日本でいちばん大切にしたい会社

著者 :
  • あさ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860632489

作品紹介・あらすじ

なぜこの会社には、4000人もの学生が入社を希望するのか?なぜこの会社は、48年間も増収増益を続けられたのか?なぜこの会社の話を聞いて、人は涙を流すのか?6000社のフィールドワークで見出した「日本一」価値ある企業。

感想・レビュー・書評

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  • 大学時代に大きく世界を変えてもらった本!

    働くとは何か?
    企業がいきつく先のビジョンは?

    頭をハンマーで殴られるような
    衝撃でした。

    「従業員が幸せになるため企業」
    「社会を幸せにする企業」
    が厳選されて紹介されています。

    寒天パパで有名な伊那食品工業を始め、
    こだわりをもった企業の裏側の努力、情熱を
    感じる1冊です。

    大学時代、この本をきっかけに、
    「ユニークな個性をもつ人たちが伸び伸びと働ける環境」
    にとても興味も持ち、
    サンアクアTOTOに見学に行かせてもらったことを
    よく覚えています。
    社会人になって振り返ると
    サンアクアTOTOの工場の作業レベルは非常に高く、
    求められているアウトプットの質も高い水準でした!

    ※重度、軽度の障害の区分をなくすと、サンアクアTOTOの
    障害者雇用率はほぼ100%に近い数字だそうです!

    ただの利益の追求ではない、

    その先にある
    とんでもなく熱い企業のビジョンとミッションに触れる
    1冊です。

  • 日本の中小企業でこんな素晴らしい会社があるとは思いもしなかった。
    利益を追い求めるあまり、肥大化してしまった大企業にこんなことができるのか、社員一人一人の想いがしっかりと繋がっていて、何故その会社で働いているのか、社員一人一人で確立されている。

    中小企業だからこそ、出来る事…とかって絶対思いたくない。
    出来る事例があるんだから、他の会社でも出来るはず。
    自分も顧客満足度をあげて、仕事していきたい…
    口では簡単に言えるけど、実際そうしようと思うととてつもなく大変だと思う。
    一人前に仕事するのもままならない今、大言壮語…絵空事…
    でも、想うだけなら自由、そしてその想いをいつの日か…
    きっと…と覚悟させられた一冊。
    続編もあるので、ぜひ購入したい。

    就職活動に携わる人は、会社の良い情報源になるので読書してはどうでしょうか。

  • 要約
    ・経営とは?
    →5人に対する使命と責任を果たすこと

    5人とは?
    1. 社員と家族
    2. 下儲けや外注企業等の顧客
    3. 顧客
    4. 地域社会や地域住民
    5. 株主

    社員やその家族の幸福が第一、そのために会社を継続させることが重要
    本書の大切にしたい企業とは日本や業界を牽引するような大規模な企業ではなく、上の5人に対して使命と責任を遂行し、業績を伸ばしている企業を指す

    おすすめの人や他の本
    ・CS(顧客満足)やES(従業員満足)を初めて学ぶ人にとてもお勧めできる本だと思います。
    ・内容的には経営者よりもその下の管理職や平社員向けであると思います。
    本書を読んでそれを社内で共有できたりするといいかもしれないですね。
    ・セットで星野リゾートに関する本や、よりCSについて具体的に書いてある本も読むことで深く理解できるのではないでしょうか。
    個人的には「一分間顧客サービス」がお勧めです(新版では星野さんが監修してます!)


    感想 (長いよ!!時間があるときにね)
    本書を読む前は企業が利益を伸ばし成長し続けるための条件は
    ・成長産業
    ・競合他社の有無
    ・アクセスのしやすさ
    だと考えていました。と言うのも私の地元には、すぐ潰れては新しい飲食店(毎回ラーメン屋)ができる呪われた?土地があります。別に美味しくない訳では無いのになんで潰れるんだろう…と上に挙げたものが悪いのかなーと思っていました。

     しかし本書でも業種は違えど、悪条件でありながら利益を伸ばし続けている会社があることを知りました。「どんなことが共通しているのかなー」と考えた時に社員や顧客に対して今できる範囲で満足感や充足感をトコトン追及していく姿にあると感じました。

     確かに私が知っているお店で、誕生日になると店をいったんストップして壮大にバースデーを祝ったりと効率度外視なのに繁盛している(多分)お店や、辺境にあるけど客を家族として暖かく迎えいれて1日に100杯前後売れてる(多分)ラーメン屋さんがあったりと、回転率や立地が悪くても繁盛しているお店があることを思い出しました。こういったお店に行くと「好き///また行こう...」って気持ちになるんですよね。これがCSで重要な満足感や一体感なんでしょうかね?

     相手のことを考えて、どうすれば満足してくれるのかを考えていくこと。その答えの中に会社を繁栄させる手掛かりがあるのだと思います。単純なようで実際には日々の業務の中で示していくことはとても難しいことだと思います。良かれと思って残業までしてやっていたことが相手からしたら別に必要なかったり、余計なお世話だったとか、悲しいあるあるだと思うのですがここら辺については都度修正していく必要がありそうですね。

  • 成果主義、生産性が重要視される現在、その土台になる従業員満足度や信頼は、組織の理念やリーダーの立ち振る舞いに大きく左右される。「皆から、いい会社だねって言ってもらえる組織を目指す」という理念に強く共感した。

  • ■概要
    坂本光司さんは、会社経営を「5人に対する使命と責任を果たすこと」と定義している。5人とは、第一に「社員とその家族」、次に「下請けや外注先の写真」、次に「顧客」、次に「地域社会の人びと」、最後に「株主」。社員やその家族の幸福が第一。そのために会社を継続させることが重要。

    ■考察
    一つ一つのエピソードに感動して泣きそうになった。仕事は、経営は、人を分断するものにもつなげるものにもなりうる。ここで紹介されているのは、つなげる事例。特に、日本理化学工業の社長の「人間にとって生きるとは、人に必要とされて働き、それによって自立すること」という言葉はすごく共感。これからは社員を幸せにできる会社に人が集まるのでは。

  • ■書名

    書名:日本でいちばん大切にしたい会社
    著者:坂本 光司

    ■概要

    なぜこの会社には、4000人もの学生が入社を希望するのか?なぜこの
    会社は、48年間も増収増益を続けられたのか?なぜこの会社の話を聞
    いて、人は涙を流すのか?6000社のフィールドワークで見出した
    「日本一」価値ある企業。
    (From amazon)

    ■感想

    まず、紹介されている企業については、どの企業も素晴らしい企業
    努力や企業経営だと感じます。
    どの企業も、

     「当たり前でありながら実践を進められると綺麗事と一蹴されること」

    を、本当に見事に実践しています。

    ここに書かれていない事も当然数々やっているのだろうと思います。
    どこも素晴らしい企業です。

    しかしながら、この著者の紹介の仕方が下手すぎます。
    特に以下の2点が気になりました。

     ・この本は誰向けなのか?
     ・言っている事に説得力がない。(この著者自身、自分で何もやっていない)

    この本、経営者が読んだら、「で?そのやり方は?」となるはずです。
    何一つ細かい具体例が記載されていないからです。
    経営者レベルの人であれば、ここに書いてある方針ぐらいみんな知
    っています。
    知らないのは、そのやり方のはずですが、そういう部分が一切紹介
    されていません。

    また、書いてあることは正論なのですが、感情的に書きすぎて、???
    という箇所が多いです。

    特に、「問題は内ではなく外にあり、変わろうとしない経営者をダメだ!」
    と何度も非難しておきながら、自分は、何も罪のない他人にやつあたり
    するくだりがあります。もはや、この人バカなの??というレベルです。

    『あまりに申し訳なく、あまりに恥ずかしくて、誰が悪いというわ
    けではありませんが、帰りのバスのなかで、全員を大声で叱りつけ
    てしまいました。』

    「誰が悪いというわけではない」って、今までの理論では、お前が
    悪いのでは???
    実際、著者たちが、ただ、リスクヘッジが出来ていないだけだし。

    この一文を読んで、こいつだめだ・・・と思う読者多いと思うけど。
    (勿論、色々考えて読めば、真意はそこではない!と言うのはなんと
    なく分かるけど、人に伝える本で伝えたい部分が伝わらないような
    文章を書いている時点でダメでしょう。)

    あと、この人は、具体的に何をしているのだろう?
    人の仕事に胡坐を書いて、おこぼれをもらって仕事をしているだけ
    のように思えるのだが??

    「なぜ他の企業は、~~のようにやらないのか」という文章が何度も
    見受けられるが、この人は、やっているのかな?
    この人は、障害者を雇っているのかな?
    この人は、企業を立ち上げて、どれだけ利益を出して、どれだか世の
    中のためにやっているのだろう?
    自分でやってないこと、出来ないことを偉そうに言う資格は無いと
    思うのだけど。

    上に書いたように、この本に紹介されている企業の経営者が、色々
    という分には、説得力もあるし、自分で実践しているのだから、そ
    の権利もあると思います。

    でも、この著者は一体、どういう企業で何をしたの?

    正論振りかざして、自分が偉いと勘違いしているのは、失笑を誘う
    だけだと思う。

    紹介されている会社、企業は本当に素晴らしいと思いますが、その
    紹介の仕方が最悪という本ですね。

    人の仕事の力で仕事しないで、自分の力で仕事をしてからエラそう
    に書いてもらいたいものです。
    そうでないなら、客観的に紹介するべきであり、著書の力量不足が
    顕著に表れた本です。

    定価で買わないで良かった・・・・

    ■自分がこの作品のPOPを作るとしたら?(最大5行)

    紹介されている企業は、どれも素晴らしいですし、事例集として
    読むのであれば、良いと思います。
    しかし、具体的に何かを得たいのであれば、この本は向きません。
    あくまで事例集として、楽しむ本です。

    ■気になった点

    ・創ることが、会社の使命なのです。

    ・敵を作らないから、喧嘩をしない。
     オンリーワンを目指す。

    ・急成長して大きくなった会社は、必ず、いつか周りに迷惑をかける
     ことになるのです。

    ・世の中に本当に必要なものを作っているから、業績がいいのです。

    ・お客様の都合を考えると、年中無休になるのです。

    ・儲かるか、儲からないかではなく、正しいか、正しくないか?で
     判断するべきなのです。

  • 一度図書館で借りて読みかけたのだが、多忙な時期と重なりそのまま返却時期を迎えてしまった。だからもう一度読みたい。

  • すごく感慨深い本だった。
    働くということ、経営するということ
    すごく考えさせられた。
    “心と心のつながり”
    “社会情勢のせいにしない”
    これは本当にそうだと思う。
    人の心を大切にしない人が人を幸せに
    できるはずがなく、そういうのが仕事にも
    出てしまう。
    お客様はプロだから、、、。
    相手の心やその周りの人の心を大切にしていきたい。

  • 面白い

  • 会社の方がお薦めしていたので読んでみました。
    仕事ってなんのためにやるの?とモチベーションが下がっている時に読みたい本です。

    私は障がい者の方の雇用の話から、働くことの意味を学びました。

    障がい者雇用の枠は少なく、少ないポストに何百人と応募があるそうです。その理由は何か?障がい者雇用を始めた日本理化学工業の社長がある禅寺のお坊さんにその疑問を尋ねました。お坊さんの答えはこうです。

    幸福とは、①人に愛されること、②人にほめられること、③人の役に立つこと、④人に必要とされることです。この4つの幸せのなかの3つは、働くことを通じて実現できる幸せなんです。

    これは大学で学んだJoy of giving の考え方と通じるものがあります。(人は誰かの役に立つことで幸せを感じる、という理論)

    仕事が忙しいと働くことをネガティブに捉えがちですが、仕事は義務ではなく、権利なのだと思います。楽しいことだけが仕事ではありませんが、仕事ができる環境にいることを感謝して仕事をしたいと思います。

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著者プロフィール

1947年 静岡県生まれ。静岡文化芸術大学文化政策学部・同大学院教授、法政大学大学院政策創造研究科教授、法政大学大学院静岡サテライトキャンパス長等を歴任。ほかに、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞審査委員長等、国・県・市町村の公務も多数務める。専門は、中小企業経営論、地域経済論、地域産業論。主な著書に『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版)、『心の時代の感動サービス』(同友館)など。

「2023年 『いい会社には、活きた社内制度がある。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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