- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846012298
感想・レビュー・書評
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ジャーヴァス・フェンものを中心に12編の短編集。ハンブルビイ警部の話をもとにフェンが謎解きをするという安楽椅子もので、トリックはバラエティに富んでいてまずまずおもしろい。玉石混淆ではあるがそれほどひどいハズレはない。強いて言えば冒頭の表題作か。これはとうていありえないと思うけどイギリスではこうなのか。
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短篇集。ジャーヴァス・フェン教授シリーズ(最後2作だけは別モノ)。
紙面の都合上文字数が制限されていたであろう新聞に掲載していた作品だからでしょうか、ホントに必要最低限まで装飾をそぎ落とし、事件のネタ披露→解決の流れが最短距離で描かれています。そのため、クリスピンの味わいどころである英国テイスト満載のコメディ描写が若干少ないのが残念ではありますが、事件の謎はどれも魅力的で面白かった。 -
ミステリ短編集。ジャーヴァス・フェン。
一編が短くて物足りない印象。 -
最後の2作以外はジャーヴァス・フェン教授もののクラシックミステリ短編集。
クリスピンはこれまで読んだ長編ではいまいち印象が薄かったが、ミステリの旨味を凝縮したような短編の方がいいのかもしれないと思った。 -
16編の短編が収められたパズラー好みの短編集。密室あり、アリバイあり、不可能犯罪に安楽椅子探偵と、本格のサブジャンルをたっぷり味わえる。各話が短いので、雑誌の懸賞パズルに挑戦するつもりで、謎解きに挑んでみるのもいいかも。
内容は、フェアで緻密な正に本格の王道。手掛かりの提示やストーリー運びなど、読み手想いの作品に好印象。こういう良作を読むと背筋がぴんと伸びるからいい。こんな本格はもう旧作でしか読めないのかなあ。 -
はじめに
「列車に御用心」
「苦悩するハンブルビー」
「エドガー・フォーリーの水難」
「人生に涙あり」
「門にいた人々」
「三人の親族」
「小さな部屋」
「高速発車」
「すばしこい茶色の狐」
「喪には黒」
「窓の名前」
「金の純度」
「ここではないどこかで」
「決め手」
「デッドロック」
解説・亜駆良人