5人の王 (Daria Series)

著者 :
  • フロンティアワークス
4.09
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本棚登録 : 260
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861346507

作品紹介・あらすじ

ネットで話題のBL小説、ついに書籍化。王が抱いた相手には所有のしるしが現れる-。神の血をひく5人の王が治める国、シェブロン。「星見」という力を持つ幼い妹の代わりに、傲慢で冷酷な青の王・アジュールに召し上げられたセージは、彼にその身を捧げることとなる。妹と離れ寂しさを募らせる宮殿での日々。出会った赤の王の優しさに癒され、淡い恋心を抱いていく。しかし、他の王の所有物であるセージに、その想いは許されるものではなかった。そんなセージをあざ笑うかのように弄び、突き放す青の王。暖かな時間を壊された悲しみと、彼への憎しみにセージは声を失い、秘めた神の血が目覚め-。

感想・レビュー・書評

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  • タイムトラベルを軸にしたファンタジーは面白く感じたけれど、登場人物の心の動きや政治的ストーリーには正直、首を傾げる部分が多かったかも。

  • もともとコミック版で購入していて、
    コミックの時はふーんと思っていたが、読み返して無性に続きが気になり、小説版を購入。

    コミック版も良かったけど、
    やっぱり小説だとコミックに書ききれない細やかな心情の変化が描かれていて、コミックで理解していた内容を補填することができた。

    ただ、逆にコミックの方は、小説で描かれないキャラクターの心情を、表情としてクローズアップしてくれているので、あの時こんな表情だったのかー!エモーい!という補填ができる。主に青の王。

    時系列が飛んでいるから、あとから読み返す楽しさが多い。
    多少わかりにくい部分もあるけど、キャラクターがいいので、キャラで乗り越えられる。

    物語はセージ視点で進んでいくから、青の王の心情を限られた情報の中で妄想するのがめっちゃ萌えます。

    不器用に、でもまっすぐ、一生懸命に生きる主人公と、
    多くを語らず、ドSだけど溺愛しているというCPが私のツボだったと言うことを思い出させてくれた。
    昔だったら主人公に肩入れしていただろうが、リスクを負いながら黙って支える方を想えるようになったのは、読み手の私が大人になったんじゃのうと思った。

    と、BLの話でありながら、世界観とか王の設定とか、骨太に作られていてすごいなあと思いつつ、とはいえあまり世界の謎的なところは深く言及せず終わったのは私的にちょうど良かった。

    最後、ヒソクの死んだ朝にセージが戻り、そこで過去の青の王と対面するシーンがめちゃめちゃ好きです。

    大事なことは、CPがよいかそうでないか派ですので。。。

    作者さんのHPで続編を書かれているみたいなので、
    そちらをひっそりと楽しみに読みます。えたらないことを祈る。

    あと青の王視点の話も見たい。

  • ‪最後まで読んだ後にもう一度1巻から読むとセージ殴りたくなるんだが‬

  • コミカライズ版から入って、小説を読みました。
    う~ん、世界観がとても好きで、面白かった。

    5人の王にそれぞれ色の名前がついていて、
    王にはティンクチャーと言うしるしが現れる。
    そして王が抱いた人間にもその王のしるしが現れる。
    違う色のティンクチャーを持った王同志は抱きあうことが出来ない・・・などなど、設定が面白いです。

    王に代々の名前があてがわれていて
    本名は違うって言うのも萌えます。

    星見の力がないと思っていたセージに
    徐々に力が現れ、夢で過去をみる形で
    色んな人間関係が分かっていくのも面白いです。

    青の王とセージとのセックスシーンはあれど
    義務的で全く官能的ではなく
    赤の王とセージの淡い恋があるのみで、
    BL色は薄いかなと思います。

    でもそれぞれのキャラが魅力的で、読んでいて楽しいです。
    表紙をみた感じでは青の王と結ばれるんだろうけど
    今のところ全然そんな感じしないですね・・・

    こういうファンタジー小説だと地の文も
    きらきらした感じの表現の文体が多いけど、
    この作品は思いの外平易な文章で淡々とつづられています。
    主人公・セージの一人称だからかもしれませんが。

    コミカライズから入ったので、
    それでも華やかな絵が思い浮かぶけれど、
    小説から読んだらどうだったんだろうな・・・。

    続きが気になります。

  • 厚みに怯んで長いこと熟成してましたが、コミカライズを読んだことにより先が気になってしまい貪るように読み始めました。
    コミカライズの良さは、小説を読むきっかけというか、とっつきやすくなるという点ですね。

    さてさて、複雑きわまりない世界観で何度もページを遡って読み直しを繰り返していたので、正直なところ、この巻はあまり楽しむ余裕はありませんでした。
    というのも、甘さがほとんどないので、恋愛を楽しもうにも楽しめるだけの要素がまずありません。
    今のところ、主人公の恋の相手がどうなるのかもよくわかりませんので、まるまる分厚い1冊を使ってプロローグを読んだという印象でした。
    最後の方まで読んでから、ようやく世界観を理解するというポンコツ脳なので、そのあたりをもう少し分かりやすく表現して貰えたらよかったな、と思います。
    作者の書きたいことが溢れていて、余計な情報が多すぎた印象なんですが、勢いがあるので夢中になって読めました。

    読み終わる頃には登場人物のことも大体は把握でき、それぞれのキャラに愛着が湧くくらいには魅力的な面々でした。
    主人公の性格は好き嫌いが分かれそうですが、私は割と好感が持てましたので、このままの勢いで続巻も楽しく読めそうです。
    赤の王と青の王との三角関係かと思いきや、受が緑の王になってしまったことにより、一体どうなってしまうのかとハラハラドキドキ。

    夢の中で過去を遡っていったりするのですが、表現が少しわかりにくいというか、場面が突然切り替わるので少し混乱してしまいました。
    そのあたりをめりはり付けて書いてくれたら親切だったかなと思います。
    とりあえず、この巻ではもう本当に全然桃色な雰囲気がないので、次巻あたりから恋愛に発展することを祈っています。

  • 表紙があまりにも素敵で気になったので手に取った。中身に関しては率直に言えば、色々と足りてない。場面描写が拙く、何をしているのかわからなかったり、人物の性格を書ききれていなかったり、王と従者という立場の違いやそれに伴う言動の差の描写が甘かったり。もっと上手く書いてくれたらなーと読みながら思うのだけれど、それを踏まえても、「萌え」を生み出す力がすごい。主人公と青の王の関係に萌えまくってしまう。舞台設定が上手さや、挿絵の力もあるこもしれないけれど、文章能力だけで作品の良し悪しは決まらないんだなーと思わされた。もしかすると、足りない描写を読者が埋める必要があるので、自然と自分の萌えを反映される余白ができているのだろうか…と思うのは考えすぎ?

    青の王と主人公早く幸せになればいいのに…と思うけど、まだあと2巻あるみたいので、道のりは長そうだ。

  • 友人にお借りして。5人の王が統べる国を舞台に進むファンタジー。1巻はまだ序章といった所でしょうか、カタカナの名前は苦手なんですが、でもこの世界観やお話の展開が面白くて一気に読了してしまった。主人公セージと青の王のこれからの関係にドキドキです! 私的には青の王が凄く好み、言葉や態度は辛辣だけどさりげなく主人公を庇ったり、心に熱い何かを持っていそうな感じがたまらんです。どんな運命が待っているのか、どんな結末になるのかとても楽しみです。

  • 作者さんは小説投稿サイトで人気を博した方なんですね。
    いきなりの豪華装丁400P越えの3冊組ファンタジー大作登場で発売時は驚いたけど、それだけの経歴と実力はありそうです。
    気がついたらコミカライズ、外伝が発売ということで、慌てて大切に保管wしてた本編読むことにしました。
    物語の世界観に吸い込まれそうになる壮大なファンタジーです。

    神の血をひく青、赤、緑、紫、黒の5人の王が治める国、シェブロン。某籠球部同様色分けは理解しやすいです…
    その青の王に「星見」として妹の身代わりとなったセージが召し上げられますが、「星見」の能力がないセージは王の「女」とされ、身体にその印を得ることになります。

    物語はファンタジーらしく、見慣れないルールや造語が多く想像力を駆り立てられたけど、ちょっと説明不足で読み留まるところもありました。
    人物一人に名前が色々あるのもややこしかったです。

    小難しくなってる内容を整理すると、序盤は傲岸不遜な青の王の女に勝手にされてしまったセージが妹を助けるために耐えてがんばっている中、赤の王の優しさに触れて禁断の恋心をいだくようになってしまう…という、切ない恋の王道展開。
    後半は離れ離れになっていた妹との結末が描かれていて、セージの悲しみに胸が激しく痛みます…
    そして数奇な運命を背負ったセージが、気づけばすごい立場になってる終盤です。息もつかせぬ怒涛の展開とは、このことですね。

    恋愛面でも萌えツボを何度も突かれまくりでした。
    青の王がとんでもない俺様で、ステキでした!なんだかんだで、結局一番セージを心配している人。なのに100%完璧報われていないですww
    セージはまっすぐで正直で、尽くすタイプです。今まで無知だったけど、その分熱心に勉強して挽回できそう。
    赤の王は、優しくて誠実で良い人です。指輪をめぐっての話はほんとに切なかったです。絶対損しそうなタイプで心配。
    紫にもびっくりさせられたし、黒も気になる存在です。
    他にもルリとかシアンとか、とても魅力ある脇キャラでかためられていて話に広がりがありました。

    Hシーンは、青の王とセージとのラブラブじゃないHがなぜかとても萌えます。多分、ぱっと見無理矢理されてるセージがかわいそうに見えるのに、実は他の男のことを想ってるセージを抱いてる青の方が確実に不憫だからかなww

    まだまだ説明されていない謎がたくさんあるんですよね。セージの秘められた能力が目覚めて、また新たな謎が。
    人物の相関関係も大変気になります…紫やルリは誰を好きだったのか?とか。
    伏線をどう回収していくのか楽しみです。

  • うわー!面白い!ファンタジーBL。

    セイジが妹(星見のヒソク)の替わりに青の王の元にやってきて星見のヒソクとして王宮で暮らし始める。
    ここからヒソク(セイジ)の物語が始まる。

    序盤はイマイチストーリーに入って行けずどうしようか…と思ったがストーリーが進むにつれのめり込んでいった。妹の替わりに傲慢で冷酷な青の王に身を捧げ、ひとり寂しさを募らせる宮殿で出会った赤の王の優しさに淡い恋心を抱き…。自分のせいで赤の王を危険な目に合わせたくないからと赤の王を遠ざけるヒソク(セイジ)。
    ファンタジーでありながらBL要素も入ってワクワクドキドキしながら読んだ。

    物語はまだまだ序盤でヒソク(セイジ)に目覚め力がどのようにストーリーの鍵となるのかまだまだ謎を残す1巻だった。

    読了後、これ1巻より2巻、2巻より3巻って面白くなる作品だと確信したw

  • 後半、新展開になって登場人物の個性的な面が出てきて、軽やかになって面白く読めた。
    前半はちょっと重かったかな。
    そうか・・・青の王様との濡れ場は当分無理なのね。その設定で3巻まで引っぱれるのかしら・・・というのが、途中から心配に(笑)

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