- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861370083
感想・レビュー・書評
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序盤は定跡本、終盤は詰将棋本と
デファクトスタンダードとされる勉強法がある中
手が広く感覚的で、書籍で解説するのが難しいとされる中盤について
「感覚」と「セオリー」のバランスの取れた実践的な解説で進む希少な良著として有名。
一手で技あり・一本のようなド派手(で非現実的)な手筋が紹介される本が多い中、
少し形勢が良くなる、悪くなる手とその意味が沢山紹介されている。
「将棋は一手では決まらない。一手一手の積み重ねだし、悪くなっても逆転を諦めてはならない」という
羽生氏の思想も感じられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごく勉強になりました。類書ってある?
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将棋はゴルフ以上にバンカーの多いゲーム
そこからどのように抜け出すかがとても重要で、
棋力の大部分をこれが占めている。
本書はそのリカバリーショットの打ち方、
基本的な考え方・方向性の感覚的なものが書いてあるとのこと。
棋書といえば定跡書が多いが、この手の本は珍しくて貴重である。
具体的には形勢判断、位取り、さばき、厚み、スピードなど。
初級者のうちに一度は読んでおきたく、
また棋力の壁にぶつかったと感じたときにこの本を読み直すのもいい。
将棋が強くなりたい人のための必須本 -
書籍名通りの本。
次の手・一局の考え方や着眼点を示し、棋譜を用いて解説している。論理構成がしっかりしており、読みやすくわかりやすい。
戦術戦法の本ではない。本書で示された考え方を基に一局ごとに自分で考えて指す(実践)と棋力が上がるのだと思う。
外国向けに書かれたためか、棋譜はすべて外国人同士の対局。 -
外国の方々の実戦から解説しています。将棋の考え方をわかりやすく解説していて、ただ手順を憶えるだけではないことを伝えてくれる一冊です。アマチュアの将棋をもっと解説する本というのは、今後も需要があるような気がしています。
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唯一無二の大局観解説書
羽生さんがアマチュアの棋譜をもとに大局観を解説しています。