死ぬ理由、生きる理由 -英霊の渇く島に問う- (ワニプラス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847092657

作品紹介・あらすじ

硫黄島からは今こそ、わたしたちに手紙が届いている。わたしたちが忘れていたものを、架け橋でつなげば、新しい日本人の生き方が見えてくる。「にっぽん丸小笠原・硫黄島クルーズ」船上連続講演会「海から祖国が甦る」を完全収録!

感想・レビュー・書評

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  • 青山さんの本は、毎回魂が熱くなる。クルーズ先輩で開催された講演会をまとめた内容だったが、実際に生で聴きたかった。青山さんのような方が、国会議員になっていただいて良かったと思う。

  • 新書版を読み、単行本を購入しました。また、新書を読んだ時と少し違う感想です。

    硫黄島に限らず、大東亜戦争で戦われた英霊に対し心から感謝し、そして安らかに眠られる事を祈念します。まだ日本にご帰還の叶わぬ英霊も数多いという事を知り、心が痛みますが、皆さまのお陰で日本は繁栄を遂げることができました。本当にありがとうございます。
    こうした事実こそ後世に伝えるべきと考えます。

  • 硫黄島(いおうとう)は戦時中、本土決戦に備え、砦として日本兵が米軍攻撃を36日間阻止しようとした島、
    そして、戦後は民間人の一切の立ち入りを禁止し、小笠原諸島が国立指定公園になった後も、除外されている島であることを本書で初めて知った。

    これを読むとやや右翼的な考えのような気もするが、著者の意図はそうではなく、事実として知ってほしい、というもの。
    確かに日本の教育からして硫黄島はほとんど扱われず、また民間人の立ち入りも禁止されていることもあってか、ほとんど話題にすら上がらない。


    しかし、そうして忘れ去られてはいけない。
    職業軍人1000人を含む2万余の兵士が、僅か米軍の見積もりで5日で陥落すると見ていた島である36日間粘った。
    それは祖国襲撃を少しでも遅らせるため、素手で穴を掘り、地上戦に持ち込んだから、
    また島民を全員父島に移民させて、民間人を巻き込ませないようにしたから、という事実がある。


    今もなお、自衛隊が発着陸する硫黄島の滑走路の下には、当時の日本兵の遺骨がある。


    硫黄島の島環境は決して恵まれたものではない。
    その島の名前の通り、硫黄の漂う火山のある島で、硫黄臭と掘った穴の中は70度にも達する島である。


    青山氏はこの事実を忘れてはいけない、と繰り返す。
    そして、祖国のために、本土にも帰る事ができずにいる多くの人がいる中で、戦後日本社会はどうなっていったのか、これからどうしていけばいいのか一人ひとりに問題提起しているのである。

  • 硫黄島へ向かうクルーズ船での講演をまとめた本です。戦時中に初めて領土を失うこととなった日本の硫黄島の英霊との不思議な時を通じて、生きる理由を我々読者、現代に生きる日本人に問う一冊。

  • 2014年5月25日から30日までの日程で実施された『にっぽん丸 小笠原・硫黄島クルーズ』で青山繁晴氏の講演「海から祖国が甦る」が行われた。

    感謝、そして頑張ってよかったと思ってもらえる
    祖国にしていかなければ。

  • 脱私即的。

  • 青山さんの日本を愛する気持ちがひしひしと伝わる。硫黄島、戦争に対する思いを持つ一冊

  • 日本人でありながら、日本を知らないことを痛感させられた。日本の今あるのが、過去の歴史であり、祖先の霊であることをもっともっと理解しなければならないと思う。

  • ・1/17 読了.のりこさんに借りた.硫黄島への講演クルーズの模様を収録してる.ほんの少し前の戦争のことなのに、すごい人たちがいてその人たちのおかげで生かされてるなんて思ったこともなかった.戦地での覚悟って想像するのも難しい.

  • 梯久美子著、『散るぞ悲しきー硫黄島総指揮官・栗林忠道』を読んで、史実は知っていました。
    というより、知っただけで、そこから先を考えていなかったというのが実態かと。
    そうでした。
    そこから、どうするのかと。
    考えなければならないというより、答えは明確です。

    しっかりと生きましょう。
    忘れてはいけません。

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著者プロフィール

青山繁晴(あおやま・しげはる)
神戸市生まれ。慶應義塾大学文学部中退、早稲田大学政治経済学部卒。共同通信記者、三菱総合研究所研究員、独立総合研究所代表取締役社長・兼・首席研究員を経て、現・参議院議員(二期目)。派閥を超えた新しい議員集団「護る会」(日本の尊厳と国益を護る会)代表。ほかに現職は、東京大学学生有志ゼミ講師(元非常勤講師)、近畿大学経済学部客員教授。作家。小説に「平成紀」(幻冬舎文庫)「わたしは灰猫」(小社刊)、ノンフィクションに「ぼくらの祖国」(小社刊)「きみの大逆転」(ワニブックス【PLUS】新書)など。

「2022年 『夜想交叉路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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