その「油」をかえなさい!

著者 :
  • あさ出版
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860637873

感想・レビュー・書評

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  • 2022/05/26
    ・「植物性油脂は健康的」というのは、現代になって広まった嘘
    ・無意識に「サラダ油」を使っていれば、必然的にオメガ6が過剰になる⇨ 植物油の利便性を手にした現代人は、宿命的に、オメガ6たっぷりの細胞、ひいては炎症やアレルギー症状が起こりやすい体を、作ってしまっている

    ・炭素と水素の結合が欠けているところに、人工的に水素をくっつけ、不飽和脂肪酸(サラサラ)である植物油を、酸化しにくい飽和脂肪酸(ドロドロ)もどきにしたもの=トランス脂肪酸。海外では「毒」と見なされ、厳しく規制されている有害な脂肪酸
    ☆植物油が原料でありながら、常温で固まっているもの…マーガリン、ショートニング


  •  一言でまとめると『油は身体に悪いものではありません。ただし、良い油であれば』という内容です。
     基本的には過激な内容ではなく「健康は目的ではなく、より良く生きるためのもの。あまり敏感になりすぎるは良くないが、知識として知っているのといないのでは違う」くらいの立場です。


    以下簡単な本書の一部要約。

    ○脂肪の分類
    ・飽和脂肪酸:(二重結合(CとHが二重で結合)がない)常温で個体
    ・不飽和脂肪酸:(CとHの結びつきが所々とぎれている)常温で液体
    自然:オメガ9、オメガ6、オメガ3
    人口:トランス脂肪酸→水素を添加(酸化(劣化)を防ぐ為)

    ○トランス脂肪酸はとらないこと。
    マーガリンなどに含まれる。

    ○オメガ3とオメガ6
    オメガ6:血液凝固、炎症促進→一般的な植物油(サラダ油など)に含まれる
    オメガ3:血管拡張、炎症抑制
    どちらも大事でバランスよくとらなくてはならないが、現代人はオメガ6を取りすぎている。オメガ3を意識してとる。

    ○動脈硬化は悪い油脂と高血糖と塩素などにより起こる

    ○「糖新生」と「ケトン体」によりエネルギーをつくりだす

    ○加熱する場合はオメガ3、オメガ6が駄目。加熱するならオメガ9がいい。オリーブオイル(オメガ9)
    「低温圧搾」「一番搾り」遮光されている色付き瓶、△エクストラバージン、×ペットボトル入り

    ○吸収率を考える
    植物からでなく動物からの方がタンパク質は利用しやすい。
    (大豆は一定量食物繊維とともに排出される)

    ○天然で育った動物は食べても問題なし
    畜産や養殖はよくない。天然の魚、ジビエなど。

  • 食品や栄養のテレビ番組や記事などで、一喜一憂してる人にオススメ。

    普段の食事に含まれる油について、どんな選び方&使い方をすると良いのか、すごくわかりやすいです。最近ダメだとは知ってるトランス脂肪酸も、なぜ悪いんだろう?とか専門用語で難しい本が多い中、かなり噛み砕いて説明してくれています。

  • ●購読の動機
    この著者の「医者に頼らなくてもがんは消える~内科医の私ががんにかかったときに実践する根本療法」を読んで、これも読みたくなった。

    ●油脂の重要性
    ●油脂の食べ方
    ●常識のウソ
    ・油やコレステロールは悪
    ・植物油脂は体に良い
    ・動物性脂肪は体に悪い
    ●コレステロールに関する常識のウソ
    善玉も悪玉もない。
    コレステロールは体に必要なものでむしろ多い人の方が癌になりにくく、死亡率が低い。
    日本の基準値は低すぎるので、迂闊に下げる薬を飲むと自ら病気を呼び込むことになる。
    ●オメガ3とオメガ6のバランスが大事
    オメガ6:細胞の堅牢性を作る。炎症を起こす。
    オメガ3:細胞の柔軟性を作る。炎症を鎮める。脳機能に関わっている。癌抑制効果もある(EPA、DHA)。
    花粉症対策としてはオメガ6を少なくして、オメガ3を増やす。
    ●トランス脂肪酸は動脈硬化を招くだけでなく、認知機能低下をも招く
    マーガリン、マヨネーズ、お揚げ、厚揚げに使われている
    ●加熱するときはオリーブ油が良い(オメガ11)
    ●植物油脂は高温に弱いので、肉や魚を加熱調理する時はバターが良い。

  • これも勉強なったなぁ。

    色んな先生の色んな考え方を見てるけど、やはり似通ってはいるけど、違ってるとこもたくさんある。
    人それぞれの考えがあるんだなぁと思いながら、自分の栄養学に対しての考え方を常に考えなければいけないなと思いました。




    ・トランス脂肪酸は身体での利用価値はなく、他の油脂を代謝する様に代謝出来ず、それが毒とみなして排出することも出来なく、蓄積して体脂肪になる。
    そしてガンなどの病気にも繋がる。

    ・食物繊維は腸内の老廃物や食べカスを洗いざらい絡め取って便にしてくれる。

  • 自然界に存在しないトランス脂肪酸は体内に摂取されると長く蓄積されるなど。水俣病の有機水銀みたいなものか?この手のことは何が真実か確かめようがないので困る。数年経つと全く違う話になってたりすることも。

  • 自然界に存在しないトランス脂肪酸は体内に摂取されると長く蓄積されるなど。水俣病の有機水銀みたいなものか?この手のことは何が真実か確かめようがないので困る。数年経つと全く違う話になってたりすることも。

  • タイトル通り油の話。
    非常にわかりやすい文章です。
    油の種類や性質、効能など、どんな油が良くてどんな油が悪いのかがよくわかります。
    本にも書かれていますが、食品の摂取に関しては極端になりすぎない方が良いでしょう。
    0か100みたいな完璧主義の考え方ではなく出来る範囲でより良い選択が出来るように努力するというのが大事ですね。

  • 油は悪だ!不健康だから不要だ!

    そんな声も聞きますが、いろんな油が存在し、悪い油と、身体に必要な油を整理してもらい、理解をすすめる一冊です。

    トランス脂肪酸が良くないし、植物油の種類の多さも、頭が混乱しそうです。魚や動物の油も、しっかりと摂ることが大事。

    特定の油に固執せず、料理に合った、新鮮な油を選択して、過剰摂取しないように注意しようと思います。

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著者プロフィール

内海 聡:医師。2013年、断薬を主軸としたTokyo DD Clinicを東京都台東区に設立。NPO法人薬害研究センター理事長。市民がつくる政治の会代表。日本再生法人会代表理事。Facebookフォロワーは17万人以上、Twitterは15万人以上。執筆活動も精力的に行っており、精神医学の本質を暴いた『精神科は今日も、やりたい放題』(PHP文庫)や、『新型コロナワクチンの正体』(ユサブル)などがベストセラーに。また、先住民に関する造詣も深い。医学の正体や、社会構造、健康になるための食事法、量子医学にいたるまで著作は多数。近著に『2025年日本はなくなる』(廣済堂出版)がある

「2023年 『世界が滅ぶ前に私たちは何ができるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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