現代写真アート原論 「コンテンポラリーアートとしての写真」の進化形へ (Next Creator Book)

制作 : 後藤繁雄  港千尋  深川雅文 
  • フィルムアート社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845918157

作品紹介・あらすじ

インスタグラムの時代の現代写真アートとは何か?

デジタル化以降、「真」を写す=写真という従来の概念が大きな変化を見せるいま、現代アートとしての写真の新しい「原論」を提示する。



銀板を用いた撮影法により写真が誕生してから180年──いまや誰もがスマートフォンで日常的に簡単に「撮影」でき、それを加工し、インスタグラムをはじめとするSNSで世界中に発信でき、インターネット上には無数の写真データが存在する時代となった。デジタル化し遍在化した「写真」には大きなパラダイムシフトが起こっている。

グローバル資本主義のなかで流動化するコンテンポラリーアートの世界でも、「写真アート」は存在感を増し、一点数億円で落札されるプリントからインスタレーションやプロジェクション、ポストメディウムの作家まで、新しく多様な才能が活躍している。コンピュータ・サイエンスやネット・テクノロジーの大きな変化に晒される社会で、いかに一枚の写真がアートとしての価値を生成するのか──本書は「現代写真アート」の世界をめぐる羅針盤となるだろう。

写真そのもののメディアとしての起源を問い、写真の概念の再定義を試みるとともに、現代アートとしての写真の可能性を問う、待望の一冊。


《本書で言及される主なアーティスト》
トーマス・ルフ、シンディ・シャーマン、ジェフ・ウォール、ヴォルフガング・ティルマンス、ソフィ・カル、ロバート・フランク、ベッヒャー夫妻、ゲルハルト・リヒター、アウグスト・ザンダー、アンドレアス・グルスキー、トーマス・シュトゥルート、ジグマー・ポルケ、森村泰昌、カンディダ・へーファー、スティーブン・ショア、ロバート・メイプルソープ、アンセル・アダムズ、杉本博司、ホンマタカシ...etc

感想・レビュー・書評

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  • 一度の挫折を乗り越えて二回目で完読。笑
    やはり「写真史」の予備知識がないとちょっとコンテキストを読み取れなかった。参考図書などは改めて書きます。

  • Ways of seeing

    写真は撮るだけじゃなく構成し発信するところまで。

    予想以上に予備知識が必要だったけど、まあ面白かった。欲しい写真集がいくつか。

  • たまにはこういう本目を通しておかなきゃいけないと思うわけです。写真の人たちってよく分からないけど、アートと基本は同じ(時代切ったり)。途中ナゾのウォルフガングティルマンス推しあったけど、確かにこんなに長く現場でやってるって何でかなと思ってた。後、昔から後藤繁雄の本は読んどけと言われたような気がする。ドクメンタまだ行ったこと無いんだが、行っとかなあかんよなぁ

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著者プロフィール

編集者・クリエイティブディレクター、アートプロデューサー、京都造形芸術大学教授。1954年大阪府生まれ。坂本龍一、細野晴臣、篠山紀信、荒木経惟、蜷川実花、名和晃平らのアーティストブック、写真集を編集。展覧会のキュレイション、若手アーティストの発掘・育成・サポート、アートスタッフの育成などにも力を入れ、幅広く活躍している。

「2019年 『現代写真アート原論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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