- Amazon.co.jp ・本 (81ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860112448
感想・レビュー・書評
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ゆるっと待ちつつ、新刊案内のサイトで見つけて早速購入。前巻が『神様は本を読まない』だから、続きでこのタイトルなのかな。といっても、今気づいたんだけど(笑)。
書名と同タイトルの巻頭カラー漫画が素晴らしすぎる。悪魔のささやきはどれも身におぼえがあり、思わず大人買いして本好き友人知人に配りたくなってしまう。
この本に描かれるように、本から受けるあれこれを自分の中でゆっくりと、そしてきめ細やかに反芻したり、それについて肩肘張らずに友人たちと話題にしたりすることというのは、ありそうでない。たいていの場合、読み終わった直後に、その本固有の「面白かった」「それってどうなんだ」的な即物的な感想をぶち上げるだけの状態に陥ってしまって、そことはまた別の、心の動いた表現や描写、感覚はするするとこぼれていってしまうような気がする。吉野さんはそこをすくい上げてシンプルに表現するのがすごく巧みだと感じる。『献辞』や『逃げる』を読んでいて、特にそう思う。
春日先生の読後感想がシャープで震えそうになるし(特に『ピダハン』)、西田さんをはじめ安定の読書友達ワールドは、いつ読んでも素敵です。 -
春日先生の『天才だもの。』がとても気になる。
これは読まなくては…。
何冊目か分からなくなってしまったけれど、
いつも絶対面白い吉野朔実さんの本についてのコミックエッセイ。
本に夢中になっているといろんな悪魔に出会う。
自分の頭の片隅から聞こえてくる囁き、
(どうせうまくいくんだよ。)
先行して読んでいる人のネタバラし、
(あぁ、あの人が犯人だと思わなかったよね。)
本から顔を上げた途端に襲い掛かる誘惑の数々、
(これも楽しいよ~。あれも面白いよ~。)
仕事をしろ!という正しいお叱り、
(これは悪魔じゃないですね。きっと天使だ)
本と私の親密な時間にはとにかく敵が多い。
そして私も悪魔になってしまう時もある。
教えたがりになったり、聞きたがりになったりしてしまう。
でもそれは本の話が楽しいから。
楽しいから悪魔が寄ってくるんだなぁ…きっと。 -
この漫画を読むといつも「そーなの! こーいうのが読みたいの!」と思う。
ただ単に書評を読みたいのではなくて、作者がどれだけ本を、そして読書が大好きなのかを知りたいと私は思っている。
他人の読書のスタイルなどを知って、自分はこうだなぁ、などと比較したりして楽しみたい…ということだろうか。
もっと本好きな友人が増えないかなぁ、お酒飲みながら本について話せるなんていいなぁ、など妄想やら願望が見えてきて、本とその周辺がもっと好きになるのだ。
なので、この漫画を読むといつも、「本読みまくりたいぞ!ゾーン」に突入する。
私にとって大事な本である。 -
◆記憶力が弱いからこそ読み続けることが大事
◆何処で誰と何をどのように食べるのかで生まれも育ちも趣味も知れる
◆麻雀は運のやり取り
◆同じ本を読んで語るのは楽しい -
本愛好家、本読みの気持ちを綴ったコミックエッセイ集。しかし毎度思うけど、出て来る本の殆どを読んでないと言う(笑)。周囲からも薦められないから、違う世界に住んでるのかな、とも。私が文学に近寄らないせいもありそうだけど。
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本にまつわるエッセイ風漫画。楽しい。『読んでも読んでも読んでも読んでも消えてゆく言葉たち』だからこそ読み続けるって共感だわ。
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いっしょに読む?悪魔が本を持ってくるのか、本が悪魔を連れてくるのか?(アマゾン紹介文)
さらっと読める本を題材にしたコミックエッセイ。
気になる本もちらほらとあり、シリーズ物のようなので、探してみようと思います。 -
本を読もうとした時の感想なのか、中身を表しているのかは、読んだことのある本がなかったのでわかりませんでした…
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吉野さんの本のコミックは好きです。
お掃除ルンバのくだりは、本と関係ないけど笑った。
これは気がつきませんでした。きっと吉野さんは確信犯でしょう...
これは気がつきませんでした。きっと吉野さんは確信犯でしょう。
今月号の「本の雑誌」の悪魔君も笑えます。
今月号の『本の雑誌』、どうしよう・・・と思いながら、ついついこちらを買って帰ってしまいました。今日、本屋さんで見てこようっと。