集合住宅の時間

著者 :
  • 王国社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860730338

感想・レビュー・書評

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  •  大正、昭和あたりの人が集まり、住むことに対し、デザイン、機能、コミュニティの可能性、それらに挑戦した建物たちへの視点。会計上の、時が減れば風化する、それにより価値が減じてしまう、という減価償却の考え方で、本当に建物の価値をはかるのか、という最初の問いかけからまず好きになる。図面、現在(あるいは取り壊しの直前)の姿、時に垣間見える、そこに住む人の志、などに心奪われる。
     都市と住まい、人が集まることで生じるコミュニケーションへの可能性を肯定する姿勢・・・それらに改めて想いを馳せることとなる一冊。

  • 非常によい本。戦前から昭和30年代以前の建築を中心にしているが、単なるノスタルジーを煽るのではなく、それらの建築物の現在とのつながりを、「使う」という視点から描き出した。Amazonの書評(「最後の1章が秀逸」)がこの本の価値を詳細に記してくれているので、そちらも参照。この書評も見事。

  • ふむ

  • 集合住宅のこと、知らないでしょ。。。って、自分に語りかけた。

  • 写真も多く貴重な集合住宅のイメージが良く伝わってきます。とても懐かしい、思い出が蘇る残念なのは紹介された建物の幾つかが壊されてしまった事です。残しながら新しくしていく事は出来ないものでしょうか。。

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著者プロフィール

東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授、同高齢社会総合研究機構副機構長。ハウジングアンドコミュニティ財団理事。博士(工学)、一級建築士。
『町を住みこなす』(2017、岩波書店)、『住宅地のマネジメント』(2018、建築資料研究社)など、著書多数。2019年、日本建築学会賞(論文)受賞。

「2022年 『市民がまちを育む―現場に学ぶ「住まいまちづくり」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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