特撮と怪獣: わが造形美術

著者 :
  • フィルムアート社
3.89
  • (3)
  • (2)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845995523

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ウルトラマン恨み節・・・的な聞き書き?

    巷ではキティちゃんの仕事を選ばない姿勢が話題になっていますが、ウルトラマンもなかなかです。

    シリーズだか兄弟だか、いとこだかはとこだか知らないが、際限無く続いていますね。ウルトラマン。

    成田亨に言わせると、ウルトラマンと呼べるのは(初代)ウルトラマンだけであり、せいぜいウルトラセブンまでらしいです。

    あとは単なる「お商売」。なんせ、なんせこの人は芸術にこだわってますから。

    角とかヒゲとかつけてるのは認めないと。

    怪獣デザインも三原則を作って頑なに守ってたとのこと。
    なんでも、既存の生物がただそのままでかくなった「モスラ的」怪獣はだめなんだって。
    恐竜そのままのゴジラもダメだって。
    そこまで言ってくれると、すがすがしい。

    初代ゴジラにも関わってた人だから、言う権利もあるかな。

    ソフビの怪獣で、ロングセラーなのは、成田亨デザインのものだけです、と、おもちゃメーカーの人に言われたって、自分でいってるところが(・∀・)イイネ!!。

    そして自分が障がい者(野口英世と同じ状態)で、彫刻の作成をしながら泣いていたと。この辺は素直な告白として、読むことができます。

    アーティストというよりはアルチザンに近い人だと思います。

    確かにガラモンのデザインなどは秀逸過ぎますよね。

    それをさらに立体に昇華した高山良策もまた凄い。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1929年生まれ。1950年、武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)入学。
1954年、「ゴジラ」の撮影現場の手伝いをしたことをきっかけに、特撮映画の世界に入る。1960年、東映で特撮美術監督。
1965年、円谷特技プロダクションと契約、「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の怪獣、メカニックのデザインのほか、特技全般を手がける。
1968年以後、彫刻家の活動のほか、ディスプレイデザイン、舞台、テレビ、映画の特撮を数多く担当。2002年没。

「2015年 『成田亨の特撮美術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

成田亨の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×