グレイストーンズ屋敷殺人事件 (論創海外ミステリ 138)

  • 論創社
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846013820

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  • ジョージェット・ヘイヤー1938年発行のミステリ。
    しゃれた舞台劇のようで、アガサ・クリスティの軽めの作品がお好きなら、楽しめると思います。

    1937年の初夏。
    夜遅く、ある資産家の中年男性が殺された。
    なぜかちょうどその頃、わずかな時間に、人の出入りが多かったらしい。
    こっそり訪れたり、誰かをかばって隠し事をしたり。
    甥で相続人のアーネストは詩人のような外見で無気力だが、口だけは達者で、周りを煙に巻く。
    近くに住む若妻へレンは金髪で愛らしく感傷的で、留守がちの夫に疑いを‥?
    ヘレンの姉サリーとアーネストは、ヘレンをかばいながら、謎を解こうとします。

    入れかわり立ちかわり現れる、怪しい人物の行動が、ユーモラス。
    入り乱れる証言を、冷静沈着なハナサイド警部と、陽気なヘミングウェイ巡査部長はどう捌くか?
    古きよきロンドンの余裕ある雰囲気と、ロマンスの気分を味わえます☆

  • 東京創元社さんの第三弾の翻訳を待ってたら、論創社さんの方から出るとは(笑)ハナサイド警視シリーズ。
    各人の証言をつきあわせると、5分ぐらいの間に起きた(ハズ)の殺人事件について延々とこねくり回す。
    ミステリとしては、このジャンル読み慣れてる人だとアレな感じですが、ロマンス小説好きな人はそっち方面でウハウハできるかと。(私はロマンスなノリ好きなので、そっちで会話劇を楽しみましたw)

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著者プロフィール

1902年、英国ウィンブルドン生まれ。1921年にThe Black Mothで作家デビュー。歴史小説やスリラー、ミステリと幅広い執筆活動を展開し、日本でも「悪魔公爵の子」(1932)や「紳士と月夜の晒し台」(35)、「グレイストーンズ屋敷殺人事件」(38)、「令嬢ヴェネシア」(58)などが訳されている。1974年死去。

「2023年 『やかましい遺産争族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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