真夜中のファイル―高橋いさを短篇戯曲集 (theater book)

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著者 : 高橋いさを 
  • ¥ 2,160 /
  • 論創社 /
  • 2010年01月発売 /
  • 237ページ /
  • Amazon.co.jp ・本 /
  • ISBN・EAN:9784846009526
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真夜中のファイル―高橋いさを短篇戯曲集 (theater book)の感想・レビュー・書評

  • あとがきに『一人の作家のなかにあるサニーサイドとダークサイドが一気に楽しめる構成になっているはずなので、笑って泣いてホンワカした後、身を凍らせて怖がってくれれば、うれしい。』とあったが、前2作、『愛を探して』と『あなたと見た映画の夜』は淡々とした雰囲気が漂い、最後の1作、『真夜中のファイル』(オムニバス)はもっと殺人行為に踏み込んで欲しかったと感じた。
    どの作品も起承転結の転が弱い感じもある。
    あと、『真夜中のファイル』中の『帰郷』と言う作品は、大正3年に書かれた『剃刀』(中村吉蔵 作)に似ている構成だったと感じたのは僕だけだろうか。

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井田真木子 著作撰集

井田真木子

「暇つぶしで読むと後悔する」けど読まないでいれば後悔する「本」

90年代に彗星のごとく登場し、21世紀幕開けの年に強い光輝を放ちながら燃え尽きたかのように44歳の若さで夭折したノンフィクションライター井田真木子の「著作選集」です。
大宅壮一賞受賞の出世作『プロレス少女伝説』絶筆となった『かくてバンドは鳴りやまず』など長編ノンフィクションの他、過去未収録の短編ノンフィクション、また小エッセイ、「詩人」時代の貴重な詩篇を収めた「井田真木子」という作家の特異で強烈な足跡を理解できる作品集となっています。
この本の出版記念イベントにて某編集者が「暇つぶしで読むと後悔する」旨を話されていて、今まさに読了できた私もまさに同感するところで「ノンフィクション」とはかくも読み手の横っ面を引っ叩きにかかるものであったかと。
著者は問う。もし外界から一切遮断されて生きなければならない時に「その『本』はあなたや私に切実であること、言い換えればリアリティをもたらしてくれるだろうか」と。ああ僕はそんな『本』に出会いたいがために日々本を読んで来たようなものであったことを悟り、叩かれた頬を摩りながらこの『著作選集』と出会えたことは幸いだったと思えた次第です。

個人的にはノンフィクション作品もさることながら短いエッセイは一級品だと思います。お勧めです。