける実験から発見した「話しを引き出す」・「盛り上がる」・「好かれる」方法。

感想・レビュー・書評

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  • 話をするための材料として、仮説を立てる。
    相手が身につけているもの、服装身だしなみ、靴やカバンなどから雰囲気を感じ取る
    相手の話から感じた感情から、その感情を表現するイメージを感じとり、そのイメージに合う自分の体験を話す。何を話すかではなく、相手の感情から話をつなげていく。
    何がすきか、どうして好きか、その好きなことをしているときどんな気持ちかを、聞く。
    相手から話をひきだすには知識に関する質問ではなく感情を呼び起こす質問をすることが大事。
    会話の輪の中に入るには、まず物理的な輪に入らなければならない。知らない話題でも頷く、笑う名どの反応を
    なにか聞かれたときは大事なのは相手がどんな意図をもってその質問を投げかけたのか考えること
    見知らぬ人に話しかけるにはこの人に喜んでもらうためにはどうしたらいいかを考える

  •  では、会話を盛り上げるためには何が必要なのでしょうか?
     それは、会話のはじまりでいかに相手の注意を自分にひきつけるか、ここがポイントになります。(中略)

     私は会話の「初速」と呼んでいますが、話のすべりだしがうまくいき、初速がつけばそのあとで盛り上がる確率がかなり高くなります。

    ギア・シフトするとき、「こんなにすぐ話題を変えたらおかしいのでは?」と思うことがあるかもしれません。ギア・シフトの間隔は、当然感じ方に個人差はありますが、私の経験から導き出した答えは、「30秒」です。それより短い間隔でギア・シフトすると話が無意味に飛んでいる感覚を相手に与えてしまいます。
     30秒ごとに少しだけ話のギアをシフトさせると、相手は違和感をあまり感じることがありません。そして何より、話が盛り上がり続けます。
     もちろん30秒以上話を続けてもいいですが、話が続きそうもなければ30秒くらいでギア・シフトさせて、別の話題を持ってきていいのです。

    盛り上がる会話に「観察」は必要不可欠
     私は普段から話をする前に、相手をできるだけ観察するようにしています。
     相手が身につけているもの、服装、身だしなみ、手にしているものから鞄や靴など、相手に不審に思われない程度にざっと見渡して、雰囲気を感じとるようにしています。(中略)

     観察とは「相手への興味」であり、「相手を理解したいと思う力」と言い換えてもいいかもしれません。
     この観察が直観力を鍛え、結果的に前述した「仮説」の精度を高めていきます。


    自分に興味を持ってもらうためには、相手自身に興味を示すだけではダメなのです。
     相手が興味を持っている「好きなもの」「こだわっているもの」を見つけ、興味を示さなければなりません。
     そして、見事相手の興味を引き出すことができたら、さらにその話題を掘り下げていく。
     つまり、こだわりをさらに引き出すことが盛り上がる会話の重要なポイントなのです。



    私が感覚タイプの人と会話をするときにあ、相手の感情からさかのぼって自分の話をするようにしています。
     つまり、次のような順番です。
     ○「相手の話から感じた感情」→「その感情を表現するイメージ」→「そのイメージに合う自分の体験」

     まず相手の話の裏にある感情を受け取り、そのときのイメージを心に描きます。そして、それと同じような感情を持った自分の体験について話すのです。


    (1)何が好きですか?
    (2)どうして好きなのですか?
    (3)(その好きなことをしているとき)どんな気持ちですか?(中略)

     なぜ、こうした質問がよいかというと、どれも相手の体験やそれに関連することを聞くものだからです。 
     これなら「ネタぎれ」は起こりませんし、前項で「記憶」の話をしたように人が体験などを思い出すときには、「そのときの感情」も一緒に湧き上がるので、好きなことを聞けば、相手はとてもいい感情を持ちます。

    多くの人はやましい気持ちがあるとき、「私は何も狙っていませんよ。ナチュラルですよ」と本音を隠そうとするので、その言動が余計に「この人は何か隠している、企んでいるな……」という警戒感につながるのかもしれません。
     逆説的ですが、たとえば気に入った異性がいて、その人の連絡先が欲しかったとしても連絡先を欲しいと思ってはいけないのです。
     これは男性でも女性でも同じです。
     まずは自分のギラギラした欲は忘れて、相手を喜ばせることに意識を向けましょう。
     そうすれば、自然と次につながっていきます。


    それまで話す必然性がないところから、違和感なく会話に持って行くには、どのようにしたら良いのか?

    さらに、会話を盛り上げ、場合によっては連絡先まで聞いてしまうにはどうしたら良いのか?

    こういった問いに、3000人のデータベースから導き出されたのが、本書のコンテンツなのだと思います。


    ◆それぞれについて言うなら、「ギア・シフト」の30秒ルールというのは初見でしたが、その他のTIPSは意外にもオーソドックス。

    例えば、相手を「観察」して、「好きなこと」や「こだわり」を引き出す、というのは、この本でもお馴染みですね。

    なお、男女によって違うらしく、女性は「身に着けているもの」、男性はモノそのものより「モノやコトを成し遂げた『努力』や、その『成果』」にこだわりが強い傾向があるとのこと。

    女性については、まさに上記の参考記事にある「それ、どうしたの?」という問いかけのやり方ですし、男性は「相手の武勇伝を聞く」というメソッドを類書で読んだ記憶が。


    ◆もちろん、サンプルに多く含まれているであろう外国人(女性?)と、日本人とでは対応が違う可能性は否定できません。

    それでも、岩崎さんは「10%が上出来と言われるビジネス成約率を58%に、また、恋愛経験なしの40代独身の恋愛成功率を55%に引き上げる実績を誇る」(アマゾンの著者紹介より)という方ですから、本書の内容は汎用性もあると思われ。

    個人的には、第6章の「論理的な話し方」は、本書のテーマから言うと蛇足なような気がしないでもないですが、ビジネスの成約には論理性も必要でしょうし、むしろこの辺の方がアメリカの大学で准教授までされた岩崎さんらしいのかも。

    また、今回は割愛しましたが、相手に話しかける前に、「仮説を立てる」ところなども、いかにも「研究者肌」っぽいな、と感じました。


    文字通り「人付き合いが苦手」な方に読んで頂きたい1冊!

  • 少し期待して読んでみたが、、、
    意外と、自分が普段からやっていることだったので、良かったなぁと思う反面、新たに得るものは、、、
    「その時にどんな気持ちになったのですか?」という質問が効果的だということくらいかなぁ。。

  • 共感や感情の共有の訓練は大事。

  • ためになったか、ということ、引用メモしたページが少ないことから、あまり新しい発見はなかったと言える。

    基本的には意思疎通というところだろうか。
    相手の求めている事柄を探り、察し、その核心をつく内容を簡潔に伝える。そのときに一次感情を含めてる、より相手の好感度は向上する。

    言わずもがな、かな。

  • 大崎Lib

  • 本当に話すことに色んな方法論が有りすぎて考えすぎてしまったり緊張したり、ということも、自信をなくしている人も多いと思う。。
    そんな状況の時には、分かりやすさ、身近に感じられる体験談など方法だけではなく、勇気や励ましが感じられることも大事! 何より簡潔だから、話す実践に速く移せそう。読みやすいしかし何度となく開いて習慣づけしよっかな、という気にさせてくれます。がんばろっかな、と思える気持ちは大事だと思います。

  • チェック項目6箇所。本書をお読みいただき、話のうまい人も、口下手の人も、誰とでも仲良くなれる会話術をぜひ身につけて人の輪を広げる楽しさ、喜びを体験していただければ幸いです。話のすべりだしがうまくいき、初速がつけばそのあとで盛り上げる確率がかなり高くなります。ギア・シフトするとき、「こんなにすぐ話題を変えたらおかしいのでは?」と思うことがあるかもしれません、ギア・シフトの感覚は、当然感じ方に個人差はありますが、私の経験から導き出した答えは「30秒」です。「何を話していいかわからないなら、あらかじめいくつか話をつくっておけばいい。準備した話をすれば、会話に困ることがないよ。大事なのは、自分の体験談をすること。人に興味を持ってもらうには自分の話をしないとね」。相手の「Attention Getter」を探す、自分の「Attention Getter」を持つ。男性はどちらかと言えばモノそのものというよりは、モノやコトを成し遂げた「努力」や、その「成果」に価値を見出す傾向があります。目を見るときは、必ず話をしながらにしてください、誰かとやってみてほしいほしいのですが、無言でじっと相手を見つめてください、少し怖くなってくると思います。

  • 資料ID:92111851
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著者プロフィール

脳科学者・医学博士。京都大学卒。京都大学大学院修士課程修了後、米国・ウィスコンシン大学大学院で医学博士号(Ph.D.)取得。旧通産省の主任研究官、米国・ノースウェスタン大学医学部脳神経科学研究所の准教授を歴任。直接的に、世の中のため、人のためになるような研究・活動をしたいと志すようになり、日本に帰国後は、脳科学を活用し、普通の知性の人たちが天才知性を超えるパフォーマンスを発揮できる組織づくりの企業研修を提供する会社「国際コミュニケーション・トレーニング株式会社」を創業。現在までに200社以上で企業研修を行う。経営やリーダーシップを最新の脳科学で裏づけることの第一人者。著書に、『何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ』『なぜ稲盛和夫の経営哲学は、人を動かすのか?』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。

「2020年 『科学的に幸せになれる脳磨き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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