日本人はなぜ破局への道をたどるのか ~日本近現代史を支配する「78年周期法則」~ (ワニブックスPLUS新書)
- ワニブックス (2012年8月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784847060588
感想・レビュー・書評
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オードリーのオールナイトニッポンリスナー。
青銅さんってこんな本書くんだ!って感動したの覚えてる。
そして、頭悪いからわからんこといっぱいあったけど、いろんなこと考えなきゃって気持ちにさせてくれるきっかけになった、的なことをTwitterで呟いたら、青銅さんから返信来て、さらに感動したの覚えてる。そんなふうに言ってもらいたくて書いてる的な。違ったかな。
でも単にいいねかリツイートじゃなくて、なんか書いてくれてたと思うなぁ。
Twitterで遡ってみたけど、途中までしか遡れんかった。携帯変えたからかな。写メっとけばよかった。
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歴史書を読んでいる重さを感じずこの国の成り立ちを淡々とトレースし、それがいろいろな面で重なりがあるという事を検証している。面白い視点の本だった。
果たしてこの国は歴史を三度繰り返してしまうのかどうか。
竜馬が好んだ国際法この国際法の中身は「世界は、文明国と半未開国と未開国に分類されている。文明国が未開国を獲得するのは当然である」という内容。龍馬は本当にこの国のためを思っていたのか世界のルールはそんなに高潔なのだろうか。
日本が失敗から得た教訓
世界のルールという美名に隠された、提唱国のエゴを見抜けなかった
ルールに関する情報を国民に開示し説明する、勇気と言葉がなかった
相手国と対等にやりあう交渉力がなかった -
「歴史は繰り返す」とすると、日本は近いうちに破局する…か?
オカルトでも宗教でもなく、
立場に関係なく、歴史的事実から冷静に分析している本です。
著者の藤井青銅さん(放送作家)が、とてもわかりやすい文章で
書いています(ただし、いつものギャグはなし)。
明治維新(近代国家としてのスタート)から敗戦(破局)までの歴史と、
敗戦(破局からの再スタート)から現代までの
歴史的事実を重ね合わせ、
その類似性=同じような道をたどっている、ことを指摘し、
このまま、同じように進んで行くと、また破局する、と警告しています。
この本が執筆されたのは、野田政権の時で、触れていないのですが、
その後の右傾化も歴史的事実と一致してきています。
筆者は、当時の人は、破局につながると思っていなかった、
今の人も将来、破局するとは…
そう思うと、気が重くなります。
ただし、過去から学んで、破局を防ぐ方法が
まだ自分たちの手に残されています。
流れに流されず、
(日本人は流されやすい、というのが原因の一つと本書で指摘)
冷静に、大局的に物事を考え、判断することが必要だと、
改めて感じました。
そして、さまざまな歴史「史観」がある中、
「他の史観の存在は許さない」と排他的にならないで、
自分なりの「私(わたくし)史観」を持ってもらいたいと思います。
そして、あとがきに書かれているように、日本は民主主義なので、
国民がきちんと責任を負わなくてはいけないことを、
肝に銘じなければいけないのです。
(政治に文句だけ言う人は、団体旅行で幹事に計画とか全部まかせておきながら、文句だけ言う人、に例えて説明しています。)
すべてを解決してくれるヒーローを待っていてはいけないのです。
一度読まれることをおすすめします。