いい加減な遺骸 (論創海外ミステリ 141)

  • 論創社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846013967

感想・レビュー・書評

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  • 凝った題名、展開するストーリーはこれ又 凝った人物と設定。
    シリーズ物らしく、オベリスト三部作。初めて聞いたが、わが国では今一つ受けが悪かったのか、そのあとが。。。
    ロード警部とポンズ博士のコンビは無味無臭と言ったもので個性が弱く、魅力は感じなかった。

    なかなかストーリー展開に乗れず、ソナタから始まり、変奏、スケルッオ、ロンドと演奏は優雅に流れたがストーリーはクリスティにはるかに及ばなかったという感じ。

    テクが凝り過ぎて、納得がいかず、ラストでコメントは入れていても これを駆使する意図や論理的正否は空中分解と言った感ありあり。

    まぁ、次作は読まないだろうし、読まれないでしょう

  • 冒頭いきなり「前の事件」についての会話が交わされる。ヴィンテージ(・マイナー)・ミステリの1冊として読み出した当方は知るよしもなかったが、シリーズものだったらしい。
    続いて「最近の音楽、たとえばショスタコーヴィチ」について議論がなされ、またびっくり。1937年刊なのね。なるほど、確かにそうなるわな。

    奇矯な人物たちの錯綜した関係、次々起こる事件などサービス満点。ただ(解説にもあるとおり)ミスディレクション、本解決ともに「…そんなんあり?」というトンデモの匂いは拭いきれない。人数が多いわりに一部は完全に空気だし、盛り上げるだけ盛り上げて投げっぱなしのネタもありで、「推理」「小説」としての完成度は残念ながらいまひとつ。シリーズや探偵役のファンなら読んでもいいと思うが、一見さんのミステリ好きが、21世紀にわざわざ本書を手に取る意味はというと…うーん。
    まあ、雰囲気はあったかな。

    2016/6/24〜6/25読了

  • オベリスト三部作に続くABC三部作の第1弾。
    孤島の音楽会に招かれたロード警部とポンズ博士が連続毒殺事件に遭遇する。居合わせたのは尖った芸術家だらけで捜査は難航するが…
    大好きなキングの作品ということで期待が高かったせいかもしれないが、いまいち。
    途中、音楽や楽器の蘊蓄が難しくてだれるし、ラストで判明する殺害方法も、いいのかこれで?!と思ってしまった。
    しかし引き続きAとBも翻訳してほしい…

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