- Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860521073
作品紹介・あらすじ
『ゴールデンスランバー』『ミレニアム』から『小暮写眞館』『ジェノサイド』まで。書評界のトップランナーふたりが、2008年から2012年までの全169冊を徹底解説。
感想・レビュー・書評
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2008年春から2012年春までの書評対談をまとめた本。
紹介されている本は169冊とのこと。
私が読みたいなと思った本は5冊くらいなので、読み切るのにかかる時間と比較するとブックガイドとしての効率は悪い。(あくまでも私にとっては、ですが)
でも2人のやりとりがとても面白くてその点では満足♪
好みは人それぞれだということがよく分かるので、自分の好きな本が酷評されていてもあんまり気にならない。
前の2冊には遡らないけど、次が出たらまた読みたいなと思う。 -
前の「読むのが怖い」も読んでるけど、あいかわらずおもしろいー、北上氏と大森氏大好きだー。
読みたいものしか読まない、読書の幅が狭いとみずからのたまう北上さんの、意味わかんなかった、僕はこれがだめだったのにこれはよかったのはどうしてなの?、これで普通みんなびっくりするの?、などという素直な質問が本当にすばらしい。大森さんのきわめて冷静な、結局これはこういう構成になっていて、これが好きな人はきっとこれも好き、などという分析も本当にすばらしい。
人はどういうふうに本を読んでいるか、ってこともわかる気がする。そもそもミステリを読んでも犯人をあてようなんて考えない、っていう北上さん、わたしもまったくおなじ! それに対して、大森さんは、どういう仕掛けなのか考えながら読んで、こうだろうと思ったらこうきたか、とか思うのが楽しい、と。ほんっとにささいなことでピンとくるってことにはへえーと思った。ミステリ読みの人たちがネタばれに厳しいわけだ……。
選書はSFが多めなせいもあってか、世の中にはまだまだ自分が知らない、そして、まるで想像もつかないようなストーリーの本がたくさんあるんだなーとなんだか不思議なような気持ちがした。
でも、これは読むべき、とか、今これが新しい、とかいう押しつけがましさがないところもいい。北上さんみたいに、意味わからない、とか、興味ある人が読めばいいんじゃないですか、と言ってもオッケーなんだと思えるし、大森さんは、こういう新しさがあっておもしろいんですよ、っていう感じでさりげなく勧めてくれる感がすごくいい。
読み方はわたしは北上さんに似てる。読みたいものしか読まないし、はなから近づかないジャンルもあるし、読んだらすぐ忘れるし、自分がどうしてこれが好きでこれは好きじゃないかわからないところがあるし。
読書友達がほしくなる~。よかったですよね、とか言いあうだけじゃなくて、意味わかんなかった!と言ったら解説してくれるような、え、どこが?と突っ込んでくれるような友達がほしい。-
「読みたいものしか読まないし」
それが正しい姿ですよね。
私は強欲なので、何でも読みたい、知りたいと思って、全う出来ないタイプなんです。反省...「読みたいものしか読まないし」
それが正しい姿ですよね。
私は強欲なので、何でも読みたい、知りたいと思って、全う出来ないタイプなんです。反省・・・2012/07/23 -
でも、評判のものとか人に勧められたものとかもなかなか読まないので、幅が広がらないっていうところはあると思います。でも、評判のものとか人に勧められたものとかもなかなか読まないので、幅が広がらないっていうところはあると思います。2012/07/24
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立て続けに読んでいます「読むのが怖い!」シリーズ。
第3弾です。
相変わらず面白いです( ´艸`)
北上さんはやっぱり「忘れた」「読めなかった」「分からない」の連発。もう驚きませんよ(笑)
そして相変わらずのかみ合わない会話。
大森「ここビックリしますよね!」
北上「びっくりしないよ」
大森「え?ビックリしないんですか?」
北上「びっくりしないよ。君はこれでビックリするの?」
もう、ほんと可笑しいです。
『新世界より』についてはお2人とも高評価なんですが(北上さんA+・大森さんA)
大森さんが「サイコバスターってこのネーミングはちょっと・・・」と仰ると北上さんは「きみは細かいこと言い過ぎるよ。いいじゃないか、こんな傑作なんだから。」と。読みながらニヤニヤしちゃいましたよ
シリーズ3作、ほんっとに面白かったです。
ただ面白いだけじゃなく、読書ガイドとしてもかなりいいです。
解説やあらすじ紹介が良すぎて、作品読んだら意外と「こんなもんか?」ってならないか心配なぐらいです(^▽^;) -
シリーズ第3弾。
タイトルは【読むのが怖いゼット】ではなく、【読むのがこわーいぜーーーっ!】だそう(あとがきの大森さん談、第2弾に『2』をつけていないので『3』ってのもどうよ、ってことだそう)
北上さんのあとがきによると、単行本の見本が出来てから初めて見る(編集を大森さんに任せチェックしない)ので、第2弾で副題に「書評漫才」とかいてあるのを見て、『オレたちの対談書評は漫才だったのか。そんなの全然知らなかった』『しかし私は対談に臨むにあたって徹底して真面目なのだ。ふざけたことは一度もない』と
おっしゃっている。
北上さんがノーチェックで見本が出るまでタイトルを知らないことに驚くが「漫才だったのか、知らなかった」と思ってることが、なんだか、この書評本で垣間見える、北上さんの人柄や大森さんとの関係性、この本がなぜこんなに面白いのかをよく表していると思う。
今回は、ようやく2011年頃の書評に突入したこともあり、私自身も割と自分が当時読んだ時の感触を覚えている本も出てきて、お二人がどのように読んで評価するのかを知る、と言う視点が増えて、より楽しかった。
過去の【読むのが怖い】で取り上げられていた、飯嶋和一さんの「黄金旅風」を読んでみたあとで、この対談本を読んでみたら、ふたたび、飯嶋さんの著書の書評が出てきた。そこで、お二人が”主役が誰なのか”についてお話されている。北「主役格は誰だ?」大「誰が主役かは難しい」(略)北「いろんな人物をいっぱい出して、局面を総合的に描くというのが飯嶋さんの手法なんですが」というくだり。そこを読んで、確か、私は黄金旅風を読んだ時に、把握するのに難儀して結構時間がかかった、と言う感想を書いたのだ。主役が分からないと言うのとは違うが、ストーリーごとに中心人物や藩や時代が変わるので、把握するのに難儀した。お二人がこのようなお話をされていて、ああ、そうだ、だからわたしのように歴史の史実を理解していない人が読むと、ころころと人や場面が変わって把握しにくいんだなあ、と腹落ちした。
それから、北上さんの"読みたいものを読む"、"大森さん選のものは読んでみるけど、読めないと思ったものは途中でも辞める"、"分からないものは分からない"と言う潔さが好きなのだが、
今回もこんなやり取りをしている。
北「だから、大森に教えてほしいんだよ。オレはいつもラノベ、ダメなわけじゃない?上遠野浩平もダメだったし。でも、なぜこれがいいんだろう?」大「それがわかんないからいつも困ってるんですよ!永遠の謎ですね」北「えー、説明してくれよお!」大「ムリですよ。なぜコレがよくてアレがダメなのかというのに、全然理屈がないから(笑)。っていうことが、これまででよくわかりました(笑)」
もう、面白過ぎますよ、北上さん。 -
2023年9月23日購入。
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北上次郎の書評が好きなので。自分が超面白いと思った本も北上さんの評価は低かったりもしたが、エンターテイメントとは、ミステリーとはと評価の軸があることがわかった。
それにしても北上さん、”おぼえていない”の連発(笑)
書評を書く予定がない趣味で買った本は、おもしろいおもしろいって、どんどん読んじゃうから、細かい内容おぼえてないって。わかるわかる。 -
相変わらず、北上次郎の奔放さが素敵な対談集。今、意識的に文学作品を読もうと心掛けてはいるけど、実際には、北上言うところの”面白いかどうか”が最大の読書動機だと思う。それだけに、双方の言い分が、どちらも納得させられるものに思えて、畢竟、読みたい作品が増えていく一方ということになる。やっぱりここでも嬉しい悲鳴。
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本当に独断と偏見の書評です。157ページまで、読む。
「書評なのに
やたら無駄話が面白いとか(笑) 」
「なんで俺はこっちの本好きでこの本が...
「書評なのに
やたら無駄話が面白いとか(笑) 」
「なんで俺はこっちの本好きでこの本が駄目なのか教えてよ」みたいな会話があったりします(笑)
で、それに対して「それがわかったら苦労しませんよ」と返していたりとか、かなりズケズケと言い合ってます。
こんな風に本の話が出来る相手が欲しいなぁとか思ってしまいます。
あはは(笑)
なんかいい関係で
うらやましいですね(^O^)
自分の周りにも
本が好きな仲間は
なかなかいないので、
...
あはは(笑)
なんかいい関係で
うらやましいですね(^O^)
自分の周りにも
本が好きな仲間は
なかなかいないので、
将来は移動式のブックカフェを自分で作って
全国の本好きさんの輪を広げていきたいなぁ〜
なんて夢見てます(笑)
元々ボクシングを引退したら
ワーゲンバスで
移動サンドイッチ屋を開く予定だったんで、
下準備はしてたんですけどね♪
全国の本好きさんの輪を広げていきたいなぁ〜 」
素敵ですね!
私も是非行きたいです♪
全国の本好きさんの輪を広げていきたいなぁ〜 」
素敵ですね!
私も是非行きたいです♪