コミュニケーションのデザイン史 人類の根源から未来を学ぶ

著者 :
制作 : 江渡浩一郎 
  • フィルムアート社
2.70
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本棚登録 : 131
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845915583

作品紹介・あらすじ

地図、本、学校、美術館、手紙…多様なメディアから学ぶ「コミュニケーション・デザインの教科書」決定版。江渡浩一郎氏との特別対談収録!

感想・レビュー・書評

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  • 人と人が関わる。
    その中で物が生まれ、形を変えながら現代に至り、そして未来へとつながっていく。
    コミュニケーションとデザインは切り離せないものである、という考えのもと、私たちの周りにある物や場所の歴史をたどりながら、未来のデザインを創造するヒントを提示してくれる1冊です。

    学校や教育、図書館といった、自分の仕事に関わるキーワードが取り上げられていたため読んでみました。
    1つ1つの歴史についてはざっくりと流れをたどる概論的な内容ですが、人と人とのコミュニケーションを媒介する物や場の歴史を複数並べたおもしろさがありました。
    はじめは一部の人のためだけだったものが、時代を経るにつれて市民のあいだで一般的になり、今ある形になってきた過程がよく見えてきます。

    デザイン学科の講義を元にした本なので、美術館についての章は少し詳しい内容だった気がします。

  • あらゆるものがコミュニケーションである、ということに気付かされる。

  • コミュニケーションという観点から、人類が過去に行ってきた記録や表現、施設や仕組みを再構築する。地図、本と図書館、学校と教育、美術館と博物館、手紙と通信。これからのコミュニケーション・デザイン。

    人類の活動の歴史はコミュニケーションの歴史だ、と言われれば確かにその通りですから、歴史を概観するときのひとつの軸となり得ます。

  • ちょっと変わった切り口のデザイン史。
    デザインを勉強している人むけというか、もっと広い人に受け入れられそう。

  • 地図、本、学校、美術館、手紙…多様なメディアから学ぶ「コミュニケーション・デザインの教科書」決定版。江渡浩一郎氏との特別対談収録!

  • 【新着図書ピックアップ!】
    本書は著者が日大芸術学部で行った講義をまとめたものである。
    「コミュニケーションデザイン」とは耳慣れない言葉であるが、目次を開くとなじみ深いツールや施設が並ぶ。「地図と交通」「本と図書館」「学校と教育」…
    「ツールはすべて、誰かがデザインしたもの」という言葉が目を引く。次々と現れては消えるツールを使いこなし、あるいは振り回されているが、それらも自然発生したわけではなく、誰かが何かの意図を持って作り提供しているものだ。つまりツールを使うのも提供するのも人だ。そんなことを思いながら改めてその歴史を振り返り、今後コミュニケーションがどう変わっていくのか(あるいはデザインする側は変えていくのか)考えてみてはどうだろうか。

    [NEW BOOK!]
    "Tools that we use, have always been designed by somebody."
    Tools and location for communication have changed and will change as time goes by. Look back at how it was designed, and think of how it might be in the near future.

  • トリビアの羅列に終わっていて、考察が浅い感じがする。確かに初めて知ることもあったけれど、「活きた知恵」として得るものは少ないというのが正直な感想。

    幸いにも平易な文章で「労多くして……」とはならないけれど、装丁の雰囲気と内容のレベル感が合っていない。深みのあるデザイン哲学を期待したが、肩透かしを食らった気分。

    最後の対談も内容が薄く、はたして紙幅を割いて掲載する必要があったのか……?

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784845915583

  • 【読了】「アラン・ケイの言葉に答えるためにこそ、過去を学ぶ必要がある。」
    「新しいメデイアを作る可能性は、実はかつてのメデイアがどんなだったかを理解するところに始まる。」
    例えば「タブレット」や「スクロール」は紀元前300年頃にあったなど、驚きや発見がある良著でした。

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著者プロフィール

フリーランスのキュレーター
1975年生まれ。多摩美術大学非常勤講師。慶應義塾大学環境情報学部卒、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科助手、SKIPシティ映像ミュージアムキュレーターを経て現職。創造性、テクノロジー、社会の接点をテーマに活動している。主な企画展に「あそびイノベーション展」(北九州イノベーションギャラリー)、「動き出す色の世界」「影のイマジネーション~星降る夜の魔法使い~展」(SKIPシティ映像ミュージアム)などがある。主な著書に『コミュニケーションのデザイン史』(フィルムアート社、2015)、共著に『グラフィックデザイン・ブックガイド』(グラフィック社、2022)がある。

「2022年 『カラー版 図説 デザインの歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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