となりの難民――日本が認めない99%の人たちのSOS

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  • 旬報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845116133

感想・レビュー・書評

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  • 涙が出た。

    「日本にきて バカ」

    入管へ長期収容され、解放後に亡くなった方の最後の書置き。
    いつから日本は来たことを後悔される国だったんだろうか。
    自分の身に起こらないからと、目を背けていていいのだろうか。

    難民や移民の問題は、よそから来た人の、よそ事の話ではない。
    知らないといけない、日本という国のことを、もっと。
    この国に生きる人たちに起きている、この国のことを。

  • 漫画で知る、日本人が知らない、外国人虐待を行う入管の現実<新連載・ある日の入管> | ニコニコニュース
    https://news.nicovideo.jp/watch/nw7879619

    【書評】 『となりの難民 日本が認めない99%の人たちのSOS』 織田朝日 | キリスト新聞社ホームページ
    http://www.kirishin.com/book/40816/

    となりの難民 - 株式会社旬報社 働く、学ぶ、育てる、暮らすなどをテーマにする生活に身近な出版社です
    http://www.junposha.com/book/b482356.html

  • あまりに残酷で、入管に電話してしまった。同じ日本人として信じられない。他の国に対して恥ずかしくないような対応を、暴力や暴言はやめてほしいと電話した。それなのに、必要な対応をした、そしてその本は偏見がある、とまでも。わたしは知識はないかもしれない、でも収容されてる中で、病院も行かせてもらえず死亡する例もあるなんて、ありえないこと。同じ日本人として恥ずかしい。同じ日本人の感覚にゾッとした。

  • 新聞やニュースで見聞きする断片的な知識だけではわからない人々の思いが描かれている。私たちの住む日本でこんなにもたくさんの方が苦しんでいることを知らなくてはいけない。

  • クルド人の多い地域の病院で働いているので
    難民については以前から興味あり。
    Twitterで少し前に話題になっていたので読んでみました。

    子どもや外国人でも読めるように、
    やさしい言葉を選んで書いているのかな。
    それでも文章があまり上手ではない印象はありました。

    全体を通して、日本で暮らす外国人が大変な苦労を強いられて暮らしているよ、という個々のエピソードがほとんど。
    どうしてそんな状況が生み出されているのかについての分析がほとんどなかったのが残念。

    日本がなぜ外国人にたいして厳しい制度を設けているのか、
    政治的にどんな狙いがあってそうなっているのか、歴史的な背景や日本人の差別意識について等、
    問題を考察する上で欠かせない点がまったく書かれていなくて拍子抜けしました。

    祖国から逃れてやってくる人々についても不思議な点が多く、どうやって生計を立てているのか、住民票もないのになぜ学校に行けるのか、保険証がないのにどうやって医療を受けているのか、疑問が多く残りました。
    職場の病院では、無保険でお金もないのに相談もせず受診→支払いについての話を一切せず連絡が取れなくなる、というクルド人患者がとても多いですが(近隣の他病院も頭を悩ませています)支援以外で関わる日本人目線でのアプローチも皆無でした。

    日本に暮らす外国人はこんなひどい目にあってるよ!と言う物語ばかりで、難民問題を知るきっかけにはなるかもしれませんが…どうにもスッキリしない読後感でした。
    話題になっていた本なので手に取った方が多かったと思うのですが、問題の本質が見えてこず勿体ないなと感じました。
    機会があればもっと難民問題関連の本を読んでみようとは思います。

  • 日本が難民をなかなか認めないことは知っていたけど、難民申請している人たちに対する処遇って、こんなに冷たかったの!?知らなかった。

  • きっと難民の方や子供にも読んでもらいやすいように分かりやすく読みやすい文章で書いているのだと思いました。難民についての問題がわかりやすく実体験をもって書かれているので、知ることの一歩を踏み出すにはぴったりの本だと思います。

  • 入管と難民、難民の子供達の現状が理解出来ました。日本語がちゃんと話せて自活出来る人の自由を奪う制度は間違っていると思います。なんとかしないといけませんね

  • 子どもにもわかりやすく日本の難民問題について書かれてあった。今度はもう少し大人向けの本を読んでみたい。!

  • すごく読みやすかった
    なんで迫害されて助けを求めて逃げてきたのに、逃げた先の日本で働きたいと言っても働かせてもらえず、無期限の収容所に入れられて、人権無視した体罰とか病院に連れて行ってくれなかったり、自分の薬も飲んじゃだめ。そりゃ自殺未遂や精神疾患にかかったりするさ。なんでこんなことが行われてるのかは書いてなかったけど、なんでなん日本?

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著者プロフィール

外国人支援団体「編む夢企画」主宰。SYI「収容者友人有志一同」メンバー。2004年より入管における外国人への虐待的な扱いを知り、面会活動などをしながら当事者の証言を通してSNS、雑誌やウェブメディアなどで状況を積極的に発表している。また、クルド人の子供たちの劇団「ウィンクス」の脚本・演出を担当、子供たちの体験をもとにした演劇を披露している。一児の母で、写真家として日本にいる難民たちを撮り続けており、個展も開催。共著に『難民を追い詰める国』(緑風出版)、『日本を壊した安倍政権』(扶桑社)、著書に『となりの難民』(旬報社)など。

「2021年 『ある日の入管~外国人収容施設は“生き地獄”~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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