千尋は、幼い頃、妾だった母に捨てられ実父の桐江家に引き取られて生活していた。
けれど、実際はぼろぼろの離れで生活され、本妻からは蔑まれ、心無い言葉を投げつけられ、虐げられ生活をする日々。
そんなある日、千尋は父の命により、仕方なく桐江家主催のパーティーに出席した。
そこでも、他人の好奇の目にさらされ、陰に隠れるようにしていた千尋だったが、千尋の整った見た目を日ごろからやっかんでいた姉のさやかに、つまらぬいさかいから、階段から突き飛ばされてしまう。
衝撃を覚悟した千尋だったが、王子様のような美しい青年・ウォルターに助けられる。
そのままウォルターの部屋で優しく手当てを受ける千尋だったが、今まで人に優しくなんてされたことがなく、思いもかけない優しさをかけられ、千尋はウォルターにぼーっとなってしまう。
けれど、他人の目に長時間さらされることにも慣れていない千尋は、せっかく優しくしてくれたウォルターの下から逃げ出すようにして去ってしまう。
ところが、翌日、ウォルターは学校が終わったばかりの千尋を迎えに来てくれて……という話でした。
まさしくシンデレラストーリー。
家族にないがしろにされて育った千尋が、王子様に見つけられて。
「僕の白雪姫」と言われて、大切にされるうちに自身も王子様のことを好きになり、最後は王子様に引き取られるというハッピーエンド。
なんというか、千尋にかけられる声が痛ましくて痛ましくてならないので、そういうのが苦手な人は避けた方がよいと思います。
すっごくベタなシンデレラストーリーなのでそういうのが好きな人にはオススメします。