東京百景 (ヨシモトブックス)

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著者 : 又吉直樹
  • ワニブックス (2013年8月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847091797

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東京百景 (ヨシモトブックス)の感想・レビュー・書評

  • 18歳で上京して以来、東京暮らしをされているピースの又吉直樹さん。
    売れない芸人時代から現代に至るまで、又吉さんの目に映った東京を切り取った100編のエッセイです。

    文学作品所縁の風景やお金が稼げなかったころの貧しい生活を、独特のユーモアとちょっとの切なさを混ぜて綴った文章は、少し色褪せた写真を眺めているような感じでした。
    かと思えば、後輩と「通りすがりの人の魂を吸う遊び」をしながら町を歩いた…なんていう、思わず笑ってしまうエピソードもあったり。
    彼の自由律俳句を読んだ時に「この人の目から世の中を見てみたい…」と思ったのですが、本書を読んでさらにその思いを強くしました。

    それにしても、彼は今までに何回職務質問をされているんだろう…。
    途中から彼が職務質問されていることに違和感を感じなくなってきてしまい、苦笑い。

  • とても不思議な感触のエッセイ。
    現実と妄想が入り混じった又吉さんの東京がここにある。
    「二十五 ゴミ箱とゴミ箱の間」とか東京か?というテーマの回もあるけど、東京だからそんなことも気になるのかもしれない。よく知らないけど。

    この本の裏テーマは「自意識の恐ろしさ」ではないかと思う。
    又吉さんの過剰な(ご本人談)自意識について繰り返し語られていて、それがまるで催眠術みたいにじわじわと効いてくる。
    自分の一挙手一投足が白々しく思えたり、なんかこっぱずかしかったりし始める。
    困った…。
    一度見失うと何が自然なのか分からなくなる。
    感染力「強」。

  • 昨夜、『ハリーポッター』を観ていたせい、だろうか。

    この本が、
    『忍びの地図』の様に思えてしまった。
    (知らない方はゴメンナサイ。。。)

    「又吉君」と、声をかけなくても、
    本を開くと、
    東京のあちこちに又吉君の足跡がテコテコと浮かび上がる。

    どこへ行く?
    と、いうよりも、
    何してた?
    が、気になって、

    何度も何度も地図を開いてしまう。

  • 又吉さんの文章が好きだ。

    物静かな雰囲気の又吉さんの裡にある情熱が時折覗く文章に惹きつけられる。
    人見知りで、少し臆病で、けれどとても太い芯の通った等身大の又吉さんの目を通した東京の風景。
    それはそこに彼が確かに過ごしていた実感を伴っているゆえに、とてもやさしくて。

    図書館で借りてきて、読んでいる途中からすでに、手放すには惜しい、そんな気持ちにさせられていた。
    フィクションなのか、ノンフィクションなのか。
    それがどちらでも、もはや構わなかった。

    『池尻大橋の小さな部屋』
    届かない後悔はあまりにも眩しくて、胸を締め付けられる。

  • 以前読んだ「第2図書係補佐」は単純にエッセイとして面白かったが、
    こちらはそれプラス小説的な要素もあり、楽しめた。
    特に気に入ったのが、過去に同棲した彼女との
    出会いから別れが綴られている「池尻大橋の小さな部屋」
    映画とまでは言わないが、鉄拳のパラパラ漫画を見ているかのように、
    映像が目の前に広がり、最後は切なくて心がジュワーっとなった。
    プツリと切れる終わり方がいい。切なさの余韻が胸を締め付けた。

  • ルミネtheよしもとの音響さんと照明さん、又吉さんが構成作家とタクシーに乗った時に構成作家の発した言葉の方に反応して笑った運転手さんの話、仲の良い後輩達との話が良かった。

  • この間、又吉さんのエッセイを読んだとき、
    「もうちょっと本格的なものを書いてくれたらいいな」と
    思っていて、ふと立ち寄った本屋さんに
    この本が並んでいたので、
    願った手前もあり、買いました。

    何の当てもなく、高校卒業してすぐ
    「お笑い芸人になりたい」と東京に来た又吉さん、
    その頃の思い出を中心にしたエッセイ。

    売れるまでけっこう絵にかいたような貧乏生活を
    していたんだね。
    なんとなくは想像していたけど、
    「ほー、ここまでも…!」と。
    やっぱり大変なのですね。

    読んでいて思ったのは、
    先輩にもかわいがられ、後輩にも慕われ、
    (お金が無いときも、後輩が慕っているっていいなあ)
    良い友達に恵まれているなあ、と。

    本当に本人が言うように「気にしすぎている」だけで、
    実際は周りの人から沢山愛されているようだ。

    時折、なんだかとってもロマンチックな
    センチメンタルな章がちらほらと差しはさまれ、
    なんだか読んでいる方が照れてしまうところもありますが、
    (私はこういうのはいらない派、なので。
    こち亀とかでもそういう回が、ありますよね。
    ああいうの、いらないなあ。私にはわざとらしく感じるのです。)

    全体的に、ユーモアが満載で、文章も上質で、とても楽しめる本であった。


    「芸人が本を書く」と言っても、
    最近では劇団ひとりさんをはじめとした皆さんのご活躍で、
    「売れているからって、どうでもいいものを書き散らしている」
    と言うものだけではない、ことが証明されている。
    それでも当たり外れのある分野。

    この本は、当たりの方。

  • 電車で読んではいけない。

  • 読書と散歩が趣味の又吉さんの視点で見る東京百景。近所であろう公園から始まり、散歩を終えてアパートに帰ります。
    阿佐ヶ谷ロフト、BARルパン、神保町古書店街と、魅力的です。

  • お気に入りの又吉さんが18歳で上京してからの東京をテーマにしての100編。今作も又吉さんらしく、とても読みやすい文章で吹き出してしまうお話、じーんとするお話、切いお話など色々ありました!もったいなくて少しずつ少しずつ読みました*「六十六」の又吉さんの学生時代のパーマ届けのお話は夜中に読んでて爆笑してしまいました(笑)後「七十六」の女性とのお話は後半から泣いてしまいました(/ _ ; )「九十八」「九十九」のお話もとても良かったです☆いろんな気持ちになれる作品でオススメ!!やっぱり又吉さんの文章いいです♪

  • 又吉、イイネ!!
    かつ、22万のギターを即買えるようになったんだね!
    イイネ!!

  • 東京の地理はまったくわかりませんが、それでも面白く読めました。訥々とおはなしを進めていく筆致や、目線の面白さもあって、いつの日か又吉氏執筆の「小説」を読んでみたいと思いました。

  • どくとくの視点や現実なのか物語なのかはっきりしないぼんやりした感じが、なんとも言えない世界を醸し出している。東京に対してこれまでとはまた違ったイメージができた気がする。

  • 読書好き芸人で知られる又吉さん。
    一見暗いキャラで、実はイケメン。

    芸人さんのエッセイは面白いものが多いけど、
    又吉さんのはまた格別。

    文才があって、読み応えがあります。

    想像力が豊かで、たまに現実逃避する文章。
    ぼやきような場面。

    東京に憧れて上京したからこそ見える
    東京らしさ。そんな感想があっても決して
    表面に出さずに装ったりもします。

    又吉さんの脳内散歩、楽しませて頂きました。

  • エッセイなのか、小説なのか。
    リアルと絵空事の境界の曖昧さは健在だった。

    連載の原稿にしてはものすごくヴォリュームに差があって
    4ページくらいあるのと5行くらいで終わってるのが混在してるのが面白かった。
    個人的に特に印象的だったのは『スカイツリー』。
    1ページにも満たない、改行もないような勢いの文体が好きだなぁと。

    何はともあれ、独特の空気感のある又吉ワールドにはしっかり浸れる筈。
    装丁の重厚感と、相反するような判型のコンパクトさがステキで、
    ずっと手元に置いておきたい本だと思った。
    文庫化されてなんとなく軽くなっちゃうのが残念だ。などと
    2年以上先のことを今から心配してみたりして(笑)。
    ナンボなんでも気が早過ぎだろ(爆)。

  • 又吉ワールド素敵!
    他にも書いてる方がいらっしゃいますが、電車で読むのはちょいと危険。思わずニヤニヤしたり吹き出したり声に出して笑ってしまったり。笑い所が多々。でも、考えさせられたりジーンと来たりする所もまた多くて。

    又吉さんの書く文章、好きです。
    「観光のお供にはならない」というような文が冒頭にあるけど、行ってみたいと思う場所が増えました。

  • 買ったことを後悔させないすばらしい本でした。
    他人の人生に興味なんてなくても、このエッセイにはぐいぐい惹きこまれます。
    あまりの切なさに胸が引き裂かれそうになるのは、時系列に沿って丁寧に並べられているせいで、彼の人生や想いを想像してしまうから。
    「五日市街道の朝焼け」「羽田空港の風景」「池尻大橋の小さな部屋」はこれから先一生読み返したい。

  • 自分を鏡に映したようだと言ったら、それはおこがましいだろうか。

  • 爆笑したり、ほろりとしたり…東京にまつわる又吉さんの100の話。
    エッセイかと思えば、小説が入り込んできたりする。
    個人的に、76『池尻大橋の小さな部屋』がお気に入り*

  • 心底買ってよかった。
    私が又吉さんのことを好きだと思うポイントがこの本の随所で裏付けられている。
    「高円寺の風景」
    悲しき哀愁は笑えるということ。
    「梅ヶ丘~」
    二重扉の間での行動のダサさと、強烈な共感。
    「1999年、立川駅~」
    何か絶対的な力にお前は違うだろ、お前が言うなと言われているような恐怖心。

    また、「東郷神社」の夜の訪れの表現でも見られるような表現力発想力は完全に小説家だ。

  • 劇場の元となるネタ?体験記?があった

  • 『第2図書係補佐』で又吉の非凡なる文筆の才能を知り、彼を応援する気持ちを込めて本書を購入した。虚実ない交ぜの百景だったが、心情の吐露に共感。公園でストーカーまがいに知り合った彼女が実話だとしたら、悲しい出会いと別れだなー。初恋の記憶を海馬から引っ張り出された気持ちになった。

  • 又吉さんのエッセイ。
    人の視点で物を見るのはおもしろい。
    芸人になるのは大変なんだと改めて思った。

  • 面白かった。読みながら何度も又吉さんの顔が浮かんできた。
    東京ってわけわかんないけど楽しいとこなんだなと思った。

  • 純粋に面白かった。そして久しぶりに本買おうと思った。ただある生活を描いているだけ、それがとても面白い。私が同じ景色を見ても、きっとそう考えないだろうという視点も考察も。東京ってそんな街よね、と思った。気持ちよく笑えて、ほんのり切なくなる日々。とっても読み易いのにかなり奥が深い、良本でした。

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東京百景 (ヨシモトブックス)の作品紹介

ピース・又吉直樹、すべての東京の屍に捧ぐ。「東京は果てしなく残酷で時折楽しく稀に優しい」いま最も期待される書き手による比類なき文章100編。自伝的エッセイ。

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