- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860670412
作品紹介・あらすじ
それぞれの道具を想った後、新しい道具を探しに旅に出かけた。近所の宝島「桜花園」へ、食の原点「タイ」へ。現地での根本きこの目線、手に取るもの、あらたなる道具との関わり方も記録。
感想・レビュー・書評
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腹も黒く
台所も黒く
台所目録
なんつって
図書館にあった本を何となく借りて読んでみた
あとがきに「文章を書くのが不慣れ」とあるけど
私は文章のプロの方の手による本かと思っていましたよ
でも、よくよく考えてみると、この根本きこさんて方
何度かお名前を目にしたことがあるような気がする
実験道具にキュンとするところや
トングはキュンとしないけど便利だと思うところや
使い込んでいる感のある、道具を持て余している感のないどころが素敵
このお方のお名前は、ナチュラルで素敵な生活系の雑誌などでお目にかかっているのだと思うけど
そういう雑誌は「○○を△△に添えて。」的な高級レストランのメニューみたいな文章
(わかるかな、「〜して。」で切られる、ポワポワした写真に添えられるコメントの文章)
が多く、それが虫酸が走るほど嫌いなのですが
この本はそういうところが全く無く、さばさばしていて
紹介されている道具のように、無駄が無くっていいです
写真もキレイ
道具って「デザインされた」というより
目的に合わせて「削りだされた」それ以外無い、みたいなかたち
に行き着いているものは
本当に美しいと思う
残念なのは
私は食にあまり興味が無いってことダス
いつの日か、自分が主となる台所を手に入れることができたら
そこに集まる道具は、どんなものなんだろう
持論として「食べ物がおいしそうに描かれている映画に駄作なし」
というものがありますが
この作者さんは、それを実生活で実現されているんだろうなあと思う
お店を持ってらっしゃるようだけれど
何かの機会があれば行ってみたい
久々に古道具屋も開拓したくなった
S字フックは真似しよう
フリーハンドで描いたような線がかわいい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
根本きこさんが実際に使っている道具たちを
短い文章と写真で紹介している本。
料理家の人が文章を書いている本は多々あるけど
きこさんの文章は道具を紹介しているだけなのに
物語的で情緒的でとても良い心地で読める。
そしてひとつひとつの道具への愛情が伝わってくる。
自分も振り返ってみた時に、気づけばお気に入りの
道具たちに囲まれていたというように、
道具を選ぶ時は心して選ぼう、妥協はよそうと思った。 -
素朴な生活道具を紹介しているエッセイ。
ある人からみればガラクタのような古い道具も宝物。
小さな頃から使い古されたようなものが好きだったというのを読んで、筋金入りだなと思った。
昨日今日で形成されたシュミでないことがよくわかる。
個人的にはここまでカンペキに古道具が好きなわけではないけれど、
宝物のように大事にしている きこさんの道具をこっそり見せてもらって、少々厳かな気持ちになる本。
かといって、バラっと読んでも大丈夫。
ほっこり系に分類される系統ですが、きこさんは職人気質な男性みたいで好きです。 -
とにかく「ルクーゼ」の鍋はなくてはならないものらしい。
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写真は味があってよいが、取りあげられているモノたちはわりとありがち。出所不明の珈琲ミルとタイの出刃包丁がすてきだった。
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私も一生ものの道具を大切に使おうと思った。根本さん文書うまいなー
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「天然生活」の地球丸からの刊行。根元きこワールドが堪能できる一冊。ひとつひとつの台所道具に対する愛が感じられる文章もいい。こんな暮らしができたらいいのになぁ…って、ぼんやり妄想しながら読むのにはいい。
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t
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coyaの厨房に詰まった愛用の道具たちにまつわるお話。愛用品との出会いや思い入れ、使い勝手などが写真とともに五十音順でたっぷり。きこさんの選ばれる道具はどこか懐かしく、味わい深いものばかりでとても新鮮。
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2007.06.14(木)