ちいさな星通信

著者 :
  • ロッキング・オン
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本棚登録 : 260
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860520342

作品紹介・あらすじ

文章のみならず、各時代ごとの絵画、写真、ドローイング、そして自宅の間取り図も満載。化粧箱入り、ポスター付きの奈良美智本決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 奈良美智の絵。
    質感もなんだか奥深いキャラクター化した子どもの絵。
    私は、原美術館にあった奈良美智のギャラリーのポストカードが気に入って、一人暮らししても、二人暮らししても、リビングの壁に貼っている。

    そんな奈良美智がどんなことを考えて、どんな生き方をして、絵を描いてるのか覗いてみたくて、本を読んでみた。
    絵描きになりたい、だから、美大にいく、は分かる。
    でも、もっと広い世界へ、自分の感性を広げるために、海外に行きまくってたのは知らなかった。
    好きなものを、もっと知るための旅。好きなものを共感する人に、今まで出会わなかったものに、出会うための旅。
    好きなことを好きなだけするのは、楽しいことばかりでなくて、きっと、つらいこともあったろう。
    奈良美智のことが、少し、分かった気持ちになった。

    好きなことを好きなだけやるのに年齢なんて関係なくて、
    いつだって気持ちを掬い上げて、
    正直に受け止めることが大切で、
    あとは行動力なのだ。
    その先にきっとなにか自分に還元するものがあるんだろうな。

  • 作品とこれまで過ごしてきた毎日のお話。優しくて、ロックな人なんだと思った。自分にはできない生活だけれど、この人も同じ人間なのかと思うと不思議な気持ちになる。
    2017/4/29

  • 本当に良い本でした。どことなく文章がよしもとばななさんっぽい。 イラストや写真と奈良さんの文章、交互にじっくり眺めてしまうような構造になっていて、いつまでも脳みそに響いてくれている感じ

  • ずっと女の方だと思ってました。
    お名前もそうだけど、作品から感じる印象は女性的な柔らかさだから。
    でもこれを読むと中の人は作品のイメージとはちょっと違って、バイタリティにあふれてて男らしい人なのかもって感じます。ロック喫茶でアルバイトをしてたとか。
    言語も分からないのに異国へ飛び込み、そこの人たちと楽しく関係を築けるところはほんとに尊敬します。誰にでもまねできることじゃない。
    ひたむきな生き方がとても魅力的です。

  • 雖然奈良一直表示自己不善長用文字表達,但整本書可以清楚了解作者創作的過程和創作的動力何在?自己的初心和他人支持的信心。因為能檢視過去,才能朝向自己想要的方向。

  • ちいさな星、ということばがすごくぴったり。
    胸にひびく一冊。

  • 作品集+エッセイ。

    装丁のカワイらしさに
    奈良さんのエッセイも。

    上京して、ドイツに行って、ロックを聴いて
    作品を作って。

    読んでいて、元気が出てくる1冊です。

  • 誰かが、この本を見て自分も頑張ろうと思うとつぶやいていられたが、自分にとってもそういう本でした。

  • 「弘前市に生まれた幼少時代から、東京、名古屋での学生時代、そして単身ドイツへと渡ってアーティスト・デビューを果たし、日本における現代アートブームの牽引者となった現在まで。その足跡を書き記したノンフィクション。」
    ノンフィクションというのにもそそられたし、ドイツに単身赴任したのも興味があった。

  • 奈良美智の幼少時代からドイツ留学、現在までのエッセイと絵が描かれている作品。
    彼の作品は生でみないとわからない部分があるのだが、やはり技術が素晴らしい。高校時代のねぷた祭りの絵は、ため息ものである。
    元気がない時に読み返すと、ふつふつとやる気が出てくる一冊。

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著者プロフィール

1959年青森県生まれ。1987年愛知県立芸術大学修士課程修了。1988年渡独、国立デュッセルドルフ芸術アカデミー在籍・修了。ケルン在住を経て2000年に帰国。1990年代半ば以降、ヨーロッパ、アメリカ、日本、そしてアジアの各地で規模に関わらず様々な場所で展示発表を続ける。見つめ返すような印象的な絵画、日々自由に描き続けるドローイング作品のほか、木、FRP、陶、ブロンズ、そしてインスタレーションなど多様な素材や空間に生命を吹き込む様な彫刻作品を制作。また、制作の日々や旅先での出会いを収めた写真作品も発表している。
作品はニューヨーク近代美術館、ロサンゼルスカウンティー美術館、ボストン美術館、ナショナルギャラリー(ワシントンD.C.)、大英博物館(ロンドン)など世界中の美術館に所蔵されている。
2023年には青森県立美術館で個展を予定している。

「2023年 『Slash with a Knife 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

奈良美智の作品

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