- Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846016777
感想・レビュー・書評
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「内田康夫ミステリー文学賞」受賞者によるミステリアンソロジー。それに加えて内田康夫「地下鉄の鏡」も収録されています。特にテーマなどに縛りはないけれど、どれも面白く読める一冊でした。
「地下鉄の鏡」、序盤の謎の出方がとにかく印象的で面白いです。鏡の意味にはなるほど、と。そして真相もさながら、犯行に関わってはいないもののなんだか許せなかったあの人の末路にも納得でした(笑)。
井上凛「満ち足りた終焉」が素敵な話。過去の事件の真相よりも、あの結末には驚きでした。
再読だけど山木美里「ホタル探偵の京都はみだし事件簿~境界鳥~」はやっぱり好きな作品です。愉快だよねえ、このシリーズ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
浅見光彦!原作読むのは初めて。ドラマお馴染みのシーンは、無かったw
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題名に惹かれて手に取りましたが、〈北区 内田康夫ミステリー文学賞〉受賞作家七人によるアンソロジーでした。全て初読み作家さんでしたが、特にハズレはなく、どの方もそつのないストーリーだったと思います。でも正直特別なインパクトはなかったのですぐ忘れてしまうかも。ラストに、ページ数にして75ページほどの内田先生の浅見光彦もの「地下鉄の鏡」が収録されていますが、やはりさすがでとても良かったです。光彦坊ちゃまはとうとう独身のままになってしまいましたね。新作を読めないのがとても残念です。ご冥福をお祈りいたします。
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浅見光彦が絡む七人の探偵の話、、と思っていたら、「内田康夫ミステリー文学賞」受賞者によるアンソロジーでした。
2作品だけは読みましたが、あまりそそられず…ラストの浅見光彦の短編を読んで終了です。
もしかしたら、残りの5人の作家さんの内に好みの作品があったかも、なのですが。
読了ならず、だったので評価なしとしています。 -
面白いものもあれば、まあ普通なのもあった。短編集なので、総じて、トリックは、そこまで深くなく、結末が読めるものもある。どれも軽快で面白かった。
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浅見光彦と他の探偵が絡む短編集と勘違いしていたので、そうでなかったことにがっかり。浅見作品は内田氏の一編のみで、他は内田康夫ミステリー文学賞の受賞者の作品集だった。
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2018年1月論創社刊。星降る夜、アルル(織江耕太郎)、満ち足りた終焉(井上凛)、ホタル探偵の京都はみだし事件簿-境界鳥(山木美里)、徘徊探偵 ギター男の憂鬱(岩間光介)、家庭狂師-名探偵郁子さん1(高橋正樹)、ブラインド探偵・曲げない決意(米田京)、梅雨に降る生徒たち(立木十八)、地下鉄の鏡(内田康夫)の北区内田康夫ミステリー文学賞受賞者と内田さんの8編を収録したアンソロジー。全て初読み作家さんでしたが、ユーモアあり、気の利いたアイデアありの楽しい作品で、楽しめました。北区内田康夫ミステリー文学賞恐るべし。
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『北区内田康夫ミステリー文学賞』の受賞者7人の短篇(受賞作では無い)と、内田氏の浅見光彦物の数少ない短篇から1篇を選んで収録したアンソロジー。
内田氏の作品は問題無いが、他の7人の方はどうにも物足りなかった。不自然な会話体とか、作者だけが面白がっているフレーズの連呼とか、気になる事を挙げたらキリが無い。ここから将来有名になる作家が現れるのか、甚だ疑問。ハードカバーにしなかったのが論創社のせめてもの良心か?