すごい生き方 (Sanctuary books)

著者 :
  • サンクチュアリ出版
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861130090

感想・レビュー・書評

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  • すごい生き方、か。
    悲しみ超えて笑ってしまうほど、自分の過去の日記を読んでいるかのように、私は此処に書かれている闇全てを経験してきたので、別に私は私がすごい生き方をしてきたとは思っていない。ただ、そうね、こういう世界を知らない人間からしたら、特殊に映ることもあったし偏見は絶えないでしょう。
    この世の全てだと感じていたこの頃より、本物の苦しみは此処に書かれた上をいくものだと知っていて、私は毎日耐えて生きているつもり。治せない病、生まれつきの障害...どんなにわかって励まされたところで、私にも誰にも救えず死ぬまで変わらないものもあるの。と、私は叫びたい。
    戦争、紛争、テロ...どうにもならない現状世界で、何故こんなにも平和な日本で自殺者が最も多いのか、この国は精神面では何処よりも不幸だなんて、哀し過ぎるわ。ああ。現実ってやつはよ。
    気の済むまで切って切って叫びなさい。リストカットは腕じゃない、生の為に死を切るの。私は生きている!と叫びなさい。死にたいと叫ぶ声は、生きたいと聴こえるよ。オーバードーズで胃洗浄されて良かったじゃない、だからまだ生きているのよ。頑張れとか言う奴なんてクソ喰らえよ、死んでも墓掘り起こして生まれ変われるくらいの勢いで頑張ってるっつーの!だから何回逃げたっていいの。学校辞めたって会社辞めたって、死ななきゃいいの!って涙出てきた(笑)生きていてくれるだけで、その存在に感謝してる、貴方は尊いよ。
    その上にある治せないものと闘っているのなら、一緒に歩いて生きましょう。そりゃあ毎日闘っていれば死にたくもなるけれど、子供の頃よりはきっとずっと、私は私の重荷を背負えて生きているはず。そして誰かを愛し愛されたのなら、その荷物は半分になるのよ。
    大丈夫、こんな闇で諦めながらでも踏ん張って、そんな私がまだ生きている世界で、貴方が生きていけないはずがないのだから。

  • 自分自身も生きづらさに苦しんだ経験を持つ雨宮処凛さんや生きづらさに苦しんだ経験を持つ人が語る生きづらさを糧に生きるコツを教えてくれます。パワハラ、いじめ、生きる意味を見つけられない、引きこもり、リストカット、リストラ、自分探しそれぞれのケースごとに処方箋が書いてあるし、中でも参考になるのは、月乃光司さんの「重要なのは、自分自身をさらけだし共感出来る場を見つけること。しかも直に交流すること」です。

  • 生きづらさを感じながら生きる人の体験談として共感できる。
    最後の月乃光司さんの詩がとても良い。
    ほかの著書も読みたくなった。

  • 世界は矛盾に満ちている。敵の見えない時代だが、敵がいない、自分が何をしても世の中は変わらない、ということがそもそも生きずらさの一旦を担っている。そんな無力感にとにかく行動することはかなり効く。
    正しいとか普通とか常識とかいう言葉はもはや意味がなく、いろんな異常や特異なモノや人を受け入れ広い器がひつだなぁと思う。自分もいつダメになるかわからない世の中なのだから。

  • 困難を克服出来た人は辛い体験を、なるべくしてなった、と肯定してあげる事が出来る。
    そんな人の話なので、まだ私には共感出来ない部分もあった。
    こんな考え方もあるよ、っていう指南書という感じ。
    生き方はきっと様々あって、世に言う「フツー」だけじゃない。少し希望を持たせてくれる本でした。

    (2012.08.07読了)

  • つい先日も親を刺して、自殺なんて事件がありましたが。そんなことする前に読んでほしかったですね。
    たぶん「大人」は「本人の甘えだ!」なんて一括して終わるようなニートや引きこもりの生き方について著者が自分の体験をもとに書いたものです。
    っま、自分は無事にリストカットも鬱にならずに生きてるバカな人間ですから、共感はできないんですがわかるような気はします。
    とにかく、こんなブログを読む暇があったら読んでほしい。そして感じてほしい。
    今、本当に死にたいと思い、光を求める人も。自分のような、多くの「普通」の人も。そして特に団塊の世代と言われ、若者がわからなくなった親の世代も。
    よろしくお願いします。

  • ちょっと、フィルターをかけて読み始めたけど、
    作者は本当に正直に自分と向き合っていて、
    これは自分が学生の時にも読みたかったし、
    今のみんなにも薦めたいと思う本です。
    こんな生き方もアリなのか!と、肩の力を抜かせてくれる本です。

  • なかなか強烈な本デス。でも、たくさん考えさせられました。「この世に正しい生き方なんてナイでしょ?」「もうイヤ!」と思ったときに開いています。

  • 生きづらさを感じている人にとっては最良の本!!

    ひきこもりは、社会に対する抗議活動のためであって、立てこもりである という行では素直に吹いてしまったw

    最後の方に出てくる元ひきこもり・元アルコール依存症の月乃光司さんの歌には涙が堪え切れなかった。ひきこもりでよかった!アルコール依存症でよかった!という歌詞。

    自分も〇〇で良かった!と言えるようになりたい!今抱えている問題や過去を克服したいと思いました。

  • ふむ・・・。
    これから、読もうとしてるんだが・・・なんだか、最初の初めが軽く共感もててなぁ^p^←

    まぁ、昔俺やってたことが、少しまじってるなぁwww

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著者プロフィール

1975 年北海道生まれ。作家・活動家。「反貧困ネットワーク」世話人。フリーターなどを経て2000 年、『生き地獄天国』( 太田出版/ちくま文庫) でデビュー。主な著書に『生きさせろ! 難民化する若者たち』( 太田出版/ちくま文庫)、『相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ』( 太田出版)、『コロナ禍、貧困の記録 2020 年、この国の底が抜けた』( かもがわ出版) など多数。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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