- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844377498
感想・レビュー・書評
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学術的なPDCAではなく現場で磨き続けたPDCAなので説得力がある。著者が野村証券の営業マンだったということでやや個人よりのフレームワークになっていると感じた。組織やプロジェクト単位のPDCAはどこの会社にもフレームワークがあるので、チームよりも個人で使える。ゴルフで使ってみたら久し振りにベストを更新できた。
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目的のない仕事は惰性だ。
目的を作り、達成するためにはどんな課題があるか考え、浮かび上がった課題を分解していって、実行可能レベルまで敷居を下げることで、人は動きやすくなる。だた、振り返って、行動が正しいのか検証すすることも忘れたらいけない。鉱脈を探ってみては振り返るの繰り返す。続けるために書き出したり、シート表を使ってみよ。 -
この本の発売当初は、
自分も証券会社に勤めていて、
プライベートな時間に仕事のことを考えたくない時期で、
ずっと読んでいなかった。
今回きっかけがあってこの本を読んで、
自覚はなかったけど、
自分もPDCAを回していたことが分かった。
また、目標達成のために、
自分が日頃意識していたことを
言語化したらこういうことだったんだ
ということも分かった。
リーンスタートアップを理解した後に読んだのも
本書を理解するのにも納得するのにも良かったと思う。
下記、覚えておきたい内容である。
あらゆるPDCAには、
上位のPDCAと、
それを細分化した下位のPDCAがあり、
階層になっている。
本書では一般的に
「改善」「ACTION」と呼ばれている
4つ目のフェーズの呼称を
「調整」「ADJUST」にしている。
ステップ①ゴールを定量化する(KGIの設定)
1.期日を決める
2.定量化する
3.ゴールを適度に具体的なものにする
ステップ②現状とのギャップを洗い出す
ステップ③ギャップを埋める課題を考える
ステップ④課題を優先度づけして3つに絞る
1.インパクト(効果)
2.時間
3.気軽さ
①インパクトのもっとも高いものを
最低でもひとつ選ぶ
②インパクトが劣っても
短い時間でできそうなものがあれば選ぶ
③同列の課題が並んでいたら、
気軽さを基準にして絞り込む
ステップ⑤各課題をKPI化する
複数の選択肢が考えられるが、
この時点で各課題のKPIをひとつに絞るといい
ステップ⑥KPIを達成する解決案を考える
ステップ⑦解決案を優先度づけする
「インパクト」「時間」「気軽さ」の
3つの基準で優先度をつけていく
①最重要KPIについては最低ひとつ、
できれば2つ以上残す
②それ以外のKPIについてもできれば
インパクト重視で解決案をひとつは残す
③短時間で終わるものについては
インパクトが弱くても残す
ステップ⑧計画を見える化する
上位PDCAを再確認する
「そもそも、なぜそのゴールを目指すのか?」
PDCAを回し始める前に、
あらためてその「背景」、
つまり上位に位置するPDCAを
意識することが大切になる
鬼速PDCAには仮説精度の向上が欠かせない
そして、その仮説精度を支えるのが
「因数分解能力」である
因数分解(ロジックツリー思考)のメリット
1.課題の見落としを防ぐ
2.ボトルネックの発見がしやすい
3.KPI化しやすい
4.どんなゴールでも実現可能に思えてくる
5.PDCAが速く深く回る
ポイント①抽象度を上げてから分解する
ポイント②5段目まで深掘りする
因数分解の階層を深めるときは
「WHY」を繰り返すWHYツリーか、
「HOW」を繰り返すHOWツリーの2通りしかない
ポイント③1段目だけはMECEを徹底する
ポイント④切り方に悩んだら「プロセス」で切る
ポイント⑤簡単な課題は「質×量」で切る
ポイント⑥とにかく文字化する
ポイント⑦マインドマップで鍛える
ヒント1.紙よりもパソコン
ヒント2.PDCAのフレームは忘れる
ヒント3.時間がないなら時間を決めて行う
ヒント4.気になったら分解してみる
ヒント5.ワクワクしながらやる
実行フェーズで最初に行うことは、
前回の計画フェーズから受け継いだ
解決案(課題解決のための方向性)を
実現するために必要なアクションを考え、
このアクションを、本書では「DO」と表現する
DOをもう一段具体的なタスクレベルに分解し、
スケジュール化されたものを「TO DO」と呼ぶ
ケース1.計画自体が失敗している
・計画がない
・計画が粗い
・計画が無茶
ケース2.タスクレベルまで落とし込まれていない
ケース3.失敗することが恐い
ステップ①解決案を「DO」に変換する
抽象的な解決案の場合はDOが複数出る
具体的な解決案の場合はDOとオーバーラップする
完結型と継続型のDOが混在する
ステップ②DOに優先順位をつけ、やることを絞る
ステップ③DOを定量化する(「KDI」を設定する)
KDI(Key Do Indicator)は、
端的にいえば、「どれだけ計画を実行できたか」を
表す指標で、KPIと区別するために作った言葉
ステップ④DOを「TO DO」に落とし込む
6W3Hに落とし込むと正確さが増す
・WHO(誰が)
・WHOM(誰に)
・WHEN(いつ)
・WHERE(どこで)
・WHAT(何を)
・WHY(なぜ)
・HOW(どうやって)
・HOWMANY(どれだけ)
・HOWMUCH(いくらで)
ステップ⑤TO DOの進捗確認をしながら実行に移す
優先度が低くなかなか着手できてこなかったものは
「アイスボックス」に入れる
アイスボックスとはIT業界の開発用語で
「いつかはやるけど、
いまやることではないタスク」のこと
忙しさや業務難易度を
心理的なステージに置き換えたものとして、
コンフォートゾーン、ラーニングゾーン、パニックゾーン
という3階層がある
コンフォートゾーンは文字通り、居心地がいい状態
ラーニングゾーンは適度に忙しいが充実感がある状態
パニックゾーンは完全に自分のキャパシティを
超えるほど忙しい「逼迫した状態」のこと
人や企業にとっての理想は、
常に「適度に忙しい」状態のラーニングゾーンを
維持することになるのだが、
そのためにはタイムマネジメントで適時、
自分の抱える仕事量を調整する必要がある
タイムマネジメントの方法は3つある
①捨てる
②入れかえる
③圧縮する
この順番で行うことがポイント
「入れかえ」のために重要・緊急マトリクスを使う
「重要・非緊急」領域を実行する方法
1.仕組み化し、日常生活に組み込む
2.強制的に「緊急領域」に移動する
検証に失敗する2大パターン
1.検証をしない「やりっぱなし派」
2.検証しかしない「形から入る派」
ステップ①KGIの達成率を確認する
ステップ②KPIの達成率を確認する
ステップ③KDIの達成率を確認する
ステップ④できなかった要因を突き止める
Q1.時間をかけたか?(なぜKDI未達か?)
Q2.なぜ時間をかけても未達なのか?
Q3.具体的に言うと?(なぜそうなった?)
Q4.なぜ時間をかけられなかったのか?
Q5.具体的に言うと?(なぜそうなった?)
KPI未達の4大要因
A.行動が伴っていなかった(KDIが未達)
B.行動は合っていたが不十分だった(DOの不足)
C.想定していなかった課題があった(課題が未発見)
D.仮説で立てた因果関係が間違っていた
(KPIとKDIの連動性が取れていない)
KDIもKPIも順調に行っているのに
KGIが計画通り推移していない要因は2つ
1.KGIと課題の連動が取れていない
2.課題とKPIの連動が取れていない
ステップ⑤できた要因を突き止める
調整のレベルは以下の4つのケースに分けられる。
ケース1:ゴールレベルの調整が必要そうなもの
ケース2:計画の大幅な見直しが必要そうなもの
ケース3:解決案・ DO・TO DOレベルの調整が
必要そうなもの
ケース4:調整の必要がなさそうなもの
ステップ①検証結果を踏まえた調整案を考える
ゴールの調整は、「中止」「変更」「追加」の3つがある
ステップ②調整案に優先順位をつけ、やることを絞る
「インパクト」「時間」「気軽さ」の
指標で優先度をつける
ステップ③次のサイクルにつなげる
検証と調整フェーズで起こりやすいミス
1.新しいものに目移りしやすい(個人)
2.間違ったものばかりに目が行く(個人・組織)
3.意見の統一がはかれない(組織)
4.課題のたらい回し(組織)
5.プロセスの可視化が不十分(組織)
PDCAを鬼速で回す10個のポイント
①因数分解で精度の高い仮説を立てる
②仮説思考、リーン思考で動く
③常にインパクトの大きい課題、行動から着手する
④行動のアイデアが湧いたらすぐにタスク化する
⑤行動目標も必ず数値化
⑥TO DOの進捗管理は毎日行う
⑦こまめに検証を行う
⑧要因分析時は「思い込み」を外す
⑨次のサイクルに迅速につなげる
⑩小さいPDCAを同時に多く回す
コーチングによって目指すものは
以下の3つなタイプに分かれる
①要因分析の喚起
②具体化の喚起
③行動の喚起
以上 -
PDCAという言葉自体よく聞く今更感があるものですが、
本を読んで改めてPDCAについて考えてみると、PDCAについての深い理解がなかったことに気づきました。
何回か読んでPDCAを自分のものにしようと思わせてくれる本でした。 -
1.以前読んだ「営業」の本では書かれていない、具体的な使い方について気になったので早速購入しました。
2.PDCAサイクルを実践し、可視化することで、他人よりも圧倒的に早いスピードで成長することができる。さらに、これを日々繰り返し行うことで、PDCAのタスクに記入する内容も進化し、成長を実感することもできる。そのための具体的なやり方や日常の生活の取り組み方が述べられています。例えば、目標はゴールを設定した後に、日々の行動を数字に表していくなど、著者の会社を例にあげながら解説されています。
3.自分が大切だと思ったのは3点で、振り返りの時間を必ず取ること、基礎の積み重ねること、全てを可視化することです。
特に印象に残った部分が、「PDCAをやり続けることで、書く内容が進化していく」という部分です。人間は翌日には大半のことを忘れてしまうため、毎日の記録を残しておくことで、忘れずにすみ、人よりも成長スピードが早くなるのではないか?と思いました。
継続することで得られることが必ずあるので、自分も巻末資料を使い、振り返りをし、毎日継続することで一生成長できる人間になりたいと思いました。
4.とにかく下手なりにやってみることから始めます! -
オーディオブックで読了。PDCAという言葉自体は良く聞くどこか使い古されたもののように感じるかも知れない。
恐らく多くの人が、自分はPDCAを回せている、と考えているだろうし、それは決して間違いではないと思う。ただ、どこかしっくり来ていないと感じている人も決して少なくはないと思う。
本書はばくっと理解していた「PDCAを回す」ことを具体的に解説してくれる。KGI,KPI,KDIという定量目標の考え方、目標から行動まで落とし込む具体的なやり方、そして最も価値がある点は検証・調整についての具体例であろうと思う。
ただ・・ちょっとモーレツ感があるので、あわない人は読んでるうちに辛くなるかもしれない。 -
本を読んだだけてでは、正直、何が鬼速なのかよくわからない。
でも、おそらく、意識して実行してみれば、今までいかに「やってるつもり」だったのか、わかるのだろう。
特典として、実行のためのシートも配布されるので、それらを活用し、実行してみよう。
その結果で、後から星をもう一つ増やすかもしれない。 -
素晴らしい一冊。シンプルながら、PDCAそのものかスキルであり、その回し方がかかれている。すごい
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めっさ売れてるから、改めて読み直した。
割と普遍的なところまで含められてるところと、何よりも現実に即しているから、取り入れやすそうに感じるところがいいのだろう。
まぁ、やってるとこは、当たり前にやってるんだけど、そういう現場のほうが珍しいのかもしれないね。数字文化は、日本はまだまだか。 -
P(plan)D(do)C(check)A(action→adjust)はよくわからないと思ってきました。
でもこの本を読んで思ったのは今やってることとそんなに変わらないのかなと。
今も目標に向かってトライアンドエラーは繰り返してます。
PDCAはそれで終わらせずその後に検証を加え目標にアジャストするということかもしれません。
具体的に言うと大目標から小目標に分解してその都度PDCAを回す。
この「PDCAを回す」という言葉がわかりにくいかもしれませんが「目標」を決め「トライアンドエラー」した後「検証」して「目標」や「トライアンドエラー」に「アジャスト」していく。
大目標から小目標に分解するには「マインドマップ」の手法が使えるのかもしれません。
詳細はこの本が詳しくてよくわかるので自己啓発本に行き詰まりを感じてる方に「とりあえずやってみる」手法を学ぶため一読をお勧めしたいです。
僕も一読しましたが再度深堀していきたいと思います。