獲物の分け前 (ルーゴン・マッカール叢書 第 2巻)

  • 論創社
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846004279

作品紹介・あらすじ

オスマン・パリ大改造計画に乗じて巨万の富と官能美を獲ようと蠢く男女の闘い。ゾラが活写する変革期のパリが織りなす底知れぬ野望。

感想・レビュー・書評

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  • ルーゴン・マッカール叢書2巻。
    虚しさばかりが残る狂乱の饗宴。
    第1巻で、選択に失敗したルーゴン家の三男・アリスティッドが、故郷プラッサンを去り、パリへ出てサッカールと苗字を変えて、欲望のまま突っ走って、オスマンのパリ大改造を背景に財界でのし上がろうと企み、しかし失敗する話。

    いいとこがあるんだか全然わからない上に、巨悪の貫禄も無いんだけど、なんとなくアリスティッドが憎めなかったりするのはなんで?(笑)
    なんかこううたれても叩かれてもへこたれないというか懲りないところとか、とにかくしぶとい。そういうところは父親より母親にそっくりか?
    …家系樹によると、野心は母似で、欲望は父似で、その欲望が彼の成功をジャマするのか。成る程。

    話は18巻の「金」に続く〜。

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著者プロフィール

エミール・ゾラ
1840年、パリに生まれる。フランスの作家・批評家。22歳ごろから小説や評論を書き始め、美術批評の筆も執り、マネを擁護した。1862年、アシェット書店広報部に就職するが、1866年に退職。1864年に短編集『ニノンへのコント』を出版、1865年に処女長編『クロードの告白』を出版。自然主義文学の総帥として論陣を張り、『実験小説論』(1880年)を書いた。1891年には文芸家協会会長に選出される。

「2023年 『ボヌール・デ・ダム百貨店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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