クリエイティヴ脚本術: 神話学・心理学的アプローチによる物語創作のメソッド

  • フィルムアート社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845903498

作品紹介・あらすじ

古くから愛されてきた神話、伝説、おとぎ話…。ユング、キャンベルらの思想を駆使したシナリオ講義の最高峰。

感想・レビュー・書評

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    【要約】


    【ノート】

  • 創作論

  • 古今東西の名作物語の構成を解き明かした本。
    ちょっぴり難解なので☆ひとつ減らしました。

  • (市×/県×)

  • 神話の法則と較べると、劣る。

  • 本書は、物語を作る上での創作術を、アメリカの脚本家がまとめたものである。

    神話や名作物語には、「秘められた真実」というものが存在し、人間の無意識の中に訴えかけることによって、高次元の意識へと高める魅力を持っているという。

    これがあるからこそ、名作といわれるいくつかのストーリーは語り継がれているという。

    ユングやキャンベルが発見した、神話と夢と原始部族の儀式の中に特定の同一パターンを見いだしたように、名作物語にも、パターンいくつか法則があるのではないかという研究をまとめたのが、本書の主題である。

    名作物語は、分離→通過儀礼→再生といったパターンを意識に知らしめる構造をもっており、ストーリーホイールという図でこれを解説している。

    驚きであったのが、古今東西の神話や童話・小説・映画など物語の構成を「ストーリーホイール」という図形の中で分類できるという考え方。

    アーサー王伝説と羊たちの沈黙は同系統になり、ハムレットとレイジングブルも同系統の物語ということになる。

    自分にとっての名作の秘密や、語り継がれる物語の意味を探りたい人にオススメの一冊です。

  • タマフル推薦図書で町山智浩さんがオススメしていたので読んでみた。

    脚本術というタイトルだけど、脚本とはどのようなメソッドで構成され、どのように構築すべきかという作品解体的な要素も含んでいて、いろいろと腑に落ちる要素が多く勉強になった。

    凡例が判りやすく、物語の読解力の逆引き的な要素は、今後の映画や小説などを読む際にもひとつの指針となりそう。

  • 映画の脚本作りには神話をパクると良いよ!という本。日本で読めるハリウッドの脚本術の本の中では、おそらく必読書のようなもので、これを読んだあとに色々な名作映画を見返すと、神話的なエピソードが満載で驚くことになると思う。

    神話、というのは本来は長時間、膨大な人間を惹きつけるだけのパワーがある物語だから、それを本歌取りして創作に活かすのは当たり前と言えば当たり前な創作論であるかもしれない。特にハリウッドの場合は、生き馬の目を抜くショービジネスの中心地なのだから、どうすれば観客を楽しませることができるのか(それは、とりもなおさず『分からない』と思わせないか)の研究が相当進んでいる。

    脚本術と銘打っているけれども、広く物語術として応用できる本だと思う。内容は言及されている映画の知識がないと難しいところもあるが、大意を掴めば問題ない。文章は上手だけれど、なんの話なのか解らないと言われがちな小説を書く人に超オススメ。

  • 脚本の中に潜むメタファー、神話的フレームワーク、ストーリーの組み立てを学べるが、他の本と違い切り口が心理部分に当てられているためとても興味深かった。
    教則本というよりは哲学を感じる一冊だった。

  • この本はものすごい労作にしてお話を作るために必要なことを書いた最重要作のひとつだと思います。
    ストーリーを分析することにおいて、驚くほど多くの示唆に富んだ良書です。
    通読後、何度も読み返すべきものとして書かれた、教科書です。
    リンダ・シガーの「ハリウッド・リライティング・バイブル」とともに、物語を作る・物語を分析するうえで最上の参考書となるものと思います。
    両方とも今は古本としてしか出回ってないんですよね。
    この本を読めば例えば「ONE PIECE」の物語構造とかもきっちりと分析できると思うのですが。

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