東京、音楽、ロックンロ-ル

著者 :
  • ロッキング・オン
4.67
  • (69)
  • (17)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 437
感想 : 33
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860520946

作品紹介・あらすじ

メジャーデビュー以降の5年間を綴った日記+裏話満載の30000字振り返りインタビュー&秘蔵写真。そして、2009年5月から新たにスタートした「志村日記2」と、『ROCKIN'ON JAPAN』誌面で生い立ちを語った20000字インタビューも収録。ロックにすべてを捧げた異才・志村正彦と、ロック界の異端バンド・フジファブリックの6年間にわたる喜びと苦悩と妄想の日々-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • こころにささくれができると志村さんの声を聴きたくなる
    ぼっち界の救世主
    季節を織り込む歌が素晴らしいのは何故か
    悲鳴のような叫びのような魂の歌だからこんなに揺さぶられるのか
    心も体も疲れ切っている様子が垣間見れる
    友人との戯れが癒しのように時折光を放つ

  • 生きてご活躍されていた頃をリアルタイムで知らず、亡くなって何年も経ってから好きになり、茜色の夕日や若者のすべて等、凄く胸にくる詩や曲を作った人はどんな人だったのだろうかと思い読み始めました。
    あの曲はこんな思いで作っていたのか、この頃はこんな心境だったのか と、志村さんのことを身近に感じられました。たくさん悩んでいて、でも楽しいこともたくさんあったようで、本当に同じ世界に生きていたんだとか、亡くなった後のファンであることもあり、彼を少しでも身近な存在として感じられることが嬉しかった。
    写真やMVからはなんだかクールな人に感じていましたが、凄く面白くてなんだかいい意味で変な人だなと思っています。
    ずっとフジファブリックを応援しています。
    大好きです。

  • 2008年のROCK IN JAPANのレイクステージでフジファブリックを観た。夕暮れから夜になる時間、彼らはそのステージのトリだった。
    『茜色の夕日』がとても素晴らしくて、これはとてもいい演奏を観れたなと思っていたら、「ここは青い照明じゃなくて赤い照明のがよかったと思うんですよね。夕暮れの曲だし」みたいなことを志村さんが言って感動をぶち壊していたのをよく覚えている。
    たしか2011年にフジファブリックが再始動した時も、レイクステージで彼らを観た。『虹』がすごくよかった。

    ---------------------------------------------

    デビュー直前の2004年2月から2009年12月に亡くなるまでの志村さんのブログをまとめた本。
    ライブのMCで曲作りの話を毎回のようにしていた志村さん。休む間も惜しんで、食事も忘れて、ずっと楽曲制作に打ち込んでいたんだな。この人、ぜんぜん遊んでないし、音楽以外の趣味がない。これだけ打ち込めるって本当にすごい。

    志村さんが亡くなって10年経っても『若者のすべて』は色んなアーティストにカバーされている。でも、それ以外にも良い曲がたくさんあるってことはもっと知られるべきだと思う。志村さんは素晴らしい音楽家だった。

    わたしの部屋には今もフジファブリックのポスターが飾ってある。宝物だ。

    フジファブリック『ペダル』
    https://www.youtube.com/watch?v=cWerE_OVgNk

  • フジファブリック、というバンドと、志村正彦、という個人を、まだ知らないかたには、この本は決してお勧めできませんし、また、読んでも特に興味深くは思えないのだろうと思いますが、、、

    もし、そのどちらか、或いは両方に興味を持つことになったかたには、必読中の必読の一冊、と言えると思います。

    かつて、志村正彦という素晴らしい才能を持った若者が、フジファブリックのフロントマンであったという事実。2016年の現在、フジファブリックはいまもって日本のロックシーンにしっかりと存在されていますが、志村正彦という稀有な存在の不在は、どうしても僕の心を、どうしても悲しませてしまうのですよね。

    自分の信じる道をひたすらに選び続け、自分の好きなことをひたすらに追い続けた志村さんの、まじりっ気なしの言葉が、ここにはしっかりと残っているのですよね。それだけでもうね、大切すぎる一冊なんだなあ。

    個人的に一番嬉しかったのは、志村さんも、映画「ショーシャンクの空に」が、大好きだった、って事がわかったこと。自分が心から尊敬する人が、
    自分と同じものを好きだった、という事を知った時の喜びを感じたのでした。

  • もし私が死んだら
    ある人は「ああ、やっぱり」と。
    ある人は「なぜ?!」と思うだろう。
    他人から見える面ってほんの一部で
    人間ってほんとに多面的なんだと感じる。
    志村さんの曲だけじゃなくこの日記を読むことで
    志村さんの多面的な姿を少しでも垣間見ることができて嬉しい。

  • フジファブリックは音楽が良くて 歌詞も良い
    ロックミュージシャンが綴ったとは思えない 
    ありのままで優しい日記
    素敵な歌を残してくれてありがとう



  • 志村さんというと思い出すのが、
    ロックの学園というイベントが
    テレビで放送されているのを見た際に
    「唄けっこうへたくそなんだなぁ」ということを
    失礼ながら思ってしまったことだ。
    歌唱力っていうことをどこのポイントで
    測るのかにもよるし、コンディションもあるから、
    それだけを見てへたくそと断言するのはナンセンスなんだろうけど。
    でも、あの独特の歌い方は彼しかできない。
    若者のすべてを、志村さん自身も好きでいたことが
    とても嬉しかった。
    あんなに変な曲たちはないです。
    あんなに踊れる曲たちはないです。

  • 読み終わったら消えてなくなってしまいそうで、
    読み進めるのが怖かった。
    でも今まで知らなかった苦悩や充実を知ることが出来て、
    改めて喪失感はあるけど読んで良かったと思う。

    パニック障害だと思われる症状に悩んでいた事、
    スランプでフジファブリックを脱退したいとまで悩んでいた事が
    振り返りインタビューによって語られている。

    だからと言って重苦しい内容ばかりではなく、
    憧れの奥田民生さんとの交流や楽器・機材の話題の時は
    こちらにも伝わってくるくらい、いきいきと楽しそう。

    ミュージシャンという憧れであり、ちょっと特殊でもある職業に
    就いた普通の男の子。間違いなく志村君は天才なんだけど、
    この本を読むと不思議とそんな感じがする。
    オフィシャルページの日記をここまでまめに更新している所にも
    志村君の真摯な人柄を感じます。

  • 亡くなったあと彼のことを知った。もう今更だけどファンになった。彼のこと大好きです。亡くなったと知っても。彼の残した音楽は永遠になる。

  • わたし志村正彦大好き

全33件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

志村正彦(しむら まさひこ)
1980年7月10日 - 2009年12月24日
ミュージシャン。ロックバンド・フジファブリックのボーカル、ギターを務めており、「桜の季節」「陽炎」「赤黄色の金木犀」「銀河」といったシングル四季4部作などのバンド楽曲のほとんどの作詞、作曲を行っていた。2009年12月に急逝し、多くのファンやアーティストがショックを受けた。Web日記『東京、音楽、ロックンロール』や『志村正彦全詩集』が単行本化されている。没後10年を迎え、2019年8月28日、『志村正彦全詩集』の新装版が刊行。

志村正彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×