ガリレオがひらいた宇宙のとびら

著者 :
  • 旬報社
3.25
  • (1)
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 26
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845110988

作品紹介・あらすじ

400年まえにガリレオ・ガリレイが望遠鏡をもちいてひらいた宇宙のとびら。そのとびらの向こうにある宇宙のすがたを、ガリレオやその後輩たちはどのように探求してきたのでしょうか…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 天文学の歴史についてわかりやすくまとめた本。字が大きく内容も簡単なので最初は子供向けの本かと思ったが、途中から知らないことばかりで、だんだんと内容も濃くなり、特に天文学の現状及び将来については、たいへん参考となった。読んでいくうちに実際に望遠鏡を買って、空を眺めたくなった。

  • 67:天文学の歴史を辿り、ガリレオが手製の望遠鏡で見た惑星、月、太陽の観察を経て、銀河系そして宇宙へと展開する構成は、以前読んだ渡部先生の本にも通じるものがあります。わかりやすく噛み砕いた解説と親しみやすい文のおかげで、すいすい読めました。やっぱり、望遠鏡が欲しい……!

  •  著者は最近人気急上昇中の国立天文台副台長(当時天文情報センター長)。天文学の歩みをガリレオを転換点としてやさしく語る。まったく難しいところはないのに,この手の本をよく読む自分にも楽しく読めたのは嬉しかった。決して分量の多い本ではないが,魅力的な話題が満載。
     天文学へのガリレオの貢献には本当に絶大なものがある。月の凹凸を初めて発見しただけでなく,その高さを定量的に見積もり,金星や火星の満ち欠けを見いだし,木星が衛星を持つことを発見し,太陽が完全な球でなく黒点を持つことや天の川が無数の星々の集まりであることを見いだして,従来の宇宙観を根底から覆した。彼の興奮が伝わってくるようだ。
     彼の晩年は,太陽を見つめたことによる失明や宗教裁判で幸せなものではなかったが,天上から自分に続く天文学四百年の歩みを見まもって,いまではきっと頬をゆるめていることだろう。

  • 2009年5月16日購入

  • 始原天体研究会に出席したときに
    サインいりで入手

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

渡部 潤一(わたなべ・じゅんいち) 1960年福島県生まれ。東京大学理学部天文学科卒。東京大学大学院、東京大学東京天文台を経て、自然科学研究機構国立天文台上席教授・副台長、総合研究大学院大学教授、国際天文学連合副会長。理学博士。国際天文学連合では、惑星定義委員として準惑星という新しいカテゴリーを誕生させ、冥王星をその座に据えた。著書に『面白いほど宇宙がわかる15の言の葉』(小学館101新書)、『第二の地球が見つかる日』(朝日新書)など。

「2021年 『古代文明と星空の謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渡部潤一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×