花の迷い仔 (DARIA BUNKO)

著者 :
  • フロンティアワークス
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本棚登録 : 85
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861345456

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  • 「花」「共謀」両シリーズがリンク。報われない恋に胸を焦がしていたウーが、運命を共にする相手を見つけます。
    登場は少しだけどオールキャラ。キリト×圭祐、零飛×蒼、鷹羽×斎も登場していて嬉しい限りです。そして、ウーが強く逞しい心を持ったカッコいい18歳の青年に成長していて、イラスト見てはしみじみさせられました。

    斎に恋焦がれて、刑事である彼に会う口実として裏社会の情報を流していたウー。そのことを零飛に咎められ、夕矢の元へ拉致されてしまいます。
    互いに叶わぬ恋に辛い想いを抱える者同士。始めは相容れない異質な相手と考えていたのが、次第に打ち解けていき最後には大切な存在となっていきます。体からの関係というのが隠微で、二人をとりまく環境がハードなだけに、エロが際立っていました。

    サスペンスとしても上質で、事件を追うだけでも読み応え充分。中国黒社会の不穏な動きは前作でも相当でしたが、今回は人身売買ブローカーの餌食となる黒孩子に関する事件がメイン。心が暗くなるような、悲惨な現実です。
    そんな中、黒孩子のシロは健気でかわいくてほっとするような存在でしたね。あのまんま、ウーと夕矢と家族になれたらよかったのに。まさかの「あんな変態」な零飛にもらわれるなんて、心配です…!

    全編にわたって、エロに関しては高レベル。とても扇情的です。年下でなおかつDTで、一途な片恋のせいでイけない生真面目攻×11歳も大年増な上に、色気ダダ漏れな誘い受!…最強ですね。
    大爆笑だったのは、零飛さま。趣味はやっぱりH鑑賞だった。
    「ありがとう、俺といてくれて」というウーの言葉にすべてが集約されていて、涙でした。

    SSは「独占欲」その後の二人のラブっぷりが描かれています。SSだけど、濃厚H。夕矢はクールビューティーを装いつつも、最後はあっけなくウーに陥落。惚れてるね。

沙野風結子の作品

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