ドン・キホーテの世界をゆく

著者 :
  • 論創社
4.60
  • (4)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 18
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846009014

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 聖書に次ぐベストセラー“ドン・キホーテ”における、物語の舞台の見聞録です。
    素敵な写真が多く収録され、その中でもドン・キホーテが巨人と信じてしまう風車を撮影した1枚は最高でした。
    写真の風景は現代のスペインなのですが、不思議とあの遍歴騎士の息吹が残っているように思えるのです。

  • それほど昔のことではない その名は思い出せないが 
    ラ・マンチャ地方のある村に 槍掛けに槍をかけ 
    古びた盾を飾り やせ馬と足の早い猟犬をそろえた
    型どおりの郷士が住んでいた

    セルバンテスにとって 風車 とは理不尽な権力者たちの象徴 

    主人公には 羊の大群 を異教徒の軍勢と錯覚させてもいる

    そのどちらにも無謀な突撃をして打ちのめされてしまう騎士

    不正や矛盾に満ちた現実の世界で理想を道しるべに生きてそして死んだ狂人

    その姿を描くことでセルバンテスが伝えたかったのはなんだったのかな

    • やきにくさん
      レパントや新大陸など馴染みのワードが出てきた
      セルバンテスの生きた時代背景がわかって物語と
      重ねてみた
      羊の大群や風車は例としてわかりやすい...
      レパントや新大陸など馴染みのワードが出てきた
      セルバンテスの生きた時代背景がわかって物語と
      重ねてみた
      羊の大群や風車は例としてわかりやすいが
      魔法使いや自分を倒す騎士が登場するのは
      なるほどだった
      銀月の騎士に倒されることで正気に戻る主人公
      その意味は彼の遺言にも表れている
      セルバンテスからのメッセージ

      人生は支離滅裂な「騎士道物語」ではない

      2021/03/21
  • スペインに行きたくなる。

  • 美しいスペインの風景を映した写真が盛り沢山、ドン・キホーテの冒険についてもていねいに解説があって、とても良い本だな。旅に出たい人向け

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

スペイン語圏を中心に、貧困や格差といった社会問題、歴史や文化を取材している。
著書に、『仲間と誇りと夢と』(JULA出版局)、『ストリートチルドレン』(岩波ジュニア新書)、『マフィア国家』(岩波書店)など。『マラス 暴力に支配される少年たち』(集英社)で第14回開高健ノンフィクション賞受賞。NGO「ストリートチルドレンを考える会」共同代表。

「2018年 『ギャングを抜けて。 僕は誰も殺さない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

工藤律子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×