読むのが怖い! 2000年代のエンタメ本200冊徹底ガイド

  • ロッキング・オン
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860520502

感想・レビュー・書評

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  • これは第1弾で、相当古いです。
    この本の存在を今まで知らなかった事が悔やまれます。
    「黒い仏」「チーズはどこへ消えた?」「模倣犯」「片思い」などなど、文庫派の私ですら懐かしい感じ。

    でもこの本、紹介される本が古くたって別にいいです!
    北上さん&大森さんの趣味の合わなさと言ったら!!
    本の感想は本当に人それぞれなんだなぁと思います。

    この2人の会話がめっちゃ面白い。
    大体北上さんはやる気ないじゃないか(笑)
    すぐに「読んだけど内容忘れた」とか「読んでないんだよ」とか「分からん」「興味ない」とか言いすぎ(笑)
    書評なのに内容忘れちゃダメじゃん!ってか読んでないって!!
    大御所なのに分からんとかすぐ言っちゃうし!!
    斬新でした(笑)

    でも北上さんってば自分のお勧めの本を紹介する時はめちゃくちゃ熱いし。で、大森さんはまた趣味が異なるので、その本はそれほど高評価じゃない。
    そしてムキになる北上さん(笑)
    もう北上次郎さん面白すぎです!!

    そして冷静な突っ込みと、冷静なあらすじ紹介をする大森さんも素敵。
    なんせ北上さん「内容忘れた」とか言ってるので、大森さんがすかさず内容を語ってくれると。
    それなのに北上さんは「興味ない」と(^o^;)

    お2人の好みの分野がかけ離れているのですが、それでも2人が
    揃ってお勧めする、宮部みゆきさんや乙一さんはやっぱりすごいんだなぁと思いました。

  • 書評を普段あまり読まない私にとっては、正直、書評家の勢力図(?笑)みたいものが分かりません。
    以前に、笙野頼子さんの「徹底抗戦!文士の森」を読んだ時に、書評家の世界の一端を初めて知ったくらいで。
    そんな私でも、北上次郎さんはさすがに知っていますよ。勝手な印象で、大御所らしく怖いんだろうな、とか、偏屈おじさんなんだろうな、とか思っていました。
    その北上さんが、結構年の離れた大森さんと(あとがきによると15歳差だそう)どんな対談をするんだろう、と思いましたが、これが面白かった。「笑えて怖い、究極のエンタメ・ブック・ガイド!」の帯に偽りなし、でしたね。

    この本、16年も前のものです。だから、当然、書評として挙げられている本もその当時のものばかりで、だいぶ古いです。ベストセラーとかを聞いても、あーなんかそんな本が売れてたよなあ、、、くらいしか思い出せないものも多く。でも、北上さんが、全く興味ないと平気で「読んでない」と言うので、大森さんが説明してくれたりするし、2人の評価を聞きながら、本の内容を思い出してきたりして、十分に面白かった。
    この「読むのが怖い」は、更に2冊出ているそうなので(それでもその2冊も結構前のものですが)読んでみようと思います。

    大森さんの北上さんにも平気で突っ込むキャラ、すごく魅力的だし、書評も冷静で、この本はそういう風に読むのか、と勉強になるのだけど、いかんせん、私はSFやホラーが苦手!選んでいる本を、ほぼ知らない。そして読む気になれない(苦笑)

  • 書評を読むのが好きで、そこから素晴らしい作品との出会いがあればなお良いと思うんだけど、一冊の本に纏まった場合、どうしても少しずつ読む形になってしまう。それは、いくら趣向を変えて書かれた評論であれ、やっぱりどうしても、読み続けるうち飽きを感じてしまうから。でもこういう対談集だと、お互いの考えが両極端に違っていたりするのも楽しいし、かつ色んな評価が楽しめるお得感もあって、無理なく読めます。本作のお二人は、かなり評価が食い違うことも多く、かつ両者とも芯となる部分がはっきりぶれないので、水掛け論みたいになる場面もちらほらあって、漫談みたいに楽しめます。そしてもちろん、読んでみたくなる本との出会いもあり、素敵な一冊でした。

  • 2023年9月23日購入。

  • 書評

  • 2009/11/26購入

  • 洋書を途中まで読んで挫折したので、気楽に読める本にまた出戻った。しかしそれが書評本って・・・。うーむ。
    しかしやっぱりこの人たちの書評本はおもろいなー。だからと言って、あんまり本を読んでない私にすっぽりお薦めが当てはまるのか、と言えばそうでもないんだけど、とりあえずこの人たちのお薦めはすごい説得力があるんだもん。
    とりあえずこの中からまた読みたい本リストを作成したので、またちょろちょろ読もうっと。

  • めっちゃ楽しんで読みました。
    本読みならこれも読んで見て!
    SFの大森さんと 本の雑誌発行人の目黒考二(北上次郎)二人の会話がすごく面白いです。
    毎年出してくれないかな〜

  • SF、青春小説、ライトノベル、歴史小説、果てはタレント・エッセイ集――世に溢れるエンタメ本の数々、「面白いのを読みたいけど、いったい何を、どう読めばいいの?」と嘆く人に、2005年、最強のエンタメ・ブック・ガイドが遂に登場!『本の雑誌』を立ち上げた、“日本で最も有名な活字中毒者”目黒考二こと北上次郎、そして翻訳家にして評論家、最近は『文学賞メッタ斬り!』『ライトノベル☆めった斬り!』シリーズが評判を呼ぶ大森望の2人が、自分のオススメ本をお互いに持ち寄り、圧倒的な読解力と喧々諤々ぶりで超難解小説からベストセラーまでを一刀両断するトーク・バトル・ブック・ガイド。

  • SF、青春小説、ライトノベル、歴史小説、果てはタレント・エッセイ集
    ――世に溢れるエンタメ本の数々、「面白いのを読みたいけど、いっ
    たい何を、どう読めばいいの?」と嘆く人に、2005年、最強のエンタメ
    ・ブック・ガイドが遂に登場!『本の雑誌』を立ち上げた、“日本で最も
    有名な活字中毒者”目黒考二こと北上次郎、そして翻訳家にして評論
    家、最近は『文学賞メッタ斬り!』『ライトノベル☆めった斬り!』
    シリーズが評判を呼ぶ大森望の2人が、自分のオススメ本をお互いに
    持ち寄り、圧倒的な読解力と喧々諤々ぶりで超難解小説からベストセ
    ラーまでを一刀両断するトーク・バトル・ブック・ガイド。

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著者プロフィール

1946年生まれ。東京都出身。明治大学文学部卒。エッセイスト、文芸評論家、編集者。本名:目黒考二(めぐろ こうじ)。ジャンルごとに異なるペンネームを使用。私小説の目黒考二、ミステリー文学評論家の北上次郎、競馬評論家の藤代三郎(ふじしろ さぶろう)など。2000年まで「本の雑誌」の発行人を務める。 2011年「椎名誠 旅する文学館」の初代名誉館長に就任。主な著書に『書評稼業四十年』『冒険小説論』『息子たちよ』『余計者の系譜』『エンターテインメント作家ファイル108 国内編』『感情の法則』『記憶の放物線』などがある。

「2021年 『阿佐田哲也はこう読め!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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