- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860110833
感想・レビュー・書評
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面白かった!(#^.^#) 高野さんならではの「辺境」周辺の実体験、お勧め本、対談と、ごちゃごちゃ本とも(#^.^#)彩り豊かな本とも(#^.^#)いえる素敵な出来栄えになっています。.
私は家の中で猫を膝に本を読んでいる時間が一番好きなので、
高野さんのように艱難辛苦が予想できる“辺境”に飛び込んでいく人のことは正直、理解できてないのだろうけど、なんでこんなに彼の書くものは面白いの??と、高野作品を読むたびに感嘆してしまう。
(この「辺境の…」は再読です。読むごとに面白さが増すって何なんでしょう。(#^.^#))
ただ、今回、辺境作家という自称は、辺境好きというだけではなく出版界の辺境にいたいという意味もある、とか、
内澤旬子さんとの対談内、コンゴの幻獣ムベンベや怪魚ウモッカなどのUMA(未確認動物)について、「ないかもしれないものとか、あるかもしれないものを見に行っているのではなくて、あるかないかわからないものの真相は何か、を見に行っている」という語りには、
だから私は高野さんが好きなんだぁ~~、と改めて腑に落ちたという・・。(#^.^#)
視点やスタンスが柔軟な人に惹かれる、ってこれはいつものことなんだけど。
内澤さんの「世界屠畜紀行」を絶賛しながらも、自分もこれまで海外でたくさんの屠畜を見てきたのにそれをテーマに本を書こうと気づかなかったことが悔しいと言う高野さんに、屠畜をタブーとは思わず、現地の人に一体化してただ「うまそう」と思っていたんじゃないですか、と返す内澤さん。
メインは「アヘン王国脱出記」で、いわゆるゴールデントライアングルに七か月滞在した後、日本に戻るまでのすったもんだが、あっちに行ったりこっちに行ったり、開発途上国ならではの理不尽さの中で、上から目線での怒りではなく、ひたすら帰国に向けて必死で動く高野さんのまさに!冒険の話が面白いんですよね。
どんなに大変なことがあっても、帰ってきてしばらくするといいことしか思い出さなくて、また出かけたくなる、という高野さん。まるで船乗りシンドバッドだ、と別の本でも書かれていたけど、どうかご無事で、ということさえ思わない(だって、きっとなんとしたって帰ってこられるだろうから)読者でありました。(#^.^#) -
異常に面白かった。ミャンマーへの、辺境への熱い想いと、苦労の連続はものすごく刺激的だった。そのた同類のノンフィクション作家が色々わかりどんどんこのジャンルを読みたくなった。
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「辺境作家」を自称する著者のエッセイ、対談、書評。他の著作で既に書かれていることと重なるエピソードもあるが、読みやすい。書評で取り上げられている本も面白い本が多い。
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私と違った旅スタイルで、かなり危険なこともしていらっしゃる方で、私は、麻薬をしたり、わざと悪いことをしたりしないし、知らない人にもついて行かない。そこは違う。
でも、今のネット時代の旅人と違って、共通点も多い。
それは、綺麗なとこを写真に収めて、有名になるチャンスをつかむっていうそもそもの旅のスタートが違うということや、その国の人の生活、政治的な状況などにも
必然的に知るようになると言うことだ。
私も行った国、興味を持った国以外の政治的知識は皆無で、非常識も甚だしい。
アラブ諸国、南米のもめ事の裏には過去の欧米(特に英仏)の身勝手な思惑による国境などがあるのは知っているが、現在進行形で、第三諸国の問題の陰には、中国人がいるのを感覚的に知っていたが、リアルに感じさせてくれた。
それをサラッと書いていて、開始数ページで、これは怖い本だと思った。こういう旅行者が昔の様に増えたらと願う。
例えば、イタリアのことをさぼりだという日本人には腹が立つ。実際に行って、早朝に町を歩いてみるといい。こんな朝早くから?と思う時間に、真面目に働いている人が沢山いる。現地に行ってもいないのに、知ったかぶりはよくない。
あと、マスコミがちゃんと報道しないことも。
それは今も一緒だ。
台湾、台湾と馬鹿みたいに受け入れているが、税関の出す公的資料を見てみるといい。日本への麻薬の持ち込み国の一位は台湾なのだ。それに、韓国人にうんざりし始めた時も、現実とは違うのに韓国人は日本が好きですっていう気持ち悪い街頭インタビューが流れる。国民総スカンの秋篠宮の鹿子の写真が新聞に載る。。。お金なのか、何なのかと思う。
自称、ノンフィクションエンタメとおっしゃっている通り、その辺はサラッとしか書いていない(書けない?)のだけれど、事実を知らせてくれる少ない本だと思った。
ちゅうわけで、私も小難しいこと書きましたが、普通の人のなかなかできない冒険談のお話です。
中盤は、未確認物体を主とした対談へと。
終盤は、辺境で読むのによい本の紹介。私が読んだ本が3冊も含まれていた(笑) -
他の単行本の内容に関連した短いエッセイや、作家との対談、作者によるおすすめ書籍紹介など、色んなものがまとまった本。
アヘン王国から脱出したあとの話は面白かった -
辺境の旅をこよなく愛する著者のエッセイ、対談、書評がパラパラとひとまとめにした本。
ゆるく、かるく読めます。
実際、ゾウでの移動は遅く上下に揺れて疲れる。とか。
ノンフィクションを読みたくなります。 -
まとまったテーマで書かれたエッセイではないので、作者のファン必携というイメージ。
「幻獣ムベンベを追え」とかを読んでからがオススメです。 -
面白かったです。
未刊行の文章を寄せ集めたみたいなので、雑駁な感じはした。でもそれは私が氏の本を他に読んだことがないからだろう。
しかし、興味の持ち方が私と同じで、対談や書評に出てくる人たちが、私が好きな作家たちばかりで、なんだか他人の書いた文章を読んでいるという気がしない。この本は実は私が書いたんじゃないかって気がしてきた。
いやまあ・・・ 傲慢な書き方になっていたらすいません。というかここだけ抜き出したらヤバい人だよな。他人の著作を『それは自分が書いたんだ』って言いだしているわけだから・・・ もちろんそんなわけありません。私が氏に似ているんです、はい。
しかしこの人、私がとんでもない奇書だと思っている「コンゴ・ジャーニー」に出てくるんだよな。
しかも、私が仕事上で大変仲良くしてもらっている人(早稲田出身)の友人らしい・・・
年齢も同じぐらいだし、「ああ、高野?」って呼び捨てにしてたし。あの人実はプロレス好きらしいから、そのあたりからなのかな。
ネットワーク理論で六次の隔たりという理論がある。スモールワールド現象というもので、全く見ず知らずの人どうしでも、知人の知人をたぐっていけば平均六人ぐらいでつながるというものだ。
著者をもちろん私は直接は存じ上げないけれども、実はたった2ステップにいて、そこから、船戸与一、宮田珠己、大槻ケンジあたりの私が昔から大好きでよく読んでいる作家が3ステップにいるというのは、まだなんとなく分かるとして、「コンゴ・ジャーニー」に出てくる怪人マルセラン・アニャーニャが3ステップにいて、ということはあの本に出てくるコンゴの奥地の呪術師とか、ピグミーの村人たちも、6ステップどころか、私からたった4ステップ? と思うと、なんだか「地球狭すぎ!」と驚いてしまう。
全然書評じゃなくなってすいませんが、なんだか読んでいるうちに、地理も歴史もぶちやぶってまぜこぜいく感じがしたもので。個人的に。
これって、「コンゴ・ジャーニー」の読後感と同じ。
こうなってくるともはや、主体と客体、人間と本の境目すら危うくしてしまうような、今までにない読書を味わいました -
高野さんによる本の紹介が参考になりました。
おもしろそうだと思った本はメモって、図書館で予約してみました。
しかしこの人は、いろんな経験をしてるなぁ。
あのアヘン王国から帰るときも、散々な目にあってたなんて(笑) -
探検というわくわく感と、胡散臭い響き。著書を列挙します。
「幻獣ムベンベを追え」
「巨流アマゾンを遡れ」
「ワセダ三畳青春記」
「怪しいシンドバット」
途中略
「アヘン王国潜入記」
「怪獣ウモッカ格闘記」
「神に頼って走れ」
途中略
「極楽タイ暮らし」
早稲田探検部と私はレイドゴロワーズに関連してちょっとだけ
接触がありました。高野氏とは残念ながら面識がありませんが、
「辺境の旅はゾウにかぎる」は、氏の集大成的要素があります。
ほんとに私はいったい何をしているのだろう?
大槻ケンヂ 氏との対談、脳のムー部分が活性化したまま大人に
なっちゃう人がいる。そういう人はいくつになってもUMAやUFO
がどうしたとかやっている。それがマンセー・ムーノー人間。
筆者はあくまで学術的調査と主張していますが、現地の人からも
「本当にいると思っているのか」と笑われながらはるばる日本から
行ってしまう。そういうノンフィクションでいながらエンターテイメントな
ジャンルの先駆的作品です。-
http://www.youtube.com/watch?v=C_a0Ul_YoqE&feature=related こちらの映像も重ねて紹...http://www.youtube.com/watch?v=C_a0Ul_YoqE&feature=related こちらの映像も重ねて紹介します。2010/06/05
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はじめまして。
ブクログのお仲間のタイムラインにあがっていたこのレビュー。
本が面白そうなことはもちろんですが、じゅんさんの...
はじめまして。
ブクログのお仲間のタイムラインにあがっていたこのレビュー。
本が面白そうなことはもちろんですが、じゅんさんのレビューが楽しくて、ついつい引き込まれてしまいました。
本棚を拝見。
膨大な蔵書(?)数と読みごたえのあるレビューの数々は圧巻。
セレクトの幅も広く、自分が普段読まないタイプの本もとても興味深く、手に取りたくなります。
じゅんさんのレビューをもっと読みたい。
というわけでフォローさせてください。
嬉しいコメント、ありがとうございます!(#^.^#)
気に入った本の感想を好きなままに書いているだけなのですが、褒めていただけ...
嬉しいコメント、ありがとうございます!(#^.^#)
気に入った本の感想を好きなままに書いているだけなのですが、褒めていただけるととても嬉しく、励みになります。<m(__)m>
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